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【CANWAY】CANMOREのGPSロガー GP-101 ロールオーバー問題まとめ【GPS SPORTS】

さて、今回はGPSロガーの話です。かなり古いGPSロガーですが、同じような問題に遭遇する人のために、ちょいとまとめておきます。

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ロールオーバー問題

問題に気づいたのは、琵琶湖一周のデータを「GPS SPORTS」で取り込んだとき。データの日時が、ソフトに取り込むと、1999年9月1日になってしまいました。

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走行中の液晶表示には、正しい日付が表示されていたので、?でした。最初はGPSロガーの設定がおかしかったのかとも思ったのですが、GPS情報から日付を得ているので、それは無いはずだと。色々調べて、わかったのが「GPS週数ロールオーバー」と言われるものです。くわしくはこちら。

4月7日(日本時間)に2度目の「GPS週数ロールオーバー」
4月7日午前8時59分41~42秒(日本時間)の「GPS週数ロールオーバー」について解説します。

これに対応されていないと、2019年の4月7日以降のデータが、1999年8月21日を起点とする日付になってしまうということです。今回は2019年4月17日の走行データが、1999年9月1日になってしまいました。

GPS時刻の表現上の問題で、新しい週に入るのですが、それがうまく反映されていないようです。ロールオーバーも2度目のことなので、メーカーも想定済みで、本体自体の表示も対応されています。ということであれば、問題はソフト側の問題だなと。

CANMORE GP-101

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私の持っているGPSロガーは「CANMORE GP-101」。2011年に購入したものです。低価格で、使い勝手が良かったので、ずっと使っています。今で言う所のGPSサイコンといった方が良いかもしれません。2016年の自転車日本一周時も、すべてこれでログをとり、ルートラボにアップしていました。

そのパソコンにログを取り込むときに使うのが、「GPS SPORTS」というソフト。購入時に付属してきたソフトであります。で、このソフトについて調べてみたのですが、バージョンアップは無いようです。そもそもCANMOREというメーカーのHPが無くなっていました。

GPSロガー - TSKY株式會社
TSKY株式会社(Stock Code : 6784)は2006年3月に設立されました。GPSとアンテナアプリケーションおよび統合された製造の豊富な製品開発経験によって、当社は、顧客への革新的なデザイン、OEMとODMサービス、および着用可能なプロフェッショナルとRF製品を提供することを中心に行っています。

現在は名前が変わったのか権利が移ったのかわかりませんが、TSKYというメーカーが対応しています。上記HPには「GP-101」の項目があり、マニュアルやデータシート、ドライバーがダウンロードできます。

CANWAYと轍

「CanWay_20190411.rar」をダウンロードして、これを解凍します。「rar」という聞き慣れない拡張子ですが、Lhaplus(ラプラス)というソフトなどで、解凍することが出来ます。「CanWay_20190411.exe」というのが、実行ファイルになるので、これをダブルクリックすれば、ソフトがインストールされます。「GPS SPORTS」はプロダクトキーの入力が必要でしたが、「CANWAY」では必要ありません。「GPS SPORTS」のプロダクトキーがわからなくなってしまった人は、こちらを使えばなんとかなります!

このソフトを使えば、問題解決!と思ったのですが、このソフト、ちょっと使い勝手が悪い。

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1番の問題は、ルートの結合が出来ないことです。「GPS SPORTS」では、トラックの合併があったのに、その機能が見当たりません。これに対応する方法としては、別のソフトで結合するしか無いなと。それぞれのトラックをGPXで保存して、別のソフトに読み込んで結合という流れです。

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轍というソフトを使えば、ルートを結合することが出来ます。またこのソフトでは、ポイント数の間引きが出来るので、2万ポイントを超えた場合は、これを利用すると良いでしょう。ルートラボでは、2万ポイントを超えると、アップロードが出来ませんので。この轍というソフト、フリーソフトなのですが、GPSログの編集などには必須のソフトです。

ちょっと面倒ですが、CANWAYと轍を使うことで、なんとか問題は解決しました。

CANWAY1.1.09は32bit非対応

不便ながらも、これで問題解決と思ったのですが、またまた別問題が発生。メインで使っているノートPCでは、「CANWAY」をインストールできたのですが、自転車旅に持って行くためのタブレットPCでは、インストールできませんでした。

LenovoのタブレットPC、YOGA Tablet 2のSIMフリー版を使っているのですが、こちらのOSが32bitのWindows10で、インストール不可。これには参ってしまいました。

GPSロガーを販売している、秋月電子のHPにこれに関する記載がありました。

【ロールオーバー問題について】
メーカーによるソフトウェア修正により製品ごとに使用するバージョンが指定されました。お手数ですが、ご使用になるモデルに応じてバージョンをお選びいただきインストールしてください。
・CanWay Version 1.1.12⇒GP102+用
・CanWay Version 1.1.09⇒ GT-730FL-S/GT-740FL/GT-730F/L(SiRF)用
CanWay Version 【1.1.12】と【1.1.09】は実行ファイルが同一名”CanWay.exe”でありまたデーターベースが干渉/衝突するため、一台のPCにふたつをインストールするといずれも起動することができません。複数のモデルを所有されているお客様にはご不便をおかけいたしますが何卒よろしくお願い申上げます。
Canway1.1.09はWindows7 32bit/Windows10 32bitは非対応です(インストールできません)。Windows8/8.1 32bitは検証できないため不明です。64bit版Windowsをご用意ください。

これを見ると、バージョン1.1.09は32bit非対応ですが、バージョン1.1.12なら、32bitのWindows10にもインストールできそう。ということは、TSKYからダウンロードした「CANWAY」はバージョン1.1.09だったようです。さっそく秋月電子のHPから、バージョン1.1.12をダウンロード、解凍してインストール。

「Canway Planner」というソフトは無事に動いたのですが、GP-101からデータを取り込むことが出来ませんでした。やはり、GP102+用なので、対応はしていないということでしょうか。詳細はよく分かりませんが、とりあえずは無理なようです。

ということで、私のタブレットPC+GP-101環境では、夏に行く予定の北海道旅では、使えないなと。

もうひとつのCANMORE GP-101

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実は私、もう一台「CANMORE GP-101」を持っていました。こちらは2016年の自転車日本一周時に、購入したものです。使っていたものが通信不良を起こすようになったので、壊れてしまったのかと思い、新たに購入。新しい本体を使用する前に、ケーブルだけ取り替えたら、古い方が無事に使うことが出来たので、本体は全く使っていませんでした。

日本一周後も使うこと無く放置していたのですが、最近の断捨離でそういえばあったなと。ちょっとこちらも使えるかなと、電源を入れた所、驚きの事実が判明しました。電源を入れると、表示される画面から、操作方法まで全く違うのです。そもそも電源の入れ方も、古い方(旧)は押すだけなのに対して、新しい方(新)は長押しです。

GP-101(旧)は電源を入れると、衛星を捉えに行き、記録が始まるのに対して、GP-101(新)は、モードを選ばないと記録が始まりません。これはちょっと使ってみなくてはと思い、先日の、山の辺の道ハイキングにはこちらを持って行ったのでした。

そして山の辺の道ハイキングのルートを、現在インストールしている「GPS SPORTS」や「CANWAY」で読み込もうとしたのですが、なんと出来ませんでした。パソコンにつないだときの、動きも違います。GP-101(旧)は専用ソフトからで無いとアクセスできなかったのですが、GP-101(新)はマスストレージ対応で、USBドライブとして認識されます。

購入時の付属CDを確認した所、付属ソフトは「CANWAY」のver.1.1.11。このバージョンなら取り込めるのかもしれませんが、こちらはロールオーバー問題に対応していないでしょう。これでは使いようが無いし、捨てるしか無いかと思っていたのですが、ふと思いつきました。USBドライブとして認識されるのなら、データをそのまま取り込めば良いかと。

CANMORE>GP-101>Activitiesの中に、拡張子がfitのものがありました。これがログだなと。

「GPS ログ fit」で検索すると、どうやらガーミンが採用しているログ形式のようです。そして「GPSBabel」というソフトを使えば、一般的なGPXファイルに変換できます。

GPSBabelと轍

GPSBabelをダウンロードして、fitファイルをGPXファイルに変換します。

InputのFormatは、「flexible and interoperable data transfer(fit) activity file」

OutputのFormatは、「GPX XML」を選べばOKです。

元データの場所とファイル名を指定し、出力先とファイル名を決めて、OKを押せば変換されます。この場合も結合する必要があれば、轍を利用すれば問題なしです。

GPSBabelはちょっと起動が遅いのですが、「CANWAY」を使うよりも、楽かもしれません。また、GPSBabelは32bitWindowsでも、利用できます。これならタブレットPC+GP-101(新)で、夏の北海道旅にも使えることに。ルートの確認は、ルートラボなり何なりですれば良いので、こちらのほうが使い勝手は良さそうです。

まとめ

というわけで、「CANMORE GP-101」のロールオーバー問題に対応した内容を書きました。GP-101のバージョンやパソコン環境で、対応が分かれるので、参考になればと思います。

使えない組み合わせとしては、GP-101(旧)と32bitWindows環境です。それ以外なら、なんとかまだまだ使えそうです。

なお、GP-101(旧)とGP-101(新)、それぞれの日本語マニュアルを置いておきます。

GP-101(旧:起動時にGPS Sportingと表示されるもの)の日本語マニュアル

GP-101(新:起動時にGP101と表示されるもの)の日本語マニュアル

GPSロガーの今後

最近は、スマホにGPS機能が付いているので、GPSロガーを使う意味はあまりないかもしれません。しかし長期の自転車旅においては、スマホのバッテリー消費を抑えるためにも、有効かと思ってます。ただ、今はGPSロガーというよりも、自転車用のGPSサイコンが良いかもしれません。

この分野ではガーミンというメーカーが有名です。しかし、どれも1万円以上して、ちょっとお高くなっています。そこでBRYTONやLixada iGPSPORTというメーカーのものが、1万円以下のお手頃価格であります。これらはスマホ対応、STRAVA対応なので、今から選ぶのならこれらが良いでしょう。

充電池の交換が出来ないので、電池がヘタってしまったら終了です。ただヘタってしまう前に、今回のGP-101のように、ソフト側が対応できなくなってしまうかもしれませんね。

あと私はずっと、ルート管理にルートラボを使っているのですが、STRAVA+Reliveの組み合わせに興味があります。ただ、STRAVAはkm表示じゃ無くて、マイル表示なのが残念かな。(設定で変更できました)

GPSサイコンやSTRAVAも、今後どうなっていくのやら。日進月歩の分野の商品は、使い続けるのもひと苦労、それを実感しました。