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【おもちゃデジカメ クロニクル 3】メーカー編 01 トミー

おもちゃデジカメがブームになるきっかけはトミーのミーシャであったことは、間違いないと思われます。これに敬意を表して、メーカー編の第1回目はトミーです。

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トミーが販売したおもちゃデジカメ

1999年11月 ミーシャ(初期Mexia、後にMe:sia) 6980円
2000年10月 Yahoo! Digital Camera 7980円
2000年10月 Me:2Plum 9800円
2001年 7月 Me:3Xial 5980円

以上の4機種です。ただしミーシャにはキティver.と動物占いver.があります。情報サイトから、これらを振り返ってみます。

 ミーシャ

トミー、小型、軽量、低価格、25万画素のデジタルカメラ「ミーシャ」(PC Watch 1999.7.28)
報道では10月16日発売予定、標準価格6980円となっています。

25万画素のCMOSセンサー、1MBの内蔵メモリ、256×240ピクセルの解像度で15枚まで記録という今では信じられないスペックです。しかも電源を切ると撮影画像は記録されないという仕様。この時はこのくらいの性能でも、デジタルカメラがこの値段で買えるということに、インパクトが有ったわけです。

MexiaとMe:sia
ミーシャ本体のロゴには、MexiaとMe:siaのバージョンがあります。これは先行限定販売品と本販売品の違いのようです。ただ、詳しいことはわかりません。

トミー、ハローキティ仕様のデジタルカメラ(モバイルセントラル 2000.3.10)
“同製品は昨年11月に発売したミーシャのアレンジバージョン。本体にハローキティがデザインされるほか、オリジナルの首下げケースが付属し、添付のCD-ROMにはサンリオキャラクタと写真を合成できるフレームと壁紙画像を収録されている。”とのこと。

トミー、低価格デジカメ「Me:sia」の動物占いバージョン(ケータイ Watch 2000.6.8)
“本体カラーはピンクで、「動物占い」のロゴがプリントされており、12種類のかわいい動物のシールを貼ることができる。本体の機能は従来機と変わらないが、新製品には動物占いが楽しめる専用ソフトが同梱される。”とのこと。

MisiaとMe:sia
ミーシャと聞いて、まず歌手のミーシャを思い浮かべる方も多いでしょう。それに関しては、こういう報道も。
「ミーシャ」問題でトミーとMisiaの事務所が和解(ケータイ Watch 2000.8.8)

これは歌手Misia(ミーシャ)の所属事務所リズメディアが「ミーシャ」の名前を不正に使用しているとして、トミーの「Me:sia」の販売差し止めの仮処分を求めていたもの。和解の内容は不明なものの、将来販売するデジカメにはミーシャの名前を使わないということになったようです。すでに販売されていたものはそのまま。リズメディアとしては、ミーシャの名前に便乗して商売するなということだったのでしょうか。

【おもちゃデジカメ クロニクル 11】機種編 01 トミー Me:sia
さて、今回は20年前に販売された、トミーのMe:siaを紹介します。 おもちゃデジカメ登場...

Yahoo! Digital Camera

トミー、ヤフーとのタイアップで低価格デジカメ(ケータイ Watch 2000.7.14)
トミー、CMOS25万画素の低価格デジタルカメラ『Yahoo! Digital Camera』を発表-赤外線撮影も可能(Ascii.jp 2000.7.14)
ヤフーブランドの低価格デジカメがトミーから登場(ITmediaニュース 2000.7.15)

画素数は25万画素で、出力解像度は352×288ピクセル。撮影可能枚数は20枚です。赤外線センサーを利用して暗闇の中でも撮影を出来る「ナイトモード」、接近センサーで自動的にシャッターが切れる「アラームモード」、PCに接続してリアルモニターとして利用できる「PCカメラモード」、「動画撮影機能」など、機能は盛りだくさんです。製造はアメリカのタイガーエレクトロニクス社。発売当初はPCとの接続が、RS-232C(シリアル)コネクタでしたが、後にUSBコネクタのものも、販売されました。

Me:2Plum

ヤフーデジカメと同時に発表・発売されたようです。
トミー、動画・音声が記録できる低価格デジカメ「Me:2Plum」(ケータイ Watch 2000.8.29)
トミー、おしゃれなデジタルカメラ『Me:2Plum』を発売(Ascii.jp 2000.10.26)

こちらは若い女性をターゲットにしたモデルで形はコンパクトを意識しているようです。センサーが11万画素とミーシャよりスペックダウンしてはいますが、動画撮影可能、PCカメラモードあり。また、電池が切れても画像が保存されるフラッシュメモリ採用。おしゃれ疑似体験ソフトなんていうものも付属しております。

Me:3Xial

トミー、au端末に直接画像を取り込めるデジカメ「Me:3Xial」(ケータイ Watch 2001.6.27)
これはおもちゃデジカメというよりも、auの携帯電話用カメラといってもいいかも。2000年11月頃より、J-PHONE(現ソフトバンクモバイル)がカメラ付き携帯電話を販売開始し、利用者を増やしていきました。しかし、auはカメラ付き携帯電話をなかなか出せなかったので、その間のつなぎとして、「Me:3Xial」をだしたのかもしれません。撮像素子も2.5万画素と、かなり貧弱です。これは携帯電話で扱うにはこれぐらいでないと難しかったのかもしれません。もちろん、ケーブルでつなげばPCにもデータは保管できます。

以上がトミーが発売したおもちゃデジカメです。ブームのきっかけをつくったトミーですが、Che-ez!シリーズと比べ、意外と少ない4機種のみの発売。いかにもカメラという機種はなく、いい意味でおもちゃらしい遊び心あるデザインが特徴です。これらを経て、のちにトイデジカメの元祖ともいえる、シャオスタイルを発売することになります。

なお、トミーは2006年タカラを合併し、タカラトミーに。ミーシャなどのホームページは全てなくなっております。

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