さて、今回のおもちゃデジカメクロニクルは、パソコン周辺機器メーカーであるアドテックが販売したデジカメ、LiVE RC35の紹介です。
アドテック
アドテックというと、2000年当時はパソコン用増設メモリメーカーとして有名でした。2000年12月、パソコン関連メーカーとしては、高木産業に続きデジカメを販売することになりました。
アドテック、実売1万円を切る35万画素デジカメ(PC Watch 2000.12.4)
35万画素でフラッシュメモリ、ストロボ搭載というのは、同時期に販売されたカシオLV-10と似たようなスペックです。フラッシュメモリの容量が、アドテックの方が少ないといったところ。
情報も少なく、それほど売れた記録もありません。カシオLV-10に比べると、取扱店も限られそうですし、当時としてもマイナーな存在だったと思われます。
LiVE RC35仕様
- 画像素子:35万画素CMOSイメージセンサー
- 出力解像度と保存可能枚数:640×480 26~36枚
- メモリ:内蔵2MBフラッシュメモリ
- レンズ:詳細不明
- 撮影範囲:約0.4m~∞、接写不可
- 露出:自動
- シャッター:1/5~1/2000秒
- 絞り:F2.0
- サイズ:90×70×30mm(幅×高さ×奥行き)突起部含まず
- 重量:約100g(電池別)
- 電源:単3形電池×2本
- 付属品:USBケーブル、リストストラップ、ミニ三脚、ケース、CD-ROM、取扱説明書、単3形アルカリ乾電池2本
- 製造国:中国
- 販売価格:オープン 実売価格9,500円前後
おもちゃデジカメを集めていると父に話したら、「こんなの持っている」と出てきたもの。
各部紹介
レンズに関しては詳細不明。絞りはF2.0固定のようです。撮影した画像から焦点距離は35ミリ版50mm相当かと思われます。
ADTECのロゴ。
背面はこのようになっています。ファインダー内にはブライトフレームがあります。
モードボタンで設定できるのは、画質選択などないので、フラッシュ、セルフタイマー、削除の機能くらい。
本体左側に、パソコン接続用のUSBタイプBコネクタがあります。ゴムカバーあり。
本体右側にはストラップ穴。
本体上面には、シャッターボタンのみ。
三脚穴あり。
単3形アルカリ乾電池2本使用。なお、私の所有しているものは、電池カバーのツメが折れてしまっています。おもちゃデジカメの弱点のひとつ。
パソコン用ソフト
単独起動しないドライバーソフトです。
windows98・98SE、Me、2000に対応。推奨環境は、メモリ64MB以上、ハードディスク100MB以上の空き容量が必要です。
WindowsXPで起動しましたが、なぜか画像が左右反転して取り込まれます。なお、ドライバーと同時にインストールされるビデオキャプチャーソフトは、起動させようとするとブルースクリーンになってしまうので、要注意です。
実写画像
アドビ フォトショップ エレメンツ1.0でドライバー経由で取り込みました。左右反転して、高画質でJPG保存しています。
真ん中辺りに鉄塔があるのですが、すっ飛んでしまって存在がわかりません。上の3枚ともすべて順光で撮影しています。逆光になると、もっと真っ白になってしまいます(笑)
晴れた日の屋外の撮影では、ほとんど露出オーバーかつ白飛びの激しい画像になってしまいます。絞りがF2.0で、シャッター速度が最速1/2000秒なので仕方がないのでしょう。
日陰ならもう少し見られるかと思って撮影してみました。
変に圧縮はされていない画像で、ノイズはないけど発色は非常に地味。良い言い方をすれば、渋い画像が撮れます。
まとめ
以上、アドテック LiVE RC35の紹介でした。
30万画素機としては、早い時期に販売されたものですが、同時期に販売されたカシオLV-10やマクセルWS30と比較すると、どうしても見劣りする性能です。いずれカシオLV-10と比較記事を書こうと思っています。