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【おもちゃデジカメ クロニクル 23】機種編 13 カシオ LV-20

さて、今回はマクセル WS30のライバル機種、カシオLV-20の紹介です。

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WS30の好敵手

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前回紹介したマクセルWS30が発売されたのが、2000年9月。それに遅れること2ヶ月の11月にカシオはLV-10というデジタルカメラを販売しています。コンセプトはWS30と同じで、低価格・低解像度の初心者向けデジタルカメラです。デジカメを普及させるきっかけを作った、正統派デジカメメーカー・カシオの製品ですのでこちらもヒットしました。

低価格デジカメ「LV-10」が3週連続トップシェアを獲得
低価格デジカメ「LV-10」が3週連続トップシェアを獲得 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長奥田喜久男)

しかし、マクセルWS30と比較すると大きくて、プラスチック感丸出しのデザインがいかにもおもちゃ。LV-10は売れましたが、1年後の2001年10月に後継機となるLV-20は発売されたのでした。

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大きさや重さは、WS30とほぼ同じ。かなり意識していたのだろうと思わせます。この2機種の比較は別の記事に書きたいと思います。

LV-10から変わったのが、大きさと重さ、レンズくらい。なんといっても見た目の変更が大きいかと思われます。高級感のあるデザインです。ただ、この時期はche-ez!SPYZが大ヒット中。ガジェット好きには大きなインパクトを与えられなかったようで、当時の熱い思いが伝わるHPはありません。

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LV-20仕様

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  • 画像素子:1/3CMOSイメージセンサー(有効画素数 30.7万画素、総画素数 33.3万画素)
  • 出力解像度と保存可能枚数:640×480 約60枚、320×240 約120枚
  • メモリ:内蔵4MBフラッシュメモリ
  • レンズ:固定焦点方式 F2.8 f=6.0mm(35mmフィルムカメラ換算43mm)
  • 撮影範囲:約0.6m~∞、接写不可
  • 露出:自動、撮像素子による中央重点測光
  • シャッター:電子シャッター、1/2~1/4000秒
  • 絞り:F2.8固定
  • ファインダー:光学式ファインダー
  • 内蔵フラッシュ:撮影範囲 約1.0m
  • サイズ:84×54×25mm(幅×高さ×奥行き)突起部含まず
  • 重量:約83g(電池別)
  • 電源:単3型電池×2本
  • 電池寿命:約150分(約900枚撮影可能)
  • 付属品:USB ケーブル、ストラップ、台座、CD-ROM、取扱説明書、単3形アルカリ乾電池2本
  • 製造国:中国
  • 販売価格:オープン 実売価格10,000円前後

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各部紹介

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レンズはF2.8 f=6.0mm(35mmフィルムカメラ換算43mm)

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背面はこのようになっています。光学式のファインダーにはブライトフレームがあります。

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本体上面に液晶ディスプレイと電源スイッチ、シャッターボタン。

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操作ボタンは右側に集中していて、操作しやすい。各ボタンに機能が振り分けられ、操作は極めてわかりやすくなっています。下の方に見えている穴は、ストラップ穴です。

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パソコン接続用のコネクタはUSBのミニBタイプ。LV-10は専用ケーブルが必要でしたが、汎用USBケーブルが使えます。

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本体下部には三脚穴あり。

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電池カバーは前面が開きます。

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これがかっこいいです。

パソコン用ソフト 「LV-20 viewer」

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「LV-20 viewer」はTWAINドライバーソフトですが、グラフィックソフトに転送する訳でなく、フォルダに画像を保存します。単独でも起動しますので、ドライバーというより専用ソフトといった方が良いかと思います。

画像の保存はJPG形式で行われ、圧縮率の選択などは出来ません。

windows98・98SE、Me、2000、XPに対応。推奨環境は、CPUがMMX Pentium166MHz、メモリ64MB以上、ハードディスクはドライバーのみなら50MB以上の空き容量が必要です。

カシオでは現在でもホームページ上から、説明書とドライバーのダウンロードが出来ます。

LV-20 取扱説明書ダウンロード
LV-20 TWAIN ドライバー(LV-20 Viewer)ソフトウェア

なお、LV-10とLV-20ではドライバーが異なりますので、ソフトは共用できません。

実写画像

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ジャギーやブロックノイズは、WS30と同じくらいでしょう。逆光での撮影はLV-20の方が少し良い印象です。

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ラチチュードの狭さはCMOSセンサーによるものなので、この時代のものならこれくらいでしょう。

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WS30と同じく、右側のトタンの壁がモアレというか、偽色というかスゴいことになってます。

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最後にWS30もですが、青空にブロックノイズがでてしまいます。空をバックにした画像が、気持ちよくないのが残念。

まとめとリンク

以上、カシオLV-20の紹介でした。

コンパクトで軽量、電池が切れても画像がなくならないのはWS30と同じで、おもちゃデジカメの中では扱いやすい機種です。プラスチック製ながら高級感のある外装と電池カバーのギミックが楽しいカメラです。

カシオ、手のひらサイズのデジタルカメラ『LV-20』を発売(Ascii.jp 2001.8.23)
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カシオ,スリムボディの30万画素デジカメ「LV-20」(ITmedia 2001.8.23)

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