【自転車日本一周の準備 2】旅用自転車の装備【自転車日本一周のためのガイド 6】

もし、あなたがある日、自転車で日本一周をしてみたいと思ったとしたら、どのように進めていけば良いのでしょうか? この【自転車日本一周のためのガイド 】では、過去に自転車日本一周をおこなったサイト管理人が、改めて計画の進め方や準備するものを解説していきたいと思います。

第6回目は旅用自転車に必要な装備品を考えます。

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準備2 旅用自転車の装備

前回は様々なジャンルの自転車を紹介しましたが、今回はそれらの自転車を日本一周用にするにはどういった装備が必要かということです。なお、ここではバッグなどではなくて、自転車に取り付けるパーツとしての装備です。

ママチャリは購入すればそのまま旅に出ることも可能です。かごやリアキャリア、スタンド、ライト、鍵などが標準装備されているので、旅用自転車の装備としてはほぼ追加投資はいりません。しかし、スポーツ自転車は、ほぼ自転車本体のみの場合が多いのです。一部のランドナーやツーリング車では、キャリアなどが付属しますが、スポーツ自転車で旅に出るには、色々と追加投資が必要です。どのようなものが必要か、いくらくらいかかるのかを見ていきます。

ほとんどのロードバイクは、ペダルも付属しません。

リアキャリア

大量の荷物を積むために必要なリアキャリア。自転車日本一周には、バイクパッキング以外では、ほぼ必須といえます。値段は安いものであれば、4,000円くらいから。高いものであれば、25,000円くらいまで。

素材はスチールもしくはアルミ製。スチールは折れても溶接で接続できるので、世界一周などではスチールが良いといわれています。日本一周ならよほど荷物を積まない限り、折れることはないので、アルミでも大丈夫でしょう。むしろ、ボルトが折れるのをよく見かけます。耐荷重は20~30kgくらい。なお、サイドバッグを取り付けるバーがあると、天板に荷物を積んでもサイドバッグの取り外しが楽に出来ます。

定番としては「ミノウラ リアキャリア ブラック MT-800N」や「TOPEAK スーパーツーリストDXチューブラーラック」で、日本一周用としてよく使われております。

ダボ穴がないロードバイクには、クイックエンドやシートポストにつけるアダプターが必要となります。なお、カーボンや軽アルミ素材の自転車は、キャリアの取り付けは破損の危険がありますので、やめておいた方が良いでしょう。

フロントキャリア

自転車に取り付けが出来るのかどうか含めて、検討するのが難しい商品。ロードバイクへの取り付けは特に難しいと考えた方が良いと思います。

サイドバッグが取り付けられるフロントキャリアは種類も少ないです。過去に調べた時の記事があるので、参考にしてください。値段も耐荷重もピンキリです。安くてしっかりしたもので、7,000円くらいです。

【アラヤ フェデラル】フロントキャリアはどれにしようかな【日本一周カスタム】
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ライト(前照灯)

夜間走行やトンネル走行時に必須のライト。昔の旅用自転車はダイナモライトといって、タイヤにこすりつけて発電するものを利用していました。現在は充電式や乾電池式などのLEDライトが一般的です。

夜間に長距離を走る場合は、複数のライトをつける場合もあります。夜間走行をしない場合は、そこまでは必要ありませんが、1つはつけておくべきでしょう。

注意しないといけないのは、ハンドルバーバッグをつける場合、バッグが邪魔になって前をてらせない場合があります。その場合は取り付け場所を変えるなど、工夫が必要になってきます。

また、自転車専用のライトは取り外しが出来ないなど、融通が利かない場合があるので、LED懐中電灯をアダプターを利用して取り付けると、キャンプ場などでも利用でき便利です。

値段はピンキリですが、2~3,000円でそれなりのものが購入できます。

反射器財(リアライト)

実は夜間走行時やトンネル走行時、自転車には反射器材(後方反射板)を装備する義務があります。ライト(前照灯・尾灯)に関しては義務はないのですが、反射器材に関しては、道路交通法に定められております。ただし、尾灯があれば、反射器材は必要ないとのことです。

自転車に必要な装備品 | 自転車の道路交通法(交通ルール)
自転車には、制動装置(ブレーキ)のほか、条例で定められた装備品(東京都の場合、警音器(ベル))を装備していなければ、道路を通行してはならない。夜間の道路やトンネル内等を通行する場合で、尾灯を点灯できない場合には、反射器材(後方反射板)を装備しなければならない。

「尾灯にはリュック等に付けた赤色LED灯を用いるなどしても、法律上は差し支えない」とのことですが、日本一周に行くならトンネル走行が頻繁にありますので、法律以前に安全のために、リアライトは付けた方が良いでしょう。

トンネルに入る度に点けたり消したりするのは大変なので、明るさを感知して自動でオンオフするものがオススメです。また、シートやシートポストに取り付けるものは、リアキャリアに載せた荷物で隠れてしまうので、リアキャリア自体や泥よけに取り付けるなどの必要があります。

こちらも値段はピンキリですが、2~3,000円でそれなりのものが購入できます。

ベル

スポーツ自転車にはほとんど付属されていませんが、実は公道を走る上で、ベル(警音器)の装備が条例で義務づけられています。しかし、ベルはむやみにならしてはいけないので、その存在に疑問を抱く人も多いでしょう。

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日本一周においては、峠道で警笛鳴らせの標識がある場合も考えられます。SNSやブログで発信する場合、そのあたりに噛みついてくる人もいますので、ベルの装備は必須です。

最近は一見してベルとわからないくらい、オシャレなものもあります。

また、ハンドルバーにアクセサリーが一杯の場合は、ステムやコラムスペーサーに取り付けるものであれば、それほど邪魔にならないでしょう。

それほどこだわらなければ、1,000円くらいの予算で済みます。

スタンド

ロードバイクに乗っている人は、基本的にスタンドはつけません。駐輪する時は、何かに立てかけます。これはスタンドがかっこ悪いとか、重くなるだとか、色々と理由があるのですが、旅をする場合はないよりはあった方が良いと思います。

観光地によってはどうしても立てかけるところがなかったり、記念撮影をするためであったり、あると便利なのは確かです。ただ、荷物満載の自転車の場合、一本足のスタンドでは荷物の重さに負けて曲がってしまうことが多いです。そこで利用するのが、センターダブルレッグスタンドです。

取り付けられるかどうか自転車によるので難しいところですが、片側だけのものより安定します。ただし、荷物の重さ(特にフロント)によって、自転車が回転して倒れることもあります。これは地面の強度にもよるのですが、長時間の駐輪はできるだけ壁などに立てかける方が良いでしょう。

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取り付け時にシフトケーブルにかかるなど、加工が必要な場合もあります。

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値段は2~3,000円ほどです。

ボトルケージ

自転車旅行時の水分補給のためには、ボトルケージの取り付けは必須です。多くのスポーツ自転車には2ヵ所ボトルケージ取り付け用のダボ穴があります。ツーリング自転車の場合は、3ヵ所のものもあり。

ボトルケージは使うボトルによって、種類があります。自転車用のドリンクボトルやペットボトルなどで大きさが変わるので、使うボトルの種類によって、ボトルケージを選ばなければなりません。

自転車日本一周に使うなら、「トピークモジュラーケージ2」がオススメです。ボトルの大きさによって、スライドさせて固定できます。自転車用のドリンクボトルでは使えない場合があるようですが、ペットボトルやサーモスのボトルなどで使えます。

私の場合は900mlのペットボトル(コーヒーや野菜ジュース用で使われている)に水を入れて、これに取り付けていました。1.5L用のボトルケージというのもあるのですが、最近は1.5Lのペットボトルがほとんどないので、あまり有効ではありません。

泥よけ

泥よけは必要ないという人も多いですし、そもそも取り付けられない自転車も多いです。リアキャリアがあれば、それが泥よけ替わりにもなってくれたりします。

ただ、雨の日の走行などでは、フロントタイヤの上げた水しぶきがかかることもあります。なくても良いですが、あればあったで良いでしょう。自転車への取り付けが適合するかどうかの判断が難しいので、あえてオススメはしません。

簡易的なものから、フルサイズまでたくさんの種類がありますが、SKSのブルーメルスはラインナップも豊富でタイヤの種類に合わせて選ぶことができます。ただし、フロントフォークの幅など利用できるかどうかなどの判断が必要です。

サイコン

 

以前のサイコンは走行距離や速度、ケイデンスなどを計るだけのものでしたが、最近のGPSサイコンでは走行ルートを記録できたりと大変便利になってきております。しかし、スマホでも同じようなことができるので、付けない人も多いようです。

個人的にはGPSサイコンでは、走行距離がほんとなのかなと疑問に思ってしまうので、昔ながらのスポークに磁石を付けて回転することでカウントするタイプの方が信頼できます。また、何でもかんでもスマホに依存してしまうと、スマホが故障した時や紛失した時にすべてのデータが消えてしまう可能性もあります。

日本一周の場合は、走った距離を把握するためにも、単独の機能のサイコンはあった方が良いかなと思います。シンプルで安いもので充分です。

安いもので3,000円ほど。

まとめ

ここで紹介したものを、泥よけ以外すべて取り付けるとした場合。ちょっと高めに見積もると以下のようになります。

リアキャリア 5,000円
フロントキャリア 7,000円
ライト 3,000円
リアライト 3,000円
ベル 1,000円
スタンド 3,000円
ボトルケージ(2個) 3,000円
サイコン 3,000円

合計 28,000円。自転車本体以外にも、これくらいはかかってくるということです。フロントキャリアを省いて、それなりのものを揃えるとして20,000円くらいは必要と考えておけば良いのかもしれません。ライトやベルなどは100円均ショップなどで購入すれば、さらにコスト削減はできます。

ただし、これらは本体の金額だけで取り付け費用は含まれておりません。もし、お店で取り付けていただく場合は、手数料がかかることも考えておく必要があります。

なお、ロードバイクやグラベルロードの場合は、ペダルが付属しませんので、ペダル代も必要です。自転車本体だけでなく、それ以外でも費用は結構かかるということです。

私の日本一周用自転車の装備

私の自転車の装備は、以下のようなパーツを使っていました。購入時の金額は控えていないので不明ですが、それなりに金額はかかっています。

2016年 日本一周自転車

自転車 ニシキ LT

リアキャリア トピーク スーパーツーリスト チューブラーラック
フロントキャリア ミノウラ MT-3500SFブラック
ライト ダイナモライト マルゼン マグボーイ MLA-8S
リアライト キャットアイ TL-SLR100
ベル ステムに付属
スタンド アキワールド オープンダブルスタンド SD-MS-002
ボトルケージ(2個) トピーク モジュラーケージ II
サイコン キャットアイ CC-VT100W

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2019年 北海道旅自転車

自転車 アラヤ フェデラル

リアキャリア トピークスーパーツーリストDXチューブラーラック
フロントキャリア TUBUS TARA
ライト ダイナモライト マルゼン マグボーイ MLA-8S
リアライト ブリヂストン ソーラーテールランプ2 SLR110
ベル 扇工業 やまびこベル・Aヘッド専用 Y-4543
スタンド MASSLOAD CL-KA56
ボトルケージ(2個) トピーク モジュラーケージ II
サイコン キャットアイ CC-VT100W

【自転車北海道旅】 装備紹介1 自転車【準備編】
さて、いよいよ北海道旅の準備編です。今回は、この旅に使う自転車を改めて紹介します。 ア...

まとめ

自転車本体以外で旅用自転車に必要なものは以下のものです。

法的に必要なもの
ベル

安全上必須なもの
ライト
リアライト

荷物積載のため必要なもの
リアキャリア
フロントキャリア

あったほうが良いもの
スタンド
ボトルケージ(2個)

あればあったで良いもの(なくても問題なし)
サイコン
泥除け

ライトやベルなどは100円均ショップなどでも手に入るし、フロントキャリアは諦めるなど、切り詰めていけば10,000円くらいで揃えることが可能と思われます。それなりのもので揃えていくとなれば、予算として30,000円くらいを見込んでおけば良いと思われます。

自転車で日本一周しようと思えば、自転車本体だけでなく、それ以外でも費用は結構かかるということです。

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自身での旅にくわえて、自転車日本一周ブログが大好き。たくさんのブログを読んで、自転車旅の知識を補強しています。過去の自転車日本一周ブログのリンク集も作ってますので、そちらも参考にしてください。

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