さて、今回のおもちゃデジカメクロニクルはキャラクタープラモデルを得意とするバンダイらしいデジタルカメラ、ザクヘッド型デジカメ｢Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II｣の紹介です。
Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II
おもちゃデジカメのブームも落ち着いてきた2002年4月、Digital Mono Eye MS-06 ZAKU IIは発売されました。
バンダイ、“ザク”のデジタルカメラ『Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II』を発売(Ascii.jp 2002.3.29)
“ザク”の頭型PCカメラ「Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II」発売！(Ascii.jp 2002.8.27)
ガンダムに登場するザクの頭部の形をしたデジカメというかPCカメラ。デジカメとして使うときは、バッテリーユニットを使います。また、カメラユニット単体では、ガンプラ｢PG 1/60スケール ZAKU II｣に装着できるという、ちょっと変り種です。
デザイン監修はメカデザイナー大河原邦夫氏。プラモデルに装着しても違和感がないくらい、良く出来ています。バンダイはおもちゃデジカメを数種類発売してきましたが、これが一番バンダイらしい製品だと思います。
Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II カメラ仕様
- 画像素子：30万画素CMOSイメージセンサー
- 出力解像度と保存可能枚数：高画質(640×480) 約19枚、標準画質(640×480) 約78枚
- メモリ：内蔵8MBSDRAM
- レンズ：詳細不明
- フォーカス範囲：約0.4ｍ～2ｍ
- サイズ：71×121×62mm（幅×高さ×奥行き）デジカメモード時
- 重量：約98g（電池含む）
- 電源：単4形電池×2本
- 電池寿命：連続使用時 アルカリ電池 約60分
- 付属品：USBケーブル、カメラクリップ、バッテリーユニット、CD-ROM、取扱説明書
- 製造国：中国
- 販売価格：12,800円
最近入手しました。コロナ禍の中、家に眠っていたものを処分したのでしょうか。amazonマーケットプレイスにて。本体は安かったけど、発送手数料が高いというパターン。それでも1,500円で手に入りました。
各部紹介
レンズの詳細については不明。フォーカス範囲が約0.4ｍ～2ｍなっているのは、PCカメラとしての利用を前提にしているからでしょう。
バッテリーユニットにセットしたところ。見た目がお菓子のペッツ(PEZ)みたいです。
後ろから見たところ。液晶表示横のボタン、右がシャッター、左がMODE選択です。パソコン接続用のコネクタは、USBミニBコネクタです。ファインダーは素通しなので、アテになりません。なお、撮影するだけで、撮影画像を消去する機能がありません。
バッテリーユニットに単4形アルカリ乾電池2本をセットして使用します。なお、電池カバーが開かないように、ネジ止めする形です。
PCカメラとしての利用するときは、カメラクリップに取り付けて利用します。リモートワーク推奨の今なら、これは売れるのではないかと思ってしまいます。
本体裏側はこんな感じです。
パソコン用ソフト
パソコン用ソフトはオリジナルのものがたくさんついています。コクピットを再現した画面であったり、ガンダムの画像を合成できたりと多彩です。
ここではデジタルカメラとしての機能に絞ってますので、付属ソフトに関しては取り上げません。余計なソフトをパソコンに入れたくないので。
ドライバーソフトの見た目がどこかで見たと思ったら、｢Mixel classic MC-DC02｣と同じでした。
windows98SE、Me、2000、XPに対応。
実写画像
フォーカス範囲が約0.4m～2ｍとのことなので、40cmくらいの距離で撮ったらピンボケでした。
もちろん2m以上先の遠景もボケ気味。
2mくらいまでを意識しつつ撮影しても、なんかピンボケ。
ピンボケ写真を量産してしまいました。写る範囲はわかりづらいし、ピントの位置もよくわかりません。
近づいて撮ると、思っているより下ばかり写っています。難しい。あと、｢Mixel MC-DC02｣と同じように、横線のノイズが激しくて、画質は悪いですね。
まとめ
以上、バンダイのDigital Mono Eye MS-06 ZAKU IIの紹介でした。
本来はPCカメラでデジタルカメラではないので、デジカメとしての評価は悪いです。写る範囲も、ピントの合う位置もよくわかりません。ユニークな商品ですけど、カメラとしては扱いが難しいですね。
