【城めぐり】和歌山城を見て、城の魅力に目覚める【2020/12/03】

さて、先日所用があって本籍地である和歌山市役所に行くことになり、用事を済ませたあとに目の前にある和歌山城をぶらりと見て回ることにしました。

せっかく和歌山まで来たのだし、市役所だけで帰るのももったいないと思ったからです。ある種、暇つぶし的な感じでのお城めぐりだったのですが、これが意外や意外面白いと思ってしまったのです。

城めぐり

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用事を済ませたあとは、市役所の最上階まで登って和歌山城を眺めてみました。少年時代を過ごした地のお城で、見慣れたお城です。小学校高学年から高校生時代までは、家から繁華街であるぶらくり町方面へ自転車で向かう時に、お城の中を通り抜けていました。

小学生の頃、いっときお城に興味を持ったことがあったのですが、それ以降はそれほどお城には興味が湧かず。それにはコンクリートで再建され、観光施設となった天守に何の意味があるのか、なんてことを考えていたからです。今まで和歌山城を見て、お城って良いなぁと思うことはありませんでした。

今回立ち寄ったのもなんとなくでしたが、色々と見ているうちに考え方が変わったのでした。

西之丸庭園(紅葉渓庭園)

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まずは紅葉の時期でしたので、紅葉渓庭園を訪れました。学生の頃はこんな所には全く興味がなかったのですが、年を経ると季節を感じさせる光景に感動するようになるのです。

昔は有料だったのですが、現在は無料で入園できます。

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紅松庵と御橋廊下。紅松庵は、ナショナル(現パナソニック)創始者 松下幸之助氏の寄附でつくられたもの。御橋廊下は2006年復元されたもので、私の学生時代にはありませんでした。2009年頃に訪れた時、こんなのが出来ていてびっくりした記憶があります。

和歌山城の石垣

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和歌山城の魅力は再建された天守より、昔からの姿を残す石垣にあるといっても良いでしょう。私の子供の頃は写真のような案内看板はなかったので、なぜ石垣の積み方か違うのかなんて興味もわきませんでしたが、現在なら作られたその時代を感じさせるものとわかります。

和歌山城の石垣には、時代によって積み方が3種類あるとのこと。野面積み(のづらづみ)、打込み接ぎ(うちこみはぎ)、切込み接ぎ(きりこみはぎ)。

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天守閣の下あたりは野面積みですね。

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また和歌山城の石垣には、刻印のある石もあるようです。1600~1619年に修築された石垣にのみ見られるとのこと。探してみようと思ったのですが、苔などに覆われていて見つけられませんでした。

動物園

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城内には無料の動物園があります。なんとカピバラがいました。

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黒い塊は、熊のはず。

小学校の遠足で来た時、狐の檻に手を突っ込んだ子がいて、狐にかまれるという事案が発生。そんなことがあったのを思い出していました。

現在の和歌山城に残る門は3つ。

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和歌山城の入り口ともいえる、大手門と一の橋。1909年に倒壊したのを、1982年に再建したもの。

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築城時はこちらが大手門だったという、岡口門。空襲でも焼けずに残った旧藩時代の数少ない遺構です。

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最後は追廻門。1985年の解体修理で赤色であったことが判明、それ以後、門は赤く塗られているとのこと。全国の城でも赤門は珍しいらしいです。

天守

さて、いよいよ天守です。今回の旅では久しぶりに天守に登ってみようかと。入場料を払ってまで、コンクリート製の天守に登る必要はあるのか、なんて思っていたのですが、今回はなんとなくです。小学生の遠足以来、久しぶりに登ってみようかと軽い気持ちでした。

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戦後、再建されたコンクリート製の天守ということで、実は馬鹿にしていました。現存12天守の犬山城や丸岡城の天守には登ったことがあるのですが、当時の作りのままで感動したことを覚えています。それに比べるとねぇ、なんて思っていたわけです。

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有料エリアにはいってすぐの門をすぎると、ハート型に白い石が敷かれていました。

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天守など1945年7月の和歌山大空襲で焼失しましたが、1958年鉄筋コンクリートにより再建さました。

再建されたということで、歴史的な重要性はほとんどないと思っていたのですが、写真や資料などが残っていたため外観は消失前の天守に忠実に作られているとのこと。ここが私の勘違いしていたところで、内部は鉄筋コンクリートだけれども、見た目としては昔のママなのですね。

再建された天守というと、観光目的で本当にあったのかどうかわからないものを作ったり、実際の姿とは違う形で作られたりしているものと思ってました。今回そのあたりに興味を持って調べたところ、和歌山城以外にも名古屋城、大垣城、岡山城、福山城、広島城は太平洋戦争時の空襲で焼失しましたが、写真などが残されていたことから外観は空襲以前にほぼ近い姿で再建されているようです。

ということで、現存12天守(昔のものがそのまま残っているもの)以外は、価値はないと思っていたのですが、昔の姿に忠実に作られているのであれば、それもまた良いのではないかと改めて考え直したわけです。

天守の中は資料館となっていて、鎧や刀などなどが並んでおりました。内部に関しては昔の姿はほぼ残っていないようなので、ここは博物館的な楽しみ方をするのが良いのでしょう。ここの部分でも、ちょっと考え直したところがあります。

その城の歴史を知るには、こういうところで勉強するのが一番良いのではないかと。本やネットで調べるのもよいのですが、現地の空気を吸いながら資料を見るのも良いものかと。また、再建した人や運営している人の情熱を感じられることもありますし。

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天守から和歌山の町を見て、当時の殿様気分に浸ります。高いところからの眺めというのは、それだけで価値があるのかもしれません。ましてや城跡は地域の一等地であることが多いので、こういう眺めが貴重なのかも。

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ちょっと気になったのが、和歌山市役所の並びに新しい建物が建設中。以前あそこは何だったのだろうとふと考えると、伏虎中学校があったところと思い出しました。あとで調べたら統合のため移転したようですね。ちなみに伏虎とかいて”ふっこ”と読みます。伏虎中学って中二病的な意味でも、かっこいいですね。和歌山城のある場所が虎伏山(とらふすやま)で、なぜ中学校名が伏虎と逆転するのだろうと以前から不思議に思ってます。

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天守を降りたあとは、少し離れたところの天守展望スポットから写真撮影。見慣れた天守ですが改めてみると、小さいながらもきれいでなかなか良いじゃないですか。

今回天守に登って、資料などを見たり読んだり天守からの眺めを楽しみました。今までかたくなにお城の天守は外から眺めるだけで良いと思っていたのですが、意外と天守に登ってみるのも楽しいものだと実感しました。多分じっくり見て回ることで、楽しさが理解できたのかもしれません。

そんなことを思っていると、改めて日本全国のお城を訪れたいなという欲望が出てきました。もっとお城の歴史を勉強して、興味を持ってお城を訪れたいと。

自転車日本一周の時にたくさんのお城に立ち寄りましたが、天守に登ったのは丸岡城だけ。それ以前では犬山城の天守には登っているのですが、それ以外のお城の天守に登った記憶がほとんどありません。小学生の頃、大阪城、彦根城、伊賀上野城、伏見桃山城あたりは訪れた記憶がうっすらと残る程度。そして奈良には高取城という山城の跡が残りますが、こちらには天守がありません。

私が今思うのは、お城の天守に登りたい! ということ。だから、2021年から西国三十三所巡りと平行して、お城めぐりをしようかなと思っています。

和歌山城 DATA

和歌山城天守

入場料 大人 410円、小人 200円(小・中学生)

利用時間 9:00~17:30(入場は17:00まで)

休み 12月29日から12月31日

問い合わせ先 和歌山城天守閣 TEL:073-422-8979

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このサイトは、史跡和歌山城の公式ホームページです。このページでは、和歌山城の歴史や観光情報、各施設の概要や、忍者によるおもてなし等の和歌山城の魅力を紹介しています。ぜひ一度覗いてみてください。

今後のお城めぐり

さて、今後のお城めぐりについてです。お城めぐりというと日本100名城のスタンプを集めるとか、最近では御朱印ならぬ御城印なんてのもあります。しかし、私がしたいのはお城めぐりというよりも天守めぐりです。Wikipediaによると、天守は以下に分類されるようです。

  • 現存天守は、城が存城当時に建てられたものが野外において保存され、現在も存在が認められるものをいう。
  • 木造復元天守は、文献・絵図・絵画資料・古写真・遺構などを元に当時の工法・構法を用いて忠実に復元したものをいう。
  • 外観復元天守は、文献・絵図・絵画資料・古写真を元に外観を復元したものをいう。
  • 復興天守は、天守は過去に存在し、同じ場所に現存する城を参考に、または想像して建てられたものをいう。
  • 模擬天守は、存在が確認できないまたは、特定に至らない状態で建てられたものをいう。主に以下3種に分類に属するもの。
    ・天守は実在したが、異なる場所(城敷地内もしくは常識的な近隣)に再建されたもの。
    ・天守台は実在したが、天守が建てられなかった城に建てられたもの。
    ・城は実在したが、天守は存在しなかった、もしくは存在したか不明な城に建てられたもの。
  • 天守閣風建築物は、上記のいずれにも属さず、「城」・「天守閣」などを含む正式名称を持つもの、または、正式に天守を模した外観であるものとする。

現存12天守や復元天守、復興天守あたりを中心に巡っていきたいなと考えています。これまでの私の趣味嗜好だと、天守閣風建築物に興味があったのですが、これからはまともな天守めぐりです!

訪れた記念に

日本100名城のスタンプ集めや御城印では面白くないので、お城を訪れた記念に何か良いものはないかと考えました。昔の観光地ならメダル製造機なんかがあったのでしょうが、今はそんなものはほぼなさそうだし。

そういえば昔お城に興味があった頃、購入したキーホルダーがあったなと。

岡山城のものはいただいたものですけど、お城の形のキーホルダーっていいかも。今もこんなキーホルダーがあるのかはわからないですが、お城めぐりの際にはこういうのを集めていこうと思います。

和歌山城のものはまた今度手に入れよう。

和歌山のお土産

和歌山のお土産と言われて何を思い浮かべますか?

和歌山ラーメンとか南高梅とかが多いかも。もしくは有田みかん。

南高梅のはちみつ漬けなんかもよいですが、和歌山市で生まれ育った私が声を大にしてオススメしたいものがあります。それは上に挙げたものに比べると知名度は劣るのですが、金山寺味噌です。本場は和歌山の中でも湯浅や御坊なのですが、和歌山駅の土産物売り場でも購入可能。具材のはいったおかず味噌で、ご飯にのせて食べると最高です。