さて、先日紅葉の始まった京都を少し散歩してきました。蹴上近辺のインクラインから南禅寺へ、そして清水寺を経由し六波羅蜜寺へと西国三十三所巡りをかねた京都散歩です。
今回はその1として琵琶湖疎水インクライン近辺を散歩した記録です。
琵琶湖疎水
琵琶湖疏水(びわこ そすい)とは、琵琶湖の湖水を西隣の京都市へ流すため、明治時代に作られた水路(疏水)である。国の史跡に指定されている。
出典:Wikipediaより
もう少し詳しく書くと、
大津市観音寺から京都市伏見区堀詰町までの全長約20kmの「第1疏水」、全線トンネルで第1疏水の北側を並行する全長約7.4kmの「第2疏水」、京都市左京区の蹴上付近から分岐し北白川に至る全長約3.3kmの「疏水分線」などから構成され、今も現役で活躍している施設です。
出典:琵琶湖疎水記念館HPより
詳しくは琵琶湖疎水記念館HPを参考にしてください。
蹴上インクライン
蹴上インクライン(けあげインクライン)は、京都市左京区にあった琵琶湖疏水による舟運ルートの一区間をなす傾斜鉄道(インクライン)。
南禅寺・蹴上間。1891年(明治24年)から1948年(昭和23年)まで実用に供された。
出典:Wikipediaより
かつては船を乗せた台車がここを行き来していたとのことです。現在は桜の名所としても有名。先日放送された科捜研の女では、死体遺棄現場となっていました(笑)。
旅日記
出発地点は平安神宮の大鳥居前から。家からここまではJRで郡山から東福寺、東福寺からは京阪で三条まで乗って、その後は歩いてきています。
朱色が鮮やかな平安神宮の鳥居前から、蹴上方面に疎水沿いを歩いて行くことにします。
京都市美術館前。ちょっと水は匂っているような気がしたのですが、石垣の緑と紅葉の取り合わせがきれいでした。
完全に真っ赤というわけではなく、また黄色の葉もたくさん。
京都市動物園の観覧車が見えました。観覧車を見ると撮りたくなりますね。
琵琶湖疏水記念館と噴水が見えました。こちらの南禅寺舟溜りが蹴上インクラインの下となります。桜の時期は「岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり」の船着き場になるようです。
まずは琵琶湖疎水記念館で情報収集と思っていたのですが、訪れた日は月曜日で休館日とのこと。こちらの「巨大な輝きの像」のところから、インクラインに下りられる階段があったので、ここを降りることにします。
南禅寺橋の下には線路がっ!
2020年11月26日に放送された「科捜研の女 Season20」第6話では死体遺棄現場になってました。
事件の重要な手がかりになる写真はこの方向で撮られていたものでしょう。テレビで見ていて、「ここ、この前行ったばかりやん」なんて思ったりして。
さて、坂道を登っていくことにします。写真を撮っているカップルの姿が見えました。桜の時期は人混みで大変ですが、この時期ならまだゆっくりと写真を撮れますね。
人は何故レールの上でバランスを取る姿の写真を撮りたがるのか?
真っ直ぐに線路跡が続きます。
カメラの望遠側を使って、圧縮効果で1枚。
振り返って1枚。線路脇は桜の木が植えられいます。4月頃は桜のトンネルになるようです。
人は何故レールの上でバランスを取る姿の写真を撮りたがるのか?
インクラインを上まであがると義経地蔵なるものがありました。義経や弁慶の伝説にまつわるものって、日本全国各地にあって、日本人がいかに義経の物語が好きなのかよくわかります。
蹴上インクラインの終点には、当時使われていた台車と船が置かれていました。
琵琶湖から疎水を通ってここまで来た船を、台車に乗せて南禅寺船溜まりまで運んだのでしょう。
琵琶湖方面に向かってはトンネルがあります。右の方に見えるレンガ造りの建物は、旧御所水道ポンプ室。ここからは春と秋には琵琶湖疎水船が運行されています。
インクラインを上りきった後は、南禅寺方面を目指します。こちらはナイアガラフォールと呼ばれる堰。
取水設備の脇を歩いて行くと、巨大な蹴上発電所への導水管が見えます。
山側にそって南禅寺の水路閣へ歩いて行きます。
しばらく歩くと見えてきました。
南禅寺にあるレンガ造りの映えスポット、水路閣。琵琶湖疎水の水が通る水道橋です。京都を舞台にしたサスペンスドラマの舞台としてよく使われているので、見たことのある人も多いはずです。
現在は撮影スポットとして、非常に賑わっております。着物を着て撮影している人も多く、GOTOトラベルのクーポンを使って着物をレンタルしているのかな?と思ったり。もしそうだとしたら、GOTOトラベルのクーポンも効果があるってことで良かったと言えるかも。
人が映り込まないように撮ろうとすると、上に向けるしかなく。
なんとか人が映らない撮り方をと、苦労して撮った1枚。
水路閣へ来るまでは人はそれほどいませんでしたが、さすが南禅寺は違う。まぁ、平日というのに人がいっぱい。
ちょっと人の多さに辟易して、逃げるように南禅寺を離れることにしました。そんな中で撮ったのは、南禅寺法堂前の紅葉。
そして石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と言ったことで知られている南禅寺三門。五右衛門のセリフは三門の上から満開の桜を見て言ったらしいのですが、紅葉もなかなかのものです。
この後は西国三十三所巡りとして、清水寺に向かいます。
今回の琵琶湖疎水巡りはインクラインと水路閣がメインでしたが、いずれは琵琶湖側の浜大津から京都蹴上まで歩いてみたいなと改めて思いました。なお、琵琶湖疎水を辿るなら、京阪電車の琵琶湖疎水に関するサイトが参考になりそうです。
ウォーキングマップも便利です。
京さんぽ2に続く。