【西国三十三所巡り】青春18きっぷで和歌山へ、粉河寺と紀三井寺【2019/12/13】

さて、今回は青春18きっぷを使った西国三十三所巡りの第2弾。和歌山県北部にある粉河寺と紀三井寺、2つのお寺を巡りました。今回はちょっと長めの記事になります。

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青春18きっぷ

冬の青春18きっぷシーズン真っ只中、鉄旅好きにはおなじみのこちらのきっぷ。

青春18きっぷ|お得なきっぷ詳細情報|JR東海

12,050円で5回利用でき、普通車と快速列車の自由席が乗り放題となります。1日あたり2,410円で乗り放題なので、貧乏旅の強い味方です。冬のシーズンは販売が、2019年12月1日から12月31日まで、利用期間は2019年12月10日から2020年1月10日までになっています。

西国三十三所巡り

西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)は、近畿2府4県と岐阜県に点在する33か所の観音信仰の霊場の総称。これらの霊場を札所とした巡礼は日本で最も歴史がある巡礼行であり、現在も多くの参拝者が訪れている。

「三十三」とは、『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五』(観音経)に説かれる、観世音菩薩が衆生を救うとき33の姿に変化するという信仰に由来し、その功徳に与るために三十三の霊場を巡拝することを意味し、西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされる。 令和元年に日本遺産に認定された。

~Wikipediaより

四国お遍路は弘法大師の足跡をたどる旅でしたが、西国三十三所巡りは観音菩薩を巡る旅であります。四国お遍路と違い、歩いて巡拝する人は少ない。近畿の有名なお寺を巡る、観光ツアー的な要素が大きいかもしれません。

私の住む奈良県からは日帰りで行ける札所も多く、公共交通機関を利用しつつ、出来るだけ歩いて訪れたいと思っています。冬と春の青春18きっぷを使って、2020年4月までに結願することを目指しています。

旅日記

今回の旅は和歌山線を利用して、粉河駅へ。3番札所の粉河寺でお参りを済ませ、そこから紀三井寺駅に向かい2番札所紀三井寺を参拝するルートです。札所の順番が逆になってしまいますが、最後にもうひとつ寄りたいところがあり、このルートになりました。

粉河寺へ

本日の出発は6:11を予定していたのですが、見事に寝坊。起きたら7時半くらい。予定変更を考えるのですが、8時を過ぎると、和歌山線で粉河に着くのは11時過ぎ。途中で待つ時間が長く、9時に出発しても同じ時間の到着です。阪和線を利用するルートで8時に出発しても、粉河に着くのは11時少し前とそれほど早くならず。

結局、9:01郡山駅発の列車で出発することに。王寺駅で乗り換え、9:26 王寺駅発 和歌山行きに乗り込みます。和歌山線の列車はすべて227系に置き換えられたようで、105系に比べて振動も少なく快適な旅。各駅停車なので、ゆっくりと粉河駅を目指します。

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11:09粉河駅に到着。

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駅から粉河寺まで、900mほど。少し元気のない商店街を横目に進みます。

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元気のない商店街の中で、頑張っているお店が。昔ながらのスーパーマーケットのようで、ペイペイにも対応しています。

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赤い橋を渡った先に、仁王門が見えます。

粉河寺

西国三十三所第3番札所の粉河寺の本尊は、千手千眼観音菩薩。寺に残る国宝でもある「粉河寺縁起絵巻」によれば創建は宝亀元年(770年)で、大伴孔子古(おおとものくじこ)によるとされています。

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立派な仁王門がお出迎えです。重要文化財で大門と呼ばれています。

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仁王像もかっこいい!

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大門をくぐって進むと、案内看板がありました。境内は川沿いにあり、たくさんの伽藍が並んでいます。川沿いに並ぶ形は珍しいのではないかな。

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川沿いを歩くように、伽藍を見て歩きます。こちらは童男堂。

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そして中門、こちらも重要文化財。

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四天王が祀られています。最近、四天王像や十二神将像が気になって仕方がないのです。

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そして、本堂。西国札所の中でも、最大級だそうです。手前は粉河寺庭園を構成する石組み。

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ご本尊は絶対秘仏で、本堂下の地中に容器に入れて埋められているとされ、過去に公開された記録はないそうです。さらに「お前立ち」像も秘仏で、年に一度(12月31日)僧籍にある関係者が掃除のために開扉するのみ。

本堂内陣へは400円納めれば入ることが可能ですが、今回は入りませんでした。秘仏ばかりじゃあね。

こちらで御朱印をもらうと同時にもうひとつ、三寺巡拝スタンプラリーのスタンプもいただきました。この三寺のスタンプを集めると手ぬぐいがもらえるとのこと。青岸渡寺で貰っていました。

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このあとも境内をぶらぶらしつつ、伽藍を見て回ります。

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庭園と聞くと京都のお寺のお庭を思い浮かべますが、こちらの庭園は石組みが力強く、全く印象の違う風景でした。本尊など秘仏が多くて仏像は見られませんが、たくさんの伽藍があって見応えのあるお寺でした。

帰りに境内内の大門近くにある茶店で、「粉河寺味噌」をお土産に購入。和歌山名物の金山寺味噌ですが、ご飯のお供に最高です。

紀三井寺へ

粉河駅に戻って、電車で紀三井寺駅に向かいます。

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駅舎はそれほど趣はないですが、跨線橋が良い感じ。

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しばらくベンチでおにぎりを食べながら電車を待って、
13:00粉河駅発和歌山行きに乗車。和歌山駅で乗り換えて、紀三井寺に着いたのは、14時頃。駅からはお寺までは少し歩きます。

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とある自転車屋さんの隣に古いマツダの車が置かれていました。ナンバーがついているから、走行可能なのかな?

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しばらく歩いて行くと、楼門が見えてきました。

紀三井寺

西国三十三所第2番札所、紀三井寺として親しまれていますが、正式名称は金剛宝寺であります。和歌山市の代表的な観光名所で、特に桜のシーズンは人でごった返します。和歌山県の桜の標準木は、この紀三井寺の境内の桜です。

ご本尊は十一面観世音菩薩で、50年に一度開扉される秘仏。なお、2020年は紀三井寺開創1250年で、秘仏の十一面観世音菩薩と千手観世音菩薩が開帳されます。

楼門の手前で拝観料200円を払い、楼門をくぐると待っているのが231段の石段。

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「厄除け坂」といわれ、女厄33段、男厄42段、還暦厄61段と踊り場ごとに区切られていて、石段を上ると厄除けのご利益があるといわれています。

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階段の途中に見所はたくさんあるのですが、気になったのが胡瓜封じの絵馬。説明にはこうありました。

胡瓜封じの秘法は今から約1200年前、弘法大師が薬師如来の本願によって病魔や邪気を胡瓜に封じ込め、病を癒し自らの生命力を増進させ無病息災を得られた事が始まりとされています。

胡瓜に封じ込めるのは、「転法輪」という仏具に似ているからとか、人間の姿に似ていることから、だそうです。面白いですね。

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階段を上りきった先には、六角堂や鐘楼、大師堂などが並んでいます。その先には本堂が。

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粉河寺の本堂も立派でしたが、こちらも歴史と風格のある作り。

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本堂内はガラス張りなので見えるはずなのですが、この時は外が明るすぎて反射で中がよく見えませんでした。お参りを済ませたあとは、御朱印をもらいます。

それと同時に三寺巡拝スタンプラリーのスタンプもいただき、記念品の手ぬぐいと交換してもらいました。スタンプを押したチラシは回収になるので、スタンプは手元に残りませんでした。これは失敗。

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手ぬぐいは何本あっても困らない。旅の時に使わせていただきます。

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本堂のお参りを終えて、境内をブラブラ。近年の紀三井寺の見所、大千手十一面観世音菩薩像を見ることに。

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高さ12メートルの木造千手観音立像。像は2002年から制作を開始し、2007年に完成、2008年5月21日に入仏落慶供養が行われたとのこと。近くで見ると、圧倒的な大きさです。顔と同じ高さから見られる仏殿3階の展望回廊には、別途100円が必要です。今回は下からお参りさせていただきました。

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仏殿を出ると、和歌浦方面を見わたすことが出来ます。この後は和歌浦に行くことにします。

和歌浦へ

今回の旅、目的地の最後は和歌浦近辺。母の実家が和歌浦にあり、子供の頃から慣れ親しんだところです。紀三井寺から国道42号線沿いをしばらく歩いて、和歌浦に到着。

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片男波への入り口、不老橋を渡ります。

御手洗池公園に続く川沿いを歩いて行くのですが、このあたりでカメラの不調で写真が撮れなくなりました。日本一周の時から愛用している、オリンパスのスタイラス1sですが、そろそろ寿命が近いのかも。

しばらく歩いて新和歌浦の入り口に到着。以前は近畿有数の廃墟ホテル街として有名でしたが、さて現在はどんなものかと見に来ました。

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新和歌浦の入り口から、トンネルの上あたりに巨大観音像が見えました。以前はこんなのなかったのに、いつ出来たのだろう。

訪れてみようと思ったのですが、入り口がわかりません。建設用の車が入るとしたら、山の上の方からいかなければならないかな。海岸線沿いからはどうやら入れなさそう。

巨大観音に近づくのはあきらめ、和歌浦漁港あたりから海岸線沿いの遊歩道を歩いて蓬莱岩へ向かいます。

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片男波の海水浴場が整備される前は、海水浴は新和歌浦へ来ていました。こちらは蓬莱岩のある浜の1つ前の小さな浜ですが、あの頃はたくさんの人がこの浜へ泳ぎに来ていました。

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先ほどは逆光で見えづらかった巨大観音像。調べてみると個人の方が、昨年作られたようです。賛否両論あって、市では出来るだけ目立たないようにと求めていたらしい。

個人的には、そもそも景観が売りといいつつも、たいした景色ではない新和歌浦なので、こんなのがあっても良いじゃないかと。廃墟街として有名になったくらいですからね。

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遊歩道をずんずん進んでいきます。小学生の頃何気なく遊んでいた岩ですが、今見ると地層がすごいですね。台風が近づいてきた時は、波がザッパーンとなるのが面白くて、このあたりに見に来た記憶があります。

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蓬莱岩のある浜に到着。海水浴に来た時は、蓬莱岩に上ってよく遊んでいました。一時期立ち入り禁止になっていましたが、現在は岩に上ることも出来るようになっていました。

久しぶりに故郷の海に来て、懐かしさがこみ上げてきました。現在は海のない奈良県に住んでいるので、やはり海は良いなと思うのです。和歌山に戻って来たいという思いも少しあります。

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さらに田ノ浦方面に歩いて行こうとするも、遊歩道は立ち入り禁止になっていました。土砂が崩れ落ちた状態です。今年の台風でこうなったのかな?

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田ノ浦方面に行くのはあきらめて、新和歌浦入口へ引き返すことに。かつての廃墟ホテルは、現在マンションや老人ホームに建て替えられ、キレイになっていました。そんな中かつての建物を利用して、食堂やアートスペースのようなものも。

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景観が売りといって何もないよりも、少しでも何らかの仕掛けを作っていくのが良いのではと思います。

喫茶オリノ

ちょっと早いのですが、夕食に向かうことにしました。本来は田ノ浦あたりを廻ってからのつもりでしたが、予定を早めました。大浦街道のトンネルを抜けて、関戸方面へ。このあたりは中学・高校の時の地元です。

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以前から気になっていた喫茶オリノ。巨大エビフライで有名なお店です。日本一周の時に前を通って、電光掲示板に”日本一大きい海老フライ”と表示されていて気になっていました。現在はその電光掲示板はありませんでしたが、確かそうだったと。

昔からある街道沿いの喫茶店です。昔はこんなにエビフライで有名、ということはなかった記憶。といっても30年以上前の記憶ですが。

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ショーケースに並んでいるものは、すべてエビフライがセットされたものです。ちょっと値段にビビってしまいましたが、たまには贅沢をしようと突撃。

時間は夕方4時くらいとあって、お客は私一人でした。注文後はしばらく待って、でてきたのがこちら。

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海老がでかい。ショーケースの見本は嘘ではありませんでした。

注文したのは特製海老フライセット、1680円。海老は長さもありますけど、太いですね。ご飯は少し少なめ、味噌汁もついています。

海老フライって見た目は大きくても、衣ばかりで身は細いことも多いですが、こちらの海老は身もしっかり太かったです。ご飯も少ないので、量的に少ないのでは?と思いましたが、海老の身がたっぷりあったので、充分に食べ応えがありました。海老フライでお腹いっぱいになるのは珍しい。

ランチタイムであれば、特大海老フライ1匹とミックスフライのランチセットがあるので、それでも充分かもしれませんね。

旅の終わり

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その後はもう一度和歌浦漁港に戻り、バスが来るまで時間を潰します。

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和歌浦漁港あたりもキレイになりました。昔は鰯が大発生して、このあたりでもサビキ釣りで、これでもかというくらい釣れた記憶があります。今じゃ鰯も高級魚ですね。

海沿いのベンチに座りながら、少し昔のことを思い浮かべていました。今回の旅は少しセンチメンタルな旅かもしれません。

この後はバスに乗って和歌山駅へ。

18:53 和歌山発  五条行き快速列車に乗り、五条-高田-王寺と乗り継ぎ、約3時間かけて郡山駅に戻ってきました。阪和線と違い乗客の少ない和歌山線で、のんびり気分で乗っていられるのは最高です。後ろの車両に乗れば、ドアも主要駅でしか開かないので、騒々しさもありませんし。

見応えのある2つのお寺と、ふるさとの思い出を訪ねた旅でした。

御朱印

今回いただいた御朱印です。

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