さて、久しぶりのブログです。あまりにも暑くて、気力が低下してしまいました。
契約社員からパートになって、自由な時間が増えたのは良いのですが、モチベーションの維持は難しいものです。
そんな中、青春18きっぷの利用期間が、7/20からスタートしました。7/22に早速、樽見鉄道に乗るべく、大垣へ行ってきました。
タイトルは青春18きっぷ旅ですが、実際は樽見鉄道乗車記です。
青春18きっぷとは
青春18きっぷは、JR各社が販売している期間限定のお得なきっぷです。
日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席に自由に乗り降りできるきっぷです。名称から若い人向けに思われがちですが、年齢にかかわらず、利用できます。
夏の青春18きっぷは発売期間が、7/1から8/31まで。利用期間は7/20から9/10までです。値段は11,850円。
利用条件としては、1枚のきっぷを1人で5回までご利用できる、もしくは5人で1回などのグループでのご利用も可能。
1人1回あたりの有効期間は、乗車日当日限る。グループで利用する場合は同一行程での利用のみとなります。
1人で利用する場合、5回分で11,850円なので、1回あたりにすると2,370円。1日の利用が、この金額を上回れば、お得となります。片道でも、往復でも、乗り降りするのも含めてです。
今回は奈良県の郡山から、京都、米原を経由して、大垣まで行ってきました。郡山駅から大垣駅の料金は、2,590円。青春18きっぷの利用で、220円お得です。
樽見鉄道とは
樽見鉄道は、岐阜県大垣市から本巣市根尾までを走るローカル鉄道。元は国鉄樽見線。
1984年の廃線決定から、第3セクター方式の鉄道会社へ。
国鉄時代は大垣から美濃神海駅(現・神海駅)まででしたが、第3セクター方式へ移行後、樽見駅まで延伸されました。
樽見駅から歩いて15分ほどのところにある、日本三大桜の1つである薄墨桜が有名。
桜の時期は臨時列車が運行されるなど、混み合いますが、夏はそれほど。
樽見鉄道の大垣駅は、JR大垣駅の6番線ホームにあります。
今回は、1,000円で販売されている、枚数限定の1日フリー乗車券を利用しました。
こちらは5/1から販売開始された、6,000枚限定のものです。
大垣駅から終着駅の樽見までが、片道920円なので、往復するだけでもかなりお得。
切符には大人2,000円、特別企画1,000円とありました。
樽見駅へ
まずは樽見駅まで乗ることに。
やって来たのは、ハイモ295-315。Wikipediaによると、ハイモは「ハイスピードモーターカー」の略で、295は馬力表示の機関出力を意味しているとのことです。
デザインは芸術家の池田 満寿夫氏。
この列車に乗って、9時11分出発です。
しばらくは住宅街を走り、そのうちのどかな田園風景に。
真っ直ぐな線路が続くので、思わず撮ってしまう。
そして織部駅から団体客が乗り込んできて、列車は観光列車と化しました。
樽見鉄道の見どころは、織部駅以降の根尾川沿いを走る区間です。
運転士さんが観光スポットを説明、また鉄橋を渡るときなどは、速度を落として景色を楽しませてくれます。
団体客が乗ってきたことで、座席が埋まってしまい、ローカル線気分が味わえなかったのですが、観光案内してもらえたので、これは運が良かったのかも。
1時間ほどで、樽見に到着です。
樽見駅から水鳥(みどり)駅へ
樽見駅周辺の見所といえば、薄墨桜であります。もちろん、今は咲いておりませんので、特に見どころはありません。
折返しの列車に乗ることもできたのですが、私はこういった普通の町の風景が好きなので、ブラブラと歩き回ることに。
そして、次の列車まで1時間30分くらいあるので、ひと駅隣まで歩くことにしました。
実は樽見駅についてからは、全くのノープラン。今はグーグルマップで道も距離もわかるので、その場その場でプランを考えます。
この日はすごく良い天気、というか猛暑日。同じ岐阜県の多治見市では、最高気温40度を記録したとか。
根尾川では鮎釣りをする人がたくさんいました。
そんなこんなで水鳥駅に到着。
根尾谷断層
水鳥駅の近くには、根尾谷断層があります。
1891年(明治24年)10月28日に、根尾地域を震央として発生した濃尾地震(マグニチュード8.0)の震源断層。
ちょっとわかりにくいのですが、右側からの盛り上がっている部分が、断層です。
日本で確認できる最古の地震断層として記録されていて、地震直後に記録写真が国内外の地震学教科書などに引用されたため、世界的にも知られているとのことです。
近くには、地震断層観察館・体験館があるのですが、残念ながら休館日でした。
阪神・淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震、最近では大阪北部地震と、日本は地震の多い国です。
こういうところを見ることで、改めて地震について考えるのです。
水鳥駅に樽見行きの列車が来ました。今度の列車は、ハイモ330-702。
この電車が折り返してくるので、それに乗ることにします。
水鳥駅のすぐ横にはお墓が並んでいて、そこには焼却施設もあったりします。ちょっと怖い。
列車がやって来たので、これに乗って次の駅に向かいます。
織部駅へ
水鳥駅を発車したのが、12時ちょうど。そろそろお腹も空いてくる頃です。
しかし、列車の中から見ていても、沿線で食事のできるところは少なそう。
ということで、食事をすべく道の駅が併設されている、織部駅にいくことに。
来るときは団体客でいっぱいだったため、写真が撮れませんでしたので、今度は車両の先頭にて、写真を撮りまくりです。
この鉄塔が格好良い。
織部駅に到着です。後ろに見えるのが、道の駅織部の里もとす。
道の駅 織部の里もとす
なかなか大きめの道の駅です。道の駅と鉄道の駅が併設されたのは、ここが最初とのことです。
2階がギャラリーになった山門があったり、
へうげもの、織部焼などで知られる、古田織部(古田 重然)を紹介する、織部展示館もあります。
とにかく暑かったので、さっぱりしたものをということで、冷やしおろしそばを(750円)。
この道の駅を最初見た時の感想は、テント貼れそう(笑)。
営業は17時までだけど、道路情報館はエアコンが効いているし、旅人的には良い道の駅に思えたのでした。
しばらく休んで、大垣行きの列車を見送り、次に向かうのは、高科(たかしな)駅。
高科駅へ
今度の列車は、ハイモ295-617です。この車両は、元三木鉄道の車両で、ミキ300-105。
樽見鉄道で唯一のセミクロスシート車。他の現行車両はすべてロングシート車。ちょっと豪華な感じがします。
高科駅に何があるのか?実は駅近辺には、これと行った見どころはありません。
しかし、私は見つけてしまったのです。列車の中から見えたもの、それは。
廃車です。いい感じで、田んぼの中にたたずんでいたのでした。
これは最近、新型が話題のスズキのジムニーではないですか。しかも、1970年代の初代モデル。
これを撮るためだけに、この駅に降りたのでした。
この時点で、午後3時。もうひと駅どこかによることも考えたのですが、暑さのためにやはり疲れてしまいました。
結局、本日はこれにて終了とすることに。
高科駅はこんな感じ。電車が来るまで、駅舎で待つことに。
先程の列車が、折り返しでやってきました。これで大垣に戻ります。
大垣駅にて
結局、列車の中では、寝てしまい気がついたら、大垣駅の2・3駅手前でした。
暑い中、樽見鉄道を満喫しました。谷汲口駅や本巣駅、神海駅など、他にも下りてみたい駅もあったのですが、列車の本数からはちょっと厳しいかなと。
大垣駅には、午後4時くらいに到着です。駅周辺を少しブラブラしてから、夕食の買い出しに。
夕食はラ・ムーでお弁当を買って、ホテルで食べることに。
今回利用したホテルは、養老鉄道スタンプラリーのときと同じ、APAホテル。
予約はいつも、ヤフートラベルから。Tポイントも貯まるので、お得です。
午後5時くらいには、チェックインして、大浴場につかり、のんびりと過ごしました。
ビジネスホテルでも、大浴場のあるところが好きです。ユニットバスじゃ、疲れがとれないのです。
翌日は、盲腸線とB級スポットを巡る旅です。