メーカー編第3回目は、おもちゃメーカーとしては、トミーに続きおもちゃデジカメを発売した、タカラです。
タカラが出したおもちゃデジカメ
2000年 3月 スリムショット 8万画素、横型。
2000年 8月 スティックショット 10万画素、スティック型。
2000年 9月 スリムショットⅡ 10万画素、横型。
2001年 2月 スティックショットMX 10万画素、スティック型。
2001年 3月 プチショット 35万画素、縦型。
スリムショット
トミーに続いて、デジカメを出したおもちゃメーカーがタカラでした。おもちゃメーカー以外では、高木産業が発売しています。
タカラ、撮った写真がケータイで見られる低価格デジカメ(モバイルセントラル 2000.1.25)
このスリムショットは記事中にもあるように、Oregon Scientific社のOEM。以降の製品も、Oregon Scientific社製のようです(WikipediaのSTICK SHOT参照)
それにしても8万画素というのは、当時としても低スペック過ぎ。おもちゃとして、低価格を優先したのでしょうか。そういうこともあってか、この年の8・9月には、早くも新製品を投入。
スティックショット・スリムショットII
タカラ、スティックタイプのデジタルカメラ(ケータイ WATCH 2000.5.16)
スリムなデジカメ「スティックショット」(ファミ通.com)
タカラ、10万画素のデジタルカメラ『スリムショットII』を発売(Ascii.jp 2000.8.9)
本日の一品 棒状カメラ 「スティックショット」(ケータイ WATCH 2000.8.25)l
スティックショットは、従来のカメラの形にとらわれないスティック型。日本では、これが始めてのスティック型のデジカメでしょう。スリムショットⅡはスリムショットから、外装が変わり、10万画素になったもの。
スティックショットMX・プチショット
そして、2001年2・3月に、また新製品を投入。
STICK SHOT MX/PETIT SHOT(Ascii.jp 2001.2.8)
スパイ気分の小ささ!! タカラのデジカメ(ケータイ WATCH 2001.3.1)
PETIT SHOT(Ascii.jp 2001.7.25)
スティックショットMXは、スティックショットのメモリを増やし、本体色を変えた、マイナーチェンジ版。プチショットは、当時人気のあった富士フィルムのFinePixシリーズのような、縦型・35万画素機。マクロ機能もあります。
タカラが発売したのは、以上の5機種です。
プチショット以外は、10万画素以下と性能的に厳しく、プチショットは他社と比べると、飛びぬけてアピールする点がありません。マクロがあるのは売りといえば、売りなのかもしれません。ただ、タカラのおもちゃデジカメは、あまり評価を受けることがなかったようで、一般的に知名度は低いかと。
後にタカラはトミーと合併し、タカラトミーになります。残念なことに、タカラが販売したおもちゃデジカメの情報は、タカラトミーに引き継がれていません。