さて、今回はお城めぐり、世界遺産にもなっている姫路城を訪れた話です。
姫路城には過去2度ほど訪れています。その時は天守には登らず、無料エリアで天守を見上げるだけでした。今回は有料エリアに入り、天守にも登ります。
2016年と2020年の姫路城
2016年の自転車日本一周の折にも、姫路城に立ち寄っています。その時は修復直後ということもあり、その白さに違和感を感じています。
そこで、まずは2016年と2020年で比較してみます。
左が2016年の時の写真、右が今回の写真です。
天守の屋根が2016年の時に比べて少し黒くなっています。2016年の時は修復後すぐで、瓦部分の漆喰がまだまだきれいだったからより白く見えたのかもしれません。年月を経ることで、より昔からの姿に近づいていくのかもしれません。
城めぐり
姫路城が広大なことは了承済み、今回は天守がメインで有料エリアをじっくりと見ようと考えました。
大手門を入って、三の丸からの天守を。何やらイベント準備のために三の丸には入れませんでした。
入場料を払って、菱の門から入っていきます。2016年の時からは考えられないほど、観光客は少ない。
この菱の門、門らしくない非対称のデザイン。パンフレットによると、片側だけ石垣に乗る珍しい安土桃山様式の城門とのこと。
三国堀からの天守。こちらの方向からだと、大天守だけでなく2つの小天守が見えるので、姫路城を代表する角度の写真になります。残念ながら何やらまだ工事をしているので、工事用足場が写り残念な気がする。
さらに近づいて1枚。振り返って気がついたのですが、天守の撮影ばかりに気がとられて、いの門やろの門の写真を撮っていませんでした。今回は天守メインと思っていたのですが、後から考えるともったいないことをしたなと。
昔の時代劇などでは、ここがよく使われていたような気がします。壁にある三角や四角の穴は、矢や鉄砲を放つための狭間といわれるものです。姫路城には997ヵ所の狭間が現存しているとのこと。
なんか色々と工事していて、なんとなく残念。2021年3月17日までが工事期間となっているので、きっちりとした姿を見られるのは、それ以降ということか。
天守への道は一方通行になっていて、導かれるままに進んでいくのですが、登ったり下ったり曲がったりしていて迷路のよう。簡単に天守に近づけない造りになっているのですね。
天守に登るには靴を脱いであがります。寒い時期は足下が冷たいので、厚めの靴下かルームシューズがあった方が良さそう。以前は冬季のみスリッパの貸し出しがあったようですが、コロナ対策で現在はありません。急な階段の上り下りがあるので、脱げやすいスリッパよりしっかり履けるルームシューズが良いと思います。
大天守の中も一方通行になっていて、順路に沿って進みます。ところどころに解説があって、それを読みながら進めば、お城の造りの特徴がわかるようになっています。
大天守に入ってからはテンションが上がってしまって、写真を撮るのを忘れていました。
最上階からの1枚。なお、大天守は見た目は5階建て風に見えますが、実際は地上6階、地下1階の7階構成です。階段の1段1段が高かったり、急だったりするので、上り下りには意外と体力を使います。
今回の城めぐりのきっかけとなった和歌山城は鉄筋コンクリートの復元天守でしたが、さすが現存天守は違うなと登ってみて改めてわかりました。400年以上前に建てられた歴史の重みが、使われている素材や造りから感じられました。外観復元天守や復興天守の内部は博物館的な楽しみ方が出来ますが、現存天守はやはり作られた時代を感じるために中に入ってみるのが良いのだと。
ただ順路どおりに進んでいるため、どこにいるのか若干わからず勉強不足を感じました。入場時にいただけるパンフレットを見ながら進めば良いだろうと甘い考えをしていましたが、お城を味わうためには事前の知識がないとダメだなと。
特に現存天守の場合、作られた時代や構造的なものをわかっていないと、ただすごいなぁという感想で終わってしまいそうです。
大天守をでると本丸に進むことになります。本丸から見上げて1枚。
次に二の丸からも1枚。手前にあるのはお菊井戸。
菱の門のところへ帰ってきたところで、案内の人が、是非西の丸にもよっていってくださいと声をかけてくれました。百軒廊下にも入れるとのこと。
西の丸からは天守の写真がきれいに撮れました。天守を見るスポットとしては、ここが良いですね。
百軒廊下も歩いてきましたが、本当に長い廊下でした。ここも昔の造りがそのままのよう。
天守も楽しめましたが、この百軒廊下も楽しめました。それにしても姫路城は改めて広いなと。
このあとはお城のまわりを少しぶらりと歩いてみようと思っていたのですが、さすがに疲れてしまって諦めました。今回の旅はこれにて終了。
姫路城 DATA
築城:1580年、1601年
形式:平山城
築城主:羽柴秀吉、池田輝政
入場料 : 大人 1,000円、小人 300円(小・中・高校生)、団体割引あり(30人以上)
利用時間:9:00~16:00(閉門は17:00)、4/27~8/31は9:00~17:00(閉門は18:00)
休み:12月29日・30日
問い合わせ先:姫路城管理事務所 TEL:079-285-1146
お城めぐりについて考える
今回のお城めぐりは西国三十三所巡りのついでというか、両方まとめて行きました。午前圓教寺、午後姫路城という予定でしたが、姫路城を半日でというのは間違いでした。
結局、有料エリアだけしか楽しんでいません。本当は近くにある歴史博物館にも行こうと思っていたのですが、疲れすぎて断念しました。腰痛が再発して以降、どうしても歩き回っていると腰に負担が来てつらくなってきます。
今後の城めぐりは何かのついでとか、何かと一緒にではなくて、お城めぐりのためだけに行こうと考えたのでした。また、現存12天守や復元天守に関しては、もう少し事前に知識を入れてからいこうと。初見の驚きはなくなりますが、やはり私の楽しみ方としては、歴史や流れを把握した上で楽しみたいと。
姫路城は今回、工事中のエリアもあったので、それらが終わるらしい3月17日以降、改めて訪れたいと思うのでした。
お城キーホルダー
姫路城のお土産は、料金所のところと三の丸のところで販売されています。それ以外にもお城を出たところでもたくさんありますが、昔ながらのお土産屋ということでいうと、三の丸のお店が良さそう。
ということで、三の丸のお土産屋さんで、キーホルダーを購入。思っていたお城の形のキーホルダーではありませんが、まぁ良しとします。なお、有料エリア内のお土産屋さんでも同じものは売られていました。