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【旅日記】二上山を歩く!(二上山駅~雄岳・雌岳・岩屋~当麻寺)【2019/09/02】

さて、今回は旅日記です。奈良県と大阪府の県境にある、二上山をトレッキングしてきました。

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二上山

二上山(にじょうさん)は、奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町にまたがる山で、北方の雄岳(517m)と南方の雌岳(474m)の2つの山頂がある双耳峰です。万葉集には「ふたかみやま」と詠まれているのですが、いつの間にか「にじょうさん」と呼ばれるようになっています。

雄岳に大津皇子の墓、山の麓には当麻寺もあり、山登りだけでなく歴史を感じることのできるトレッキングコースで、登山としては初級・初心者コースと、本やサイトで紹介されています。

私がここを歩こうと思ったのは、内田康夫「箸墓幻想」の作中で、浅見光彦がここを歩いていたから。当麻寺から雌岳に登り、雄岳を経由して、二上山博物館まで歩いています。当麻寺には以前から行きたいと思っていましたし、健康のためにも良いかなと歩いてみることに。作中ではさらっと歩いているし、初心者向けコースだから、それほどきつくないだろうと思っていたのですが...

二上山登山ルート

二上山への登山ルートは複数あります。大阪と奈良の県境にあるので、大阪側からも登れますし、奈良側からも。大阪側からは比較的整備された万葉の森からのルート。奈良側からは、二上山駅、二上神社口駅、当麻寺駅、それぞれの駅が起点としてあります。これらを組み合わせれば、たくさんのルートが作れるます。

今回は奈良側からのルートで、近鉄二上山駅から登り、近鉄当麻寺駅まで歩くルートを選びました。きっかけとなった「箸墓幻想」のルートとは逆になるのですが、登山前に当麻寺を楽しむよりも、登山後にゆっくり見る方が良いのと、当麻寺の近くにもう一つ楽しみがあるからです。

ルートの参考にしたのは、こちらのサイトです。

eonet.jp : sorry page

二上山駅~登山口~雄岳~馬の背~雌岳~岩屋~祐泉寺~傘堂~当麻寺~当麻寺駅と歩きます。

二上山駅からスタート

スタートは近鉄二上山駅から。トイレは馬の背まではないので、ここで済ませておきます。

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午前10時頃スタート。なお、駅周辺にはコンビニはないので、食料などはあらかじめ用意しておきましょう。ジュースの自動販売機は駅周辺にたくさんあります。

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9月に入ったとはいえ、この日はまだまだ夏の日差し。駅を出て踏切を渡り、正面に雄岳を見ます。二上山駅側からは、雄岳に隠れて雌岳は見られず、二上山っぽくないですね。正面に案内板があります。

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案内板は右を指し、ここから登山口までは約1km。看板に従って歩きます。

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春日神社経由と、そうじゃない道の分かれ道。何も考えずに右側に行ったのですが、ここは左側に行った方が良かったと後悔しています。というのも右に進むと、バイパス道路。そこからは案内もなく、どっちに行ったら良いのやら。グーグルマップでも見れば良かったのですが、何も考えずにバイパスを渡り登山口があるであろう左方向に向かうと、登山口に行く道がなく、バイパスをまた渡ることに。若干の遠回りもしたような気もします。

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バイパスを橋で渡らないと、登山口には行けないのでした。登山ルートは調べていたのですが、登山口に行くまでのルートは、案内があるだろうからと高をくくっていたのが間違いでした。

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登山口はこの水道施設の横にあるので、こちらを目標にすると分かり易いかも。

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上ノ池横登山口に到着です。簡単なルートの案内図があります。

雄岳へ

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ここからスタート。山頂までは2.4km、
最初は緩やかな登りです。

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しばらく行くと分かれ道。どちらを選んでも最終的に合流するそうです。左の方がなだらかそうなので、左に。

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このあたりから沢沿いの道になります。

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また分かれ道。案内板が左を指していたので、左を選びます。右に行ったらどこに行くのでしょうね?

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山頂まで1.5km地点の分かれ道。

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案内によると、左側は急な上りのようです。

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左の道はこんな感じ。

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右の道はこんな感じ。右に行っても充分厳しそうな気がする...

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これが初心者向けコースなのかと疑いつつ、自身の体力のなさを嘆き、休み休み歩きやっとこさ、二上神社口ルートとの合流地点に到着です。予想以上の気温と登山道の厳しさに、大量の汗が噴き出しています。

こちらのベンチにてしばし休憩。しかし、ここからも厳しい道は続きます。

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厳しいといっても、登山道は整備されています。ただ体力がないだけ...

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厳しい道が終わって、やっと緩やかになったと思いきや...

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まだまだ上りは続くのでした。

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右手に石垣のあるところが、大津皇子の墓への分かれ道。

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とりあえず大津皇子の墓にお参りをしておきます。そういえば「箸墓幻想」でも度々登場した、折口信夫「死者の書」。以前読もうとしたことがあったのですが、その高尚さについて行けず、何度挑戦しても眠りに誘われてしまったような。なので大津皇子の話は、実はよく知りません。

さて、ここまで来れば山頂まであと少しです。

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山頂にある葛木二上神社に到着です。特にどこが山頂かよくわからず。また、ベンチなどもなく休憩するところもありません。とりあえず無事到着したことを感謝してお参りを済ませ、先に進みます。

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しばらく進んだところに、山頂を示すところがあったので、記念撮影。ここは少し広場のようになっているのですが、見晴らしはよくありません。
写真撮影を終わらせたら、さっさと次の目的地・雌岳に向かいます。

雌岳へ

雌岳の手前にある馬の背までは下り道、木製の階段が整備されているので歩きやすくなっています。途中、分かれ道もあるのですが、基本的に下っていく道を選べば問題なく馬の背に到着します。

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馬の背にはトイレがあります。昨年末よりポンプ故障のため使えない時期もあったようですが、2019年2月から復旧しております。二上山登山ルートの奈良側ではここしかトイレがないので、
注意が必要です。また、売店らしき建物もあるのですが、このときは閉まっていました。営業しているのかは不明です。

馬の背からは、祐泉寺ルート、岩屋ルート、雌岳ルートがあります。

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さらに雌岳に行くルートは二つに分かれています。左は斜度がきつそうなので、右側を進みました。

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雌岳までの途中に木々の間から、大阪側を見渡せました。

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雌岳山頂に到着です。とりあえず、記念写真。

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山頂周辺は整備された広場になっていて、ベンチも多数あるので、休憩するには最適です。ただ、日差しを遮るものがないので、ちょっと暑い...

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雄岳と違い、見晴らしは良くなっています。奈良方面がよく見えるベンチもあり、こちらで昼食を食べ少し休憩しました。

当麻寺へ

当麻寺へ行くには、一度馬の背にまで戻り祐泉寺へ向かうコースと、岩屋を経由して祐泉寺へ向かうコースがあります。祐泉寺にて合流し下山口に至り、そこから当麻寺へ向かうことになります。

岩屋には石窟があり、国の史跡にも指定されています。せっかく二上山に登るのなら立ち寄っておこうと思い、岩屋を経由するコースを選びました。

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雌岳から岩屋に向かうコースを下っていきます。ここからはひたすら下りです。整備されていますが、階段の一段が高いところもあって、ちょっと歩きにくい。上りよりも下りの方が、膝への負担も大きいようで、下るのも大変でした。

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倒木のあるところも。ひたすら下っていくのですが、登ってくる逆ルートはきついだろうなと。

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三叉路がありました。右に下ると岩屋、左に下ると祐泉寺、真ん中は竹内街道へ至る道です。ここは右に降りて岩屋へ向かいます。

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三叉路から下ってすぐに、岩屋がありました。奈良時代の石窟寺院跡です。

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三尊立像が浮彫りされているとのことですが、どこにあるのかわかりませんでした。

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そして近くには、巨大な岩屋杉が横たわっています。根回りが6メートル近い樹齢数百年の大木でしたが、1998年の台風7号で倒れたとのことです。

ここからは先ほどの三叉路に一度戻り、祐泉寺を目指します。

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三叉路からすぐのところ、下が岩なのと、ぬかるみもあって少し歩きにくい。今回のトレッキング中で、一番足場が悪かったところです。

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沢沿いを歩いて行くと、水飲み場が。飲んでみたのですが、それほどおいしいく感じなかったのは、ちょっとぬるめだったからか。

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さらに進むともう一つの水飲み場が。こちらの方が勢いよく流れています。沢沿いをずんずんと進むと祐泉寺に。

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祐泉寺の山門を見てみる。祐泉寺には立ち寄らず、そのまま下山口に向かいます。
ここからは舗装された道になっており、実質登山道は終了、思っていたよりきつかったです。当麻寺までもうひと頑張り。

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しばらく行くとお地蔵さんが3体。

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傘堂や山口神社の鳥居を見つつ、道を下っていきます。

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当麻寺へは回り込むようにして、東大門から入ります。

当麻寺

當麻寺(たいまでら)は、奈良県葛城市にある寺院。創建時の本尊は弥勒仏(金堂)であるが、現在信仰の中心となっているのは当麻曼荼羅(本堂)である。

西方極楽浄土の様子を表した「当麻曼荼羅」の信仰と、曼荼羅にまつわる中将姫伝説で知られる古寺である。奈良時代 – 平安時代初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)があり、近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺としても知られる。

~wikipediaより(一部省略しています。)

中将姫伝説はよくわからないので置いておき、国宝や重要文化財あふれるお寺です。境内に入るのは無料。

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立派な建物が並びます。しかし、登山後にゆっくり見れば良いなんて思っていたのですが、このあたりでもうヘトヘト。日差しも相変わらず強く、体力を奪っていきます。ということで、当麻寺をゆっくり見るのはあきらめ、次の目的に地向かいます。

相撲館「けはや座」

ページが見つかりませんでした|葛城市
葛城市ウェブサイトはリニューアルいたしました。リニューアルに伴いページのアドレスが変更されました。そのため、しばらくの間、検索サイト(サイト内検索を含む)から検索した場合、リニューアル前のページが検索されてしまい、お探しのページが見つからない事象が発生致します。誠に申し訳ありませんが、下記の...

当麻寺から当麻寺駅方面に進むと、当麻蹶速(たいまのけはや)の塚があり、その横に相撲館「けはや座」があります。当麻蹶速は、野見宿禰(のみのすくね)と日本で最初の天覧相撲をとったとされる人物です。野見宿禰に負けて、腰を踏みおられて死んでしまったという。その当麻蹶速のゆかりの地に、相撲の資料を集めた施設が「けはや座」です。当麻寺に来るときには、ぜひ寄ってみたいと思っていました。

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こちらが当麻蹶速の塚。この後ろ側に見えるのが「けはや座」です。観光休憩所と一体になっていて、休憩所は無料で利用できます。「けはや座」に入るのは、入館料300円。

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入ってすぐに土俵があります。受付の方が、展示土俵なので靴のまま自由に上がって良いとのこと。また、衣装もあるので?写真も撮りますよといってくださいました。衣装?と思いつつ写真は後にして、まずは資料を見ることに。

こちらの館内、エアコンがよく効いていて、暑くて疲れていた私はここで少しゆっくりすることに。

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資料は2階に展示されています。2階から土俵を見るとこんな感じ。手前に見えるのは、相撲取り衣装。資料は主に雑誌や写真、番付表など。昭和初期の貴重なものがたくさんありました。

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現在、白鵬関から借りているトロフィーなども並んでいました。ゆっくり資料を閲覧し、汗も引いたところで写真撮影です。

sumo

さすがに写真を撮ってもらうのは恥ずかしかったので、三脚をセットして撮りました。不知火型を意識してます(笑)

充分楽しみました。

当麻寺駅へ

最後に当麻寺駅へ。

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駅の近くには中将餅で有名な中将堂本舗。こちらでお土産に中将餅を購入。

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二上山をしっかりと撮っていなかったなと思い、駅のホームから二上山を撮って本日の旅は終了です。

まとめ

以上、二上山トレッキングの模様を書きました。

思っていたより、上りがきつかったというのが素直な感想です。歩いた後で当麻寺や相撲館を楽しむ計画でしたが、前半で体力を使ってしまいました。登山する人にとっては初心者コースですが、あまり気軽な気持ちで行かない方が良いかも。私のようなたるんだ体では、かなりきつかったです。

相撲館は涼むことができ、楽しめましたが、当麻寺は消化不良。もう一度、ゆっくりと当麻寺だけを訪れたいなと思ってます。

GPSのデータでは、距離 9.5km、所要時間4時間46分11秒の旅でした。