さて、今回のおもちゃデジカメクロニクルは詳細不明のデジタルカメラ、Mixel classicの紹介です。クラシックカメラというよりは、オールドフィルムカメラの雰囲気を持ったカメラです。
詳細不明のデジタルカメラ
このカメラに関しては、デジタルガジェット系のサイトに情報がありません。
メーカーはMixelで三谷商事株式会社が輸入・販売元となっています。Mixelは検索すると、アメリカのシリコンバレーにある会社のようですが、なんだかよくわかりません。三谷商事のホームページにも全く記載がないので、詳細不明のカメラということで。
取扱説明書の作成日が2002.8になっていることから、2002年後半~2003年ころに発売されたと推測しています。
私は2008年に、ヤフオクで手に入れました。見た目が昔のフィルムカメラっぽくて、ヤフオクで出品されているのを見た瞬間、気に入ってそのまま落札しました。
Mixel MC-DC02仕様
- 画像素子:30万画素CMOSイメージセンサー
- 出力解像度と保存可能枚数:640×480 高画質 約22枚、標準画質約88枚、低画質約176枚
- メモリ:8MB SDRAM
- レンズ:F3.0
- 撮影範囲:標準モード 1.0m~∞、マクロモード 0.3~0.5m
- フラッシュ:最適範囲 1.0~2.0m
- ホワイトバランス:自動
- 絞り:自動
- サイズ:90×60×30mm(幅×高さ×奥行き)突起部含まず
- 重量:約76g(表記なしのため実測値、電池別)
- 電源:単4形電池×2本(アルカリ、マンガン、ニッケル水素、ニカド電池使用可)
- 付属品:USB ケーブル、CD-ROM、取扱説明書
- 製造国:中国
- 販売価格:不明
各部紹介
レンズに関しては、F値3.0以外の情報なし。焦点距離は35ミリ版で40~45mmくらいです。レンズの周りを回すことで、標準モードとマクロモードの切り替えになります。
背面はこのようになっています。液晶ディスプレイとFLASH、MODE、ERASEの3つのボタン。
起動時は標準画質(星2つ)で、高画質にするためにMODEボタンを4回押さないといけません。これがすごく面倒です。
上面にはMixelのロゴとシャッターボタン。
本体左側にパソコン接続用のコネクタ。ゴムカバーで見えませんが、USBタイプAコネクタです。
底面には三脚穴あり。型番の後に0209とあるのは、2002年9月製造もしくは販売の意味かも。
電池は単4形アルカリ乾電池2本。
ファインダー横にClassicのロゴとLEDランプ。LEDランプがどのような時に点灯するかは、説明書にも載っていません。プラスチック製ながら革のシボ風の作りが良いですね。
パソコン用ソフト
パソコン用ソフトというよりも、TWAINドライバーです。グラフィックソフトで呼び出して、グラフィックソフトに転送するだけのものです。
windows98SE、Me、2000、XPに対応。Windows7ではカメラを認識せず、WindowsXPでは動作しました。ただ、他のカメラのドライバーをインストールすると、このカメラを認識しなくなってしまいました。高木産業PDC-35Dと相性が悪いのかも。TWAINドライバーはやっかいですね。悪戦苦闘してなんとか認識させました。
実写画像
高画質モードで撮影、アドビ フォトショップ エレメンツ1.0でドライバー経由で取り込みました。特に画像処理は行わず、高画質でJPG保存しています。
横線のノイズがはいる非常にノイジーな写りです。
この写真を見る限り、ラチチュードは他のおもちゃデジカメよりありそうです。日陰の部分があり、日の当たる場所も白飛びしていません。この部分だけは褒めたいです。
マクロモード
次はマクロモードでの撮影。説明書では、30~50cmが最適となっています。
まずは20cmで撮ってみました。これでもイケてますね。
30cm。このくらいがやはりベストかな。
40cm。
50cm。40~50cmになると、接写の意味があまりないかも。人物写真をアップで撮る時に使えるかな。
画質比較
最後に画質の差を。
圧縮率を変えているようですが、それほど変わらないのかな。低画質はさすがにブロックノイズが見られます。
まとめ
以上、Mixel Classic MC-DC02でした。
オールドカメラ風の見た目に魅了されますが、実際の画像はノイジーでちょっと残念な出来。高画質モードでの撮影も、電源を入れる度に設定しなくてはダメで、操作性も悪い。見た目以外はちょっと残念なカメラでした。