さて、今回はスマホポーチを購入した話。
スマホはどこに入れる?
トレッキング時に皆さんはスマホをどこに閉まっているのでしょうか。私の場合、普段はズボンの後ろポケットに入れているのですが、座る時にいちいち取り出さねばならないのが面倒。バックパックに入れると、使いたい時に取り出しにくい。どうしたものか?
そこで考えたのが、バックパックのショルダーハーネスに取り付けるポーチが良いのではないかと。
ショルダーハーネスに取り付け可能なスマホ用ポーチを検索してみると、何点か出てきました。おもにアウトドアブランドとPCサプライメーカーから発売されています。
なお、ショルダーハーネスとはバックパックを背負う時の、肩のベルトのことです。最初は「肩ベルト」で検索していて、あまり良さそうなのが出てきませんでした。この部分をショルダーハーネスと呼ぶことを知って検索すると、アウトドアブランドのものを見つけることが出来ました。検索に使う言葉って大事ですね。
スマホ用ポーチにはどのようなものがあるか?
まずはAmazonやブログなどで、どのようなものがあるかリサーチしました。
ミレー リュック用ポーチ ヴォヤージュ
まず見つけたのがこちら。とある登山系のブログでプッシュされてました。
ジッパーポケットx2、インナーポケット・キーフックありで、サイズはタテ15cmxヨコ9.5cmxマチ3cm、重量が80g。ショルダーストラップに簡単装着できる、独自設計のループ付きでカラビナ不要。素材は引裂きや摩擦に強い、リップストップナイロン素材を使用。カラーバリエーションも7色あって、デザインもオシャレ。スマホが入るなら、これがよさそう。
ただ、レビューには少し小さめの声が。
ミレー リュック用ポーチ ヴァリエポーチ
ヴォヤージュより大きめのモデルが、こちら。
ジッパーポケットx2、インナーポケット・キーフックありで、サイズはタテ19cmxヨコ11cmxマチ6cm、重量が120g。こちらもショルダーストラップに簡単装着できる、独自設計のループ付きでカラビナ不要。
容量は大きいですが、ちょっと厚ぼったい感じもします。取り付けた時に邪魔になるかも?
カリマー trek carry shoulder pouch
ジッパーポケットがひとつ。生地自体に伸縮性があり収納力はあるようです。サイズはタテ17cmxヨコ10cmxマチ5cm、重量は40g。
表面がメッシュなので、雨に降られると中のものは濡れてしまいます。これは大きなマイナスポイントですね。また、ジッパーの開口部が小さいためサイズのわりに、大きいスマホは入らない可能性があるようです。
マムート shoulder harness pocket M
裏(中)側は起毛素材が使われているのが特徴のこちら。サイズはタテ17.5cmxヨコ10cmxマチ4cm、重量は36g。ジッパーポケットはひとつで、中にポケットなし。キーフック付き。
ジッパーのスライダーがひとつしかないので、取り出し時に大きく開けないとダメなのがネックか。
Amazonでの購入はサイズに注意が必要。メーカーの公式オンラインストアでは、サイズがMとSがあると書かれています。Amazonでは、どちらもSになっているので、商品の詳細でサイズを確認してからの購入を。サイズが違っても、品番が同じなので、こんなことになっているようです。そのサイズも公式ストアのサイズと違っているのですが。
なお、Sサイズはタテ16cmxヨコ9.5cmxマチ4cm、重量は33g。
グレゴリー ポーチ パデッドケースM
ジッパーポケットがひとつに、インナーにメッシュポケットあり。サイズはタテ15.5cmxヨコ8cmxマチ4cm、重量は67g。タテヨコが小さいわりに、マチがあるのでデジカメなんかには良さそうですが、スマホ用としては厚ぼったい印象。
コロンビア NiobeVI
ジッパーポケットx2、キーフックありで、サイズはタテ16cmxヨコ10cmxマチ5cm、重量は不明。特徴としてはイヤホンホールがあること。音楽をよく聴く人にはオススメかも。
ただ、全体的に大きい印象。カラビナフックが取り外し出来ないので、融通が利かない可能性も。
チャムス ポーチ Eco Portable Music Pouch
コロンビアNiobeVIと競合するスペックのこちら。ジッパーポケットx2、キーフックありで、サイズはタテ16cmxヨコ10cmxマチ5cm、重量は120g。コーデュラ素材を使用し、前ポケット内はマイクロフリース仕様、イヤホンホールもありと至れり尽くせり。
カラビナも取り外しが出来ますし色柄もたくさんあって、機能的にも見た目的にもコロンビアよりこちらの方が良さそうですね。少し大きくても良ければ、これが良いかも。
OUTDOOR PRODUCTS スマートフォンポーチ04
これは私の求めていたスペックに一番近いポーチかも。上で紹介したものよりもマチが小さくなっています。スマホを入れるだけなら、これぐらいで良いかと思います。サイズはタテ18cmxヨコ10.5cmxマチ2cm、重量は65g。ジッパーポケットは2つですが、前面のポケットは小さめ。
参考収容寸法が表示されているのがうれしい。タテ16cmxヨコ8.5cmx厚さ1.5cmまでのスマホがOK。ただ、Amazon限定なので、購入前に実物を見られないのが残念。
モンベル モバイルギアポーチ M
モンベルもスマホポーチを販売しています。サイズはタテ16.5cmxヨコ8.5cmxマチ不明、重量は50g。マチは不明ですが、素材に伸縮性があるのである程度の融通が利くのでしょう。対応スマホサイズはタテ15.8cmxヨコ7.8cmx厚み0.7cm。薄いスマホでないと無理のようです。
素材感が強いうえに前面に大きくロゴが入っていて、安っぽいというか、デザイン的にちょっと残念な気がします。
エレコム スマホケース ポーチ タフブラック
ここからはPCサプライメーカーのスマホポーチです。こちらはジッパータイプではなくて、フラップをベルクロで留めるタイプ。ジッパーに比べ、利便性はどうかなと。開けっぱなしに出来ないのがマイナスですが、その分スマホの高さに幅広く対応できます。
ポケットはフラップ部にもありますが、カードを入れるくらいでしょう。ここに入れすぎると、フラップが重くなりますし。サイズは、タテ14~16.5cmxヨコ8.7cmxマチ3.5cm、重量は84g。対応スマホサイズはタテ15.2cmxヨコ7.5cmx厚み1.2cm。
アウトドアブランドではなく耐久性はわかりませんが、実用性重視のお手頃価格です。Amazonのレビューも豊富にあるので、参考になります。
サンワダイレクト スマホポーチ
こちらもPCサプライメーカーのスマホポーチ。ジッパーポケットタイプで、前面にもポケットがあります。サイズは、タテ17.5cmxヨコ10cmxマチ2.2cm、重量は64g。対応スマホサイズはタテ16cmxヨコ8.3cmx厚み1.7cm。
特徴はアウトドアブランドでは、上部の固定にカラビナを使っているのに対して、調節可能なベルトを使っていること。ショルダーハーネス取り付け時の高さ調節に良いかもしれません。
選ぶポイントは?
以上、11個の商品をピックアップしました。これらから選びたいと思うのですが、選ぶ際のポイントを。
- スマホが入る大きさであること。
- マチは小さいものを。
- ショルダーハーネスへの固定は?
- ジッパーについて。
スマホが入る大きさであること。
まずは当然のことながら、スマホが入らなければなりません。私のblackview BV5500Proはちょっとごつめで、サイズはタテ15.2cmxヨコ7.55cmx厚さ1.4cm。
ミレー ヴォヤージュやグレゴリー パデッドケースMは入らないかもしれません。また、商品説明にあるサイズは外形サイズと思われるので、数字的に大丈夫でも実際に入れてみないと、フィット感がわかりません。キツキツすぎても使いづらいですし。
マチは小さいものを。
何を入れるのかが大きなポイント。今回はスマホを入れたいだけなので、あまりマチの大きなものは避けたいところです。ショルダーハーネスに取り付けるので、あまり大きいと邪魔に感じるかもしれません。マチが5~6cmのものは、今回はパスしたいです。
ショルダーハーネスへの固定は?
ショルダーハーネスへの取り付けにはベルトで留めて、落ちないように上部をカラビナなどで留めます。
確認するのは2つ。まずは取り付けベルトが2本のものと1本のものがあるので、どちらが良いか。もうひとつは上部の固定に融通が利くかどうかです。
ベルトが2本ある方が、取り付け時の位置に融通が利きそうです。これはちょうど良い位置にチェストストラップが来てしまった時、上だけでとか、下だけでとか対応できるかと。
上部の固定は、色々変えられると融通がきくので、取り外しの出来ないカラビナフックがついているコロンビア NiobeVIなどは避けた方が良いかと。
ジッパーについて。
ジッパーはスライダーが2つついているものを選びたいです。開ける方向を好きに出来るのと、開け口が少なくて済みます。マムートのものは左側に取り付けると、大きく開けないと右側から取り出しづらいでしょう。
また、スライダーの持つ部分が金属だと、金属同士がふれあって、音が気になるかもしれません。これはどこかのレビューかブログに書かれていました。あぁなるほどなと思いました。
結果
結果、候補を絞りました。ミレー ヴォヤージュ、OUTDOOR スマートフォンポーチ04、サンワダイレクト スマホポーチの3点です。ミレーのものはサイズ的に厳しいかも知れませんが、デザインが良いので、実物を見て試してみたいと思います。それがダメなら、OUTODOORとサンワダイレクトのものを考えるとします。
また、実際の店舗で、候補から外れたものも見ることにします。マチが大きいもののサイズ感をチェックしたいと思います。
店舗を見て回る
近くのスポーツ用品店や家電量販店を見て回りました。
まずはミレー ヴォヤージュ。ギリギリ入るのですが、ジッパーを閉めるのが厳しくて無理でした。ミレー ヴァリエポーチは見るからに大きくて、ショルダーハーネスに付けるにはやめた方が良いかと。
カリマー trek carry shoulder pouchは、開口部が横にあるので、ちょっと出し入れがしづらそうです。
マムートはshoulder harness pocketは、公式ストアに書かれているサイズとAmazonに書かれているサイズが違っていて、どれが正しいのかわかりません。好日山荘におかれていた多分Sサイズが、ちょうど良い感じでした。しかし、ジッパーのスライダーがひとつなので、使いづらいかもしれません。
実際の店舗で見ることが出来たのは以上です。
モンベルは行きませんでした。ちょっとデザイン的にNGなので見なくても良いかと。エレコムやサンワダイレクトのものは、スポーツ用品店はもちろん、家電量販店にもありませんでした。
TIGORA ポーチ TR974PO-S トレッキング バッグ
色々と見て回る中で、ネットでは検索できなかったものを見つけました。スポーツ用品店のアルペンで見つけた、TIGORA ポーチ トレッキング バッグです。
TIGORAはスポーツデポやアルペンなどのスポーツ用品店を展開する、アルペングループのプライベートブランドです。
最近話題のワークマンが、作業服からアウトドア用品へアプローチしているのに対して、こちらはスポーツブランドからのアプローチになります。ワークマンほど低価格ではないですが、比較的安価で商品を提供しています。私はサイクルジャージやグローブを過去に購入して使っています。品質的にも問題はありません。
サイズはタテ18cmxヨコ10.5cm×マチ5cmで、重量が55g。サイズとしては、候補になっていたOUTODOORのものとほぼ同じ。
ジッパーポケットはひとつで、インナーポケットあり。前面にメッシュポケットがあります。このメッシュポケットの入り口がゴムになっていて、少々厚みのあるものでも入りそうです。
ジッパーのスライダーは2つで、持つ部分は金属ではなくて紐。少し頼りないですが、何かあっても取り替えはききそうです。
ショルダーハーネスへの固定ベルトは1本で、ここだけが不満点。でもここはそれほど問題ではないでしょう。上部の固定用にカラビナがついています。もちろん取り外せますので、別のものを使用することも可能。
色のバリエーションがなくて、黒色のみなのが残念。でも、考えていた要素をほぼ満たすものを発見することが出来ました。しかもお値段は税込み1,419円とかなりお買い得価格。カリマーやマムートのものを見る前だったのですが、こちらに即決してしまいました。
というわけで、色々と検索して検討してきたのですが、店舗での一目惚れで購入を決めました。次は実際に使ってみて、レポートしたいと思います。
なお、現在「TR974PO-S」は生産終了、2020年モデルとして「TR090PO-S」が販売されています。スペックを見るかぎり、ほぼ変わりは無いようです。