さて、今回のおもちゃデジカメクロニクルは、富士フイルムの廉価ブランドAXIAから販売されたiX-20の紹介です。
AXIAブランド第2弾 iX-20
AXIAが低価格デジカメiX-1を販売したのは、2001年4月。
ユニークな形状が特徴的な低価格デジカメでした。そのわずか3ヶ月後の2001年7月、iX-20を発売します。
富士フイルムアクシアが、エントリークラスのコンパクトデジタルカメラを発売 @xia iX-20(Ascii.jp 2001.6.21)
アクシア、35万画素のコンパクトデジカメ「@xia iX-20」(ケータイwatch 2001.06.21)
iX-1とはうって変わって、普通の見た目のデジカメです。持つ部分はラバーを使った滑り止め加工がされています。サイズは少し大きいですが、わりと高級感のあるデザインです。
そして、機能的にもずいぶんと進化していました。画素数はそれほど変わりませんが、フラッシュが付き、ビデオ出力、スマートメディアにも対応しています。こちらがマクセルWS30やカシオLV-10の対抗機種といって良いでしょう。
内蔵メモリは持たず、スマートメディアにデータを保存することから、8MBスマートメディアが付属するのが特徴です。
iX-20仕様
- 画像素子:35万画素CMOSイメージセンサー
- 出力解像度と保存可能枚数:高解像度(640×480) 約133枚、低解像度(320×240) 約530枚、保存可能枚数は付属8MBスマートメディアの場合
- メモリ:スマートメディア(3.3V、4~64MB、8MB同梱)
- レンズ:F2.2 f=6.4mm
- シャッタースピード:自動、1/30~1/1500秒
- 撮影範囲:0.7m~∞
- ファインダー:実像式光学ファインダー
- 内蔵フラッシュ:撮影可能距離 1.2~2.5m
- サイズ:105×63×37mm(幅×高さ×奥行き)突起部含まず
- 重量:約120g(電池、スマートメディア含まず)
- 電源:単3形アルカリ電池×2本
- 本体カラー:ゴールド、ブルー
- 付属品:USBケーブル、ストラップ、CD-ROM、ソフトケース、取扱説明書、単3形アルカリ乾電池2本、ビデオケーブル、スマートメディア(8MB)
- 製造国:中国
- 販売価格:オープン
ヤフオクで手に入れましたが、ケーブルや説明書が欠品していました。
各部紹介
レンズはF2.2 f=6.4mmです。レンズの前に透明レンズカバーが付いています。取扱説明書がないため、このフィルターに何か意味があるのかわかりません。ただ、レンズを保護するだけのものなのでしょうか。
レンズ下のスイッチにより、レンズカバーは開きます。
背面はこのようになっています。
右側に電源スイッチとシャッターボタン。電源ONの状態でも、3分間何もしないと自動的にオフになります。その場合は一度電源をOFFに戻してから、ONにしなければなりません。ちょっと面倒です。
ストロボ/エンターボタンの意味がわかりづらいです。ファインダーにはブライトフレームがあります。
本体右側に、ストラップ穴とスマートメディアスロット。グリップ部分はラバー製で、経年劣化でねちゃついています。
メディアスロットを開けたところ。
スマートメディアはスロットというより、隙間に差し込む感じです。
本体左側は、パソコン接続用のコネクタとビデオ出力端子。パソコンとの接続は専用コネクタです。
本体下部は電池カバーと三脚穴。
単3形アルカリ乾電池2本使用します。
パソコン用ソフト
スマートメディアにデータを保存しますが、スマートメディアリーダーを持っていない人のために、ドライバーソフトも付属しています。マスストレージクラス対応ではないので、ドライバーが必要なのです。要はケーブルを接続しても、カメラの中のスマートメディアの内容がそのままでは扱えないということです。
この辺は現在の感覚では理解しがたいところですね。USB規格自体が、まだまだ発展途上でした。
実写画像
残念なことに、入手したカメラはまともに写りませんでした。
センサーがおかしくなっているようです。ピントは合わないし、謎のトンネル効果も出ています。
iX-20を購入した人のサイトを見る限り、写りはなかなか良いようです。
まとめ
以上、AXIA iX-20の紹介でした。実写画像がなくて申し訳ないところです。
先に発売したおもちゃっぽいiX-1とは違い、わりと普通のデジカメになっています。デザイン的にも高級感があって良いのではないかと。