※このサイトでは、アフィリエイト広告を利用しています。

【おもちゃデジカメ クロニクル 35】厚さ6mmの世界最薄デジカメ AXIA eyeplate

さて、今回のおもちゃデジカメクロニクルは富士フイルムの廉価ブランドAXIAから販売された、世界最薄の名刺サイズデジカメ eyeplateの紹介です。

sty200602-003

スポンサーリンク

世界最薄デジカメ

sty200602-004

eyeplateが発売されたのは、2002年4月。おもちゃデジカメ発売ラッシュもやや落ち着いてきたころです。2001年9月に発売されたche-ez!SPYZのヒットもあり、おもちゃデジカメも安さだけが売りにならず、小ささや薄さなどの携帯性をアピールし始めたころです。

アクシア、厚さ6mmの世界最薄デジカメ「eyeplate」(PC Watch 2002.3.14)
厚さ6mmの世界最薄デジカメ「eyeplate」を買ってみました(PC Watch 2002.3.29)
世界最薄の名刺サイズデジカメ「eyeplate」の実力は?(IT media News 2002.4.4)

IT media Newsの記事によると、

eyeplateのベースモデルは,米国マサチューセッツ州にあるSMaL Camera Technologiesというベンチャー企業が開発したもの。2001年のCESでお披露目され,その年の“BEST OF CES”も受賞している。CES会場でお披露目されたモデルにはMMCスロットを搭載していたが,eyeplateでは8Mバイトの内蔵フラッシュメモリのみとなっている。(中略)

“世界最薄”に一番貢献しているのは,バッテリーだ。デジカメで一番場所をとっているのがこのバッテリーなのだが,これを小型化すると動作時間に影響してしまう。eyeplateでは,単位体積あたりの電力容量が大きく,形状の自由度が高いリチウムポリマー充電池を採用しており,同社によると充電池の厚さはわずか1ミリしかないという。「さらに,SMaL Camera Technologiesが開発した省電力型のCMOSセンサーを採用しており,同画素のCMOSセンサーに比べて約1/6の省電力化に成功した」(同社)。

出典:世界最薄の名刺サイズデジカメ「eyeplate」の実力は?(IT media News 2002.4.4)

30万画素ながら、厚さ6mm名刺サイズで実売価格1万円弱。これは、かなりのインパクトがあったようです。同時期に80万画素・厚さ14.7mm、マクセルWS80が発売されていますが、こちらはほとんど話題にならずに、eyeplateばかりが取り上げられています。

今現在でもGoogle検索で、eyeplateを扱った個人HPが結構ヒットします。それだけ、受けいられたということでしょう。

対決!Che-ez! SPYZ v.s eyeplate(デジカメ気まぐれ写真館)
eyeplate (情報技術の散歩道)

上記の2サイトが興味深いですね。

なお、採用されている充電池ですが、IT media Newsの記事によるとリチウムポリマー充電池とのことですが、取扱説明書にはリチウムイオン充電池と書かれています。リチウムイオン充電池との違いは、下記のサイトを見ると、使用する電解質の違いによる形状の自由度らしいです。

リチウム・イオンとリチウム・ポリマーの相違点

リチウムポリマー充電池もリチウムイオン充電池の一種とのことなので、取扱説明書などではリチウムイオン充電池と書かれているのでしょう。

eyeplate仕様

sty200602-001

  • 画像素子:31万画素CMOSイメージセンサー
  • 出力解像度と保存可能枚数:VGA(640×480) 26枚、QVGA(320×240) 101枚
  • メモリ:内蔵8MBフラッシュメモリ
  • レンズ:F3.8 f=6.87mm(35ミリカメラ換算47mm相当)
  • シャッタースピード:自動、1/30~1/15000秒
  • 撮影範囲:0.6m~∞
  • ファインダー:光学式
  • サイズ:85.6×54.0×6.0mm(幅×高さ×奥行き)突起部含まず
  • 重量:約35g(内蔵充電池含む)
  • 電源:内蔵型リチウムイオン充電池
  • 付属品:USBケーブル、ストラップ、CD-ROM、ソフトケース、取扱説明書
  • 製造国:中国
  • 販売価格:オープン 実売価格10,000円前後

sty200602-002

これもずいぶん昔にヤフオクで購入したものです。残念なことにバッテリーが死んでいたようで不動です。

各部紹介

sty200602-008

世界最薄、厚さ6mmを謳われていますが、レンズ部分は使用時にポップアップする形です。本体左側に電源スイッチを兼ねた、レンズポップアップスイッチがあります。

sty200602-006

レンズがポップアップすると、厚さは11mmくらいです。オートパワーオフで電源が切れると、レンズを押し戻して再びポップアップしなければなりません。このへんが面倒です。

sty200602-005

レンズはF3.8 f=6.87mmで35ミリカメラ換算47mm相当。ファインダーもありますが、このカメラを使用した人によると、 「eyeplateはそもそもレンズの向きが
狂ってるんじゃないか?と思いたくなる乱れぶりです」なんて書かれています。

sty200602-009

パソコン接続用のコネクタは、USBミニBコネクタです。

sty200602-010

背面のデザインはシンプル。

sty200602-011

液晶部分も壊れてしまっています。

sty200602-012

付属するソフトケースも名刺入れのような大きさと質感。

まとめ

以上、AXIA eyeplateの紹介でした。

所持品が不動のため、実写画像やパソコン用ソフトの紹介はありません。20年近く前の商品なので、どうしても充電池が動かなくなってしまって、動作品を見つけるのはほぼ不可能でしょう。

おもちゃデジカメはほとんどが乾電池仕様で、20年近く経っても動作するものが多いです。しかし充電池仕様のものは販売当初は良くても、年月とともにその役割を終えてしまいます。

厚さ6mmの世界最薄デジカメ。
約35gの軽量。
金属の外装で高級感あり。
充電池がダメになると使えなくなる。
オートパワーオフ後の復帰が面倒。
おもちゃデジカメ クロニクル 目次
おもちゃデジカメとは何か? 01 おもちゃデジカメとは? 02 おもちゃデジカメをリスト...
【おもちゃデジカメ クロニクル 9】メーカー編 07 富士フイルムアクシア
さて、メーカー編第7回目は、富士フイルムの低価格デジカメブランド、AXIA(アクシア)。 ...