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【おもちゃデジカメ クロニクル 8】メーカー編 06 高木産業

メーカー編第6回目は、トミーとともに、おもちゃデジカメの先陣を切った高木産業(PURPOSE/パーパス)です。

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高木産業が出したデジカメ

1999年 11月 PDC-35 35万画素CCD。
2000年 7月 PDC-10 10万画素。
2000年 12月 PDC-10D 10万画素、動画撮影対応、PCカメラ機能対応。
2001年 3月 PDC-35D 35万画素CCD、PCカメラ機能対応。
2001年 3月 PDC-10M 10万画素、動画撮影対応。

PDC-35

高木産業という会社は、ガス給湯器が有名なメーカーで、1997年にパソコン販売事業に参入、低価格なパソコンを販売していました。どういう経緯かはわかりませんが、1999年11月デジタルカメラ市場にも参入。

高木産業、9,800円のUSB対応35万画素デジタルカメラ(PC Watch 1999.11.11)
高木産業、35万画素のUSB接続デジタルカメラ『PDC-35』を発売(Ascii.jp 1999.11.11)
本日の一品 安さゆえの手軽さ(モバイルセントラル 1999.12.13)

当時の公式プレスリリースによると、手軽な情報収集用ツールとしての位置づけで、パソコンの周辺機器としてデジタルカメラを出したようです。35万画素CCDということで、この時期の他のおもちゃメーカーのものに比べるとスペックとしては、かなりよいスペックです。また、9800円という価格も破格です。

マクセル編で、マクセルのWS30が始めてフラッシュメモリーを採用したように書いたのですが、このPDC-35が最初かもしれません。ただ、詳しいことがわからないのです。どこにもフラッシュメモリー採用と書いていないからです。ダウンロードできる説明書や色々なHPを見ても、明確な表記がありません。しかし、電池を抜くと画像が消えるというようにも、書かれていないのです。

ということで、フラッシュメモリーが採用されていたかもと推測されるのです。なお、後に発売されたPDC-35Dは、フラッシュメモリー採用を謳っていることは確認済みです。

ただ、スペック的にはよいものの、実際の使用においてはかなり問題があったようです。電池のもちがかなり悪い、画質が悪い、撮った画像が赤みがかっているなど、個人のHPなどでかなり酷評されていたのでした。いわゆる”安かろう、悪かろう”と受け取られたようです。

しかし、このカメラが”おもちゃ”ではない、低価格デジカメという分野の先駆けであったと思われます。

PDC-10

2000年の7月にはさらに低価格なPDC-10を発売。

高木産業、5980円の10万画素デジタルカメラ(ケータイ WATCH 2000.6.30)
高木産業、5980円のUSB対応10万画素のデジタルカメラ『PDC-10』を発売(Ascii.jp 2000.6.30)

高木産業は徹底した低価格路線で勝負、のようです。ただ、こちらはあまり売れなかったようです。この時期に安いとはいえ、10万画素というのは厳しいということでしょう。また、PDC-35が酷評されていたことも、関係したのかも。

PDC-10D

2000年12月には、PDC-10の後継機、PDC-10Dを発売。

高木産業、5980円のUSB対応10万画素デジタルカメラを発売(Ascii.jp 2000.12.1)

外観は同じで、動画機能・PCカメラ機能付き、三脚付属。同じ値段で機能が増えたので、実質的な値下げといえます。内部的に変わったのかどうかは不明。PCカメラ機能がついたことで、今でいうところのWEBカメラの位置づけでしょうか。

PDC-35D/PDC-10M

2001年3月には、PDC-35DとPDC-10Mを発売。

高木産業、35万画素CCDデジタルカメラ『PDC-35D』を発売(Ascii.jp 2001.3.21)
高木産業、5480円の10万画素デジタルカメラを発売(Ascii.jp 2001.3.23)

PDC-35DはPDC-35の後継機で、PCカメラ機能を搭載し、1000円値下げしたもの。
PDC-10MはPDC-10DからPCカメラ機能と除き、500円値下げしたもの。
どちらも見事に低価格路線を追求しています。

【おもちゃデジカメ クロニクル 24】機種編 14 高木産業 PDC-35D
おもちゃデジカメクロニクルの第24回目。高木産業から2001年3月に販売されたCCDセンサー搭載35万画素デジカメ、PDC-35の紹介です。1999年11月に販売されヒット機種となったPDC-35の後継機種です。CCDセンサーの実力は如何に?

ただ、この時期にはカシオのLV-10やマクセルのWS30が人気になっていました。いくら価格が安いとはいえ、どちらもあまり売れなかったようです。高木産業はこれ以降デジカメを出していません。そして、2004年にはパソコン販売事業からも撤退。

2006年にはパソコンおよびパソコン関連商品のサポート・サービスも終了。現在、高木産業(purpose)のページにはデジカメ関連の情報は残っておりません。

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