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【おもちゃデジカメ クロニクル 16】機種編 06 che-ez! SPYZ

さて、今回はおもちゃデジカメとして、ヒット商品となったche-ez! SPYZの紹介です。

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ヒット商品となったche-ez! SPYZ

2001年のおもちゃデジカメの主流は30万画素機。前年に販売された30万画素機、カシオ「LV-10」やマクセル「WS30」が人気を博していました。おもちゃデジカメというのは、失礼なくらいしっかりとした作りです。これらに負けじとおもちゃメーカーも30万画素機を投入。タカラ「プチショット」、バンダイ「FSTYLE」など。これに加え、富士フイルムの低価格ブランドaxiaからは「iX-1」が販売。2001年はまさにおもちゃデジカメが一番輝いていた年でしょう。

そんな中販売されたのが、che-ez! SPYZ。SPYZと書いて、スパイシーと読みます。ZIPPOライターと同じくらいの大きさは当時としては超小型で、名前の通りスパイカメラといっても良いでしょう。これが当時のデジタルガジェット好きに大ヒットしました。まだホームページを作ること自体敷居の高い時代に、この商品を取り上げた個人ページが未だたくさん存在することからも、その熱さが伝わります。分解したり改造したりと皆さん色々やっております。多分、che-ez!シリーズで一番売れた商品ではないでしょうか。

2001年9月4日 超小型デジタルカメラ「チーズスパイシー」発売の件[PDF]
(Che-ez! SPYZ、Che-ez! crakker、Che-ez! boxxについて、双日ニュースリリースより)

che-ez! SPYZ仕様

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  • 画像素子:35万画素CMOSイメージセンサー
  • 出力解像度と保存可能枚数:HIGH(640×480) 26枚、LOW(320×240) 107枚
  • メモリ:8MB SDRAM
  • レンズ:4層グラスレンズ F 2.8 f=6.2mm(35mm カメラ換算 44mm)
  • 露出:自動
  • ホワイトバランス:自動
  • 撮影範囲:0.5m~∞
  • スタンバイモード:約30秒
  • 電池寿命:連続使用時 約4時間(電池の種類、使用状況、撮影モードによって異なる)
  • サイズ:60×38.6×15mm(幅×高さ×奥行き)突起部含まず
  • 重量:約34g(電池別)
  • 電源:単4型アルカリ電池×1本
  • 本体カラー:ブルー、シルバー
  • 付属品:USB ケーブル、プレート付ボールチェーン、ボールチェーンネックレス、CD-ROM
  • 製造国:中国
  • 販売価格:オープン(実売価格8000円以下を想定)

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金属製の缶が特徴的なパッケージ。ヤフオクで手に入れました。プレート付ボールチェーンが欠品しています。

各部紹介

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レンズは4層グラスレンズ、F値は2.8で焦点距離6.2mm(35mm カメラ換算44mm)。グラスレンズというのは、ガラスレンズのことで良いのだろうか。プラスチックレンズとは違うのでしょう。

レンズの右上はLEDランプで、正常に撮影できた時は緑、露出不足などで撮影できない時は赤く光ります。

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ファインダーはスライド式で飛び出す形。はっきりいってアテになりません。

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操作はMODEボタンひとつでおこないます。

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パソコン接続用のコネクタは、USBミニBコネクタです。ボールチェーン取り付け部があり、その横は電池カバーを取り外すためのレバーです。

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電池カバーを外したところ。単4アルカリ乾電池で1本で動きますが、連続使用は約4時間とかなり短い。スタンバイモードでの連続稼働時間は約2週間、バッテリを取り外すと撮影した画像は消去されます。

外装はアルミですが、電池カバーはプラスチック製です。

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小さいながらもしっかりと三脚穴はあります。

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che-ez!のロゴは浮き彫りされていて非常に質感が高いです。

パソコン用ソフト che-ez! manager

パソコンへのデータをアップロードするために「che-ez! manager」というソフトを利用します。

windows98・98SE、Me、2000、MAC(OS8.1~9.1)に対応。推奨環境は、CPUがMMX Pentium166MHz、メモリ32MB以上、ハードディスク200MB以上の空き容量が必要です。

windows10ではソフト自体は起動するものの、画像の取り込みできず。windows7では取り込むことができました。どうやら画像を読み込むためのドライバーが、windows10には対応していないみたいです。

取り込み時の保存形式はbmpファイルのみ。jpegにするために、グラフィックソフトかコンバーターが必要です。

なお、STV680というチップセットを利用しているので、同じチップセットを使うカメラのソフトを利用することも出来ます。この辺りは別の機会にまとめたいと思っています。

実写画像

すべてHIGH(640×480)モードで撮影、che-ez! managerで取り込み。BMPファイルをJPEGファイルに変換しています。

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ジャギーや輪郭の強調など気になりますが、30万画素機としては横線のノイズもなく綺麗な画像でしょう。

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周辺にいくほど、歪みが出てきますが、これもまた面白いですね。

10万画素機に比べると格段に画質は良くなっています。また、横線のノイズもありません。30万画素機の画像としては、優秀と思われます。現在から見ると酷い画像ですが、今となっては電線のジャギーなどが味わい深いかもしれません。

おもちゃデジカメ クロニクル 目次
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