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【西国三十三所巡り 8】西の比叡山、27番札所 圓教寺へ【2020/12/16】

さて、今回は西国三十三所巡り、第27番札所 書写山 圓教寺へ行ってきた話です。

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西国三十三所巡り

西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)は、近畿2府4県と岐阜県に点在する33か所の観音信仰の霊場の総称。これらの霊場を札所とした巡礼は日本で最も歴史がある巡礼行であり、現在も多くの参拝者が訪れている。

「三十三」とは、『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五』(観音経)に説かれる、観世音菩薩が衆生を救うとき33の姿に変化するという信仰に由来し、その功徳に与るために三十三の霊場を巡拝することを意味し、西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされる。 令和元年に日本遺産に認定された。

~Wikipediaより

四国お遍路は弘法大師の足跡をたどる旅でしたが、西国三十三所巡りは観音菩薩を巡る旅であります。四国お遍路と違い歩いて巡拝する人は少なく、近畿の有名なお寺を巡る、観光ツアー的な要素が大きいかもしれません。

西国三十三所 巡礼の旅

旅日記

スタートは姫路駅から。

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まずは姫路駅近くの神姫バス駅前案内所にて、書写山までのバス往復乗車券とロープウェイ乗車券がセットになった「書写山ロープウェイ セット券」を購入、1枚1,420円。バス往復560円、ロープウェイ1,000円なので、めちゃめちゃお得ではないですが、それよりも小銭を用意したり、つどつど購入する必要がないので便利です。

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それにしても姫路駅北口からは姫路城がよく見えますね。圓教寺のあとは姫路城を訪れる予定です。

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バスの中からも姫路城。この後バスにゆられて20分ほどで、書写山ロープウェイ駅に到着。

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紅葉ももう終わりに近づいている時期の訪れです。

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この日は天気は良いのですが、少し風がある状況。

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ロープウェイ出発駅の待合には、スターのサインが展示されていました。圓教寺は映画「ラストサムライ」のロケ地としても有名ですね。渡辺謙さんのサイン、漢字でかっこ良いですね、ちょっと鎧武者風に見えたり。

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ロープウェイは4分ほどの旅。四国お遍路でロープウェイに乗ってから、わりとロープウェイが好きになりました。飛行機とは違う、空に浮かんでいる感じが好きです。

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ロープウェイの中からの1枚。残念ながら姫路城はわからず。

ロープウェイを降りて少し歩くと志納所があり、志納金500円を払います。圓教寺の境内は広く、御朱印をいただく摩尼殿までは、参道を歩いて約1キロ、15~20分の道のり。なお、志納所前から摩尼殿の下まで、マイクロバスも運行しています。

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ロープウェイ山上駅から仁王門までは、「西国巡礼の道」と称され、左右に西国三十三所の各札所本尊を表した銅像が設置されています。まずは如意輪観音像、摩尼殿安置のご本尊の分身像です。

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普段は直接見られない秘仏も多いので、すべての像にお参りしながら山道を登っていきました。

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参道の途中(19番と20番の観音像の間)で見通しの良いところがありました。ここのベンチには以下のような図が書かれていました。

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「姫路城」が見えますとのこと。肉眼ではほぼわからなかったのですが、カメラの望遠を使うと見ることが出来ました。

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おわかりいただけるでしょうか。手前側の山の向こうに天守が見えています。

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やっと山門に到着。観音像に手を合わせながら歩いてきたので、結構時間がかかりました。しかし、摩尼殿まではまだまだ。

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山門までは上りだったのですが、山門をすぎてからは、アップダウンありでした。参道沿いには目を楽しませてくれるものがあり、写真を撮りながら進みます。

そして、摩尼殿にやっと到着です。

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お水取りで有名な東大寺の二月堂を思いだしました。

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脇の階段から上って、入り口はこちらです。

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ご本尊は如意輪観音、秘仏なので1月18日の修正会(しゅしょうえ)でしか開扉されません。お参りを済ませたあとは、御朱印をもらいます。

この摩尼殿も素晴らしいのですが、圓教寺の凄さはこの摩尼殿以外にも素晴らしい伽藍があることです。摩尼殿の裏側から山道を通って、三之堂を目指します。

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摩尼殿の裏側の道も雰囲気が良いです。

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まだまだ紅葉の残る道を歩いて行きます。

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大講堂、食堂(じきどう)、常行堂の3棟が「コ」の字形に並ぶ三之堂に到着です。広すぎて私のカメラではすべてを1枚に写すことは出来ず。写真は大講堂です。この広場が映画「ラストサムライ」やNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影に使われたところです。

大講堂では一般の方の修行がおこなわれていました。立ったり座ったりを繰り返す、かなりハードな修行のようです。こういう修行にも1度参加してみたいと思ったりも。

食堂は1階が写経場になっていて、2階が宝物殿です。食堂の2階に上ることが可能なので、宝物殿を見ることに。食堂内は少しくらいので、写真は撮れず。食堂から大講堂と常行堂の写真を撮影。

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食堂にたくさんの鬼瓦が展示されていたので、現在の鬼瓦にも注目してみました。

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鬼瓦も制作年代や作った職人によって個性があって面白い。この常行堂の上の鬼瓦は昭和40年4月製造のようです。

この食堂に収容されている宝物や食堂からの風景が楽しくて、結構長居してしまいました。しかし摩尼殿も食堂も靴を脱いであがるので、足が少し冷たかったです。寒い時期に来られるようでしたら、分厚い靴下を履くか、ルームシューズのような床を傷めない履き物を持参するのが良いかと思います。

そしてまだまだ圓教寺の境内は広く続きます。次は奥の院へ。

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奥の院には性空上人(しょうくうしょうにん)を祀る開山堂、性空上人を守護した護法童子を祀る護法堂があります。

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開山堂の軒下四隅には左甚五郎作の力士像があるといいます。

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奥の方の像は近づいてよいのかわからなかったので、諦めました。なお、正面に向かって右奥の像は逃げ出してしまっていないとのこと。それにしても力士というより、鬼とか式神のような見た目ですね。

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護法堂には鳥居があるので神社といって良いのかな。それにしても、建っている伽藍すべて立派な建物だなぁと。山奥にあるお寺に訪れる度に、こんな所まで材料を運んだりするのも大変だったろうにと思います。

奥の院のあとは、少し山道を歩く感じで展望公園を回り、摩尼殿に戻ります。

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摩尼殿の近くにお地蔵様がたくさん並んでいました。摩尼殿からは元来た道を辿り、ロープウェイ乗り場まで。境内は広く、起伏もあり、なかなかハードな参詣でした。

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ロープウェイを降りた後もバスの時間まで少しあったので、駐車場近くにあるお店で名物の書写だんごをいただくことに。

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味噌味のだんご。味噌の香りが香ばしく、美味しくいただきました。

これにて27番札所 圓教寺の参詣は終了です。今回はロープウェイを利用しましたが、歩いて登るのも楽しそうです。腰を悪くしなければ、この西国三十三所めぐりはもっと歩いて行くはずでした。それだけが残念。

御朱印

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