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【おもちゃデジカメ クロニクル 27】カシオ LV-10【機種編 17】

さて、今回のおもちゃデジカメクロニクルはカシオ初の低価格デジカメ、LV-10の紹介です。

カシオ LV-10の外観

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カシオ初の低価格デジカメ

カシオ LV-10の外観

大ヒット機種となったマクセルWS30が発売されたのが、2000年9月。それに遅れること2ヶ月の11月にカシオが発売したのがLV-10。コンセプトはWS30と同じで、低価格・低解像度の初心者向けデジタルカメラです。これは高機能(高価格)のデジカメを販売しているメーカーでは、初めてのことでした。

カシオ、重量120gで1万円前後のお気軽デジカメ「LV-10」(ケータイ WATCH 2000.10.31)
カシオ、31万画素のデジタルカメラ『カシオ LV-10』を発売(Ascii.jp 2000.10.31)
カシオ、手のひらサイズの35万画素デジカメ(PC Watch 2000.10.31)

発売されたLV-10は、USB接続の電子文具「EZ-USB」シリーズ第2弾という位置づけ。

それまでのカシオのデジカメとは違い、気軽に手にできる、かつおもちゃではないという意味で、電子文具のシリーズとして、販売することになったのでしょうか。低価格でも、おもちゃではなく電子文具である、という所にメーカーのプライドが見えます。デザイン自体はおもちゃぽくなく、シンプルなカメラらしいデザインです。

デジカメを普及させるきっかけを作った、正統派デジカメメーカー・カシオの製品ですのでこちらもヒットしました。

低価格デジカメ「LV-10」が3週連続トップシェアを獲得(BCNプレスリリース 2001年2月16日発表)

この記事の中で、『ソニー「Cyber-shot」、富士写真フイルム「FinePix4500」をおさえ、3週連続でトップシェアを獲得』とあります。また、「価格帯別販売構成比率(台数)をみても、1万円未満の価格帯は28.7%にまで上昇してきている」とのこと。おもちゃデジカメの売上が伸びたことを表しています。

ショップでは、「すでに高機能のデジタルカメラを持つユーザーが、気軽に使える2台目として購入していく傾向がある」、「子供へのプレゼントとして購入していく人が多い」といったコメントが多い。高機能を求める消費者だけでなく、リーズナブルな価格で購入でき、気軽に撮影できるデジタルカメラに対するニーズが確実に存在している。

出典:BCNプレスリリース 2001年2月16日

LV-10仕様

カシオ LV-10のパッケージ

  • 画像素子:1/3CMOSイメージセンサー(有効画素数 30.7万画素、総画素数 31.1万画素)
  • 出力解像度と保存可能枚数:640×480 約60枚、320×240 約120枚
  • メモリ:内蔵4MBフラッシュメモリ
  • レンズ:固定焦点方式 F2.8 f=6.2mm(35mmフィルムカメラ換算42mm)
  • 撮影範囲:約0.65m~∞、接写不可
  • 露出:自動、撮像素子による中央重点測光
  • シャッター:電子シャッター、1/15~1/4000秒
  • 絞り:F2.8固定
  • ファインダー:光学式ファインダー
  • 内蔵フラッシュ:撮影範囲 約1.0m
  • サイズ:94×63×34mm(幅×高さ×奥行き)突起部含まず
  • 重量:約120g(電池別)
  • 電源:単3形電池×2本
  • 電池寿命:約150分(約900枚撮影可能)
  • 付属品:USBケーブル、ストラップ、CD-ROM、取扱説明書、単3形アルカリ乾電池2本
  • 製造国:中国
  • 販売価格:オープン 実売価格10,000円前後

カシオ LV-10の付属品

各部紹介

カシオ LV-10の外観

レンズはF2.8 f=6.2mm(35mmフィルムカメラ換算42mm) 。

カシオ LV-10の外観

背面はプラスチック感が強いです。光学式のファインダーにはブライトフレームがあります。

カシオ LV-10の外観

電源スイッチはスライドさせてON。シャッターボタンにクリック感がなく、ブニュと押す感じ(伝わりにくいですかね)

カシオ LV-10の外観

上面に液晶表示。各ボタンに機能が振り分けられ、操作は極めてわかりやすくなっています。

カシオ LV-10の外観

パソコン接続用のコネクタは専用端子。

カシオ LV-10の外観

本体右側に電池カバー。下の方の出っ張りはストラップ穴です。

カシオ LV-10の外観

電池は単3形アルカリ乾電池2本。

カシオ LV-10の外観

三脚穴あり。

パソコン用ソフト LV-10 viewer

カシオ LV-10のドライバーソフト

「LV-10 viewer」はTWAINドライバーですが、単独でも起動しますのでドライバーというより専用ソフトといった方が良いかと思います。グラフィックソフトに転送することも、フォルダに保存することも出来ます。画像の保存はJPG形式で行われ、圧縮率の選択などは出来ません。

付属するCDに収録されているドライバーはwindows98、2000に対応。推奨環境は、CPUがPentium166MHz。

カシオでは現在でもホームページ上から、説明書とWindowsXP用ドライバーのダウンロードが出来ます。

LV-10 取扱説明書ダウンロード
Windows XP用 LV-10 Viewer ソフトウェア

なお、LV-10とLV-20ではドライバーが異なりますので、ソフトは共用できません。

実写画像

カシオ LV-10の撮影画像

カシオ LV-10の撮影画像

カシオ LV-10の撮影画像

カシオ LV-10の撮影画像

カシオ LV-10の撮影画像

カシオ LV-10の撮影画像

カシオ LV-10の撮影画像

カシオ LV-10の撮影画像

細い電線などにジャギーは出るものの、なかなか良い画質です。WS30より圧縮率が低いのか、ブロックノイズは目立ちにくいと思います。

まとめ

以上、カシオLV-10の紹介でした。

発売されたのはWS30とほぼ同時期のライバル期。WS30に比べると質感は負けていますが、画質はこちらの方が良い印象です。

30万画素機としては、良い画質。
フラッシュメモリ搭載で、電池が切れても画像が消えない。
ドライバーソフトの使い勝手が良い。
形はシンプルだが、プラスチックの質感でおもちゃっぽい。
パソコン接続用のコネクタが専用端子。
おもちゃデジカメ クロニクル 目次
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