さて、今回も小ネタです。スーパーカブに時計を取り付けた話です。
バイクに取り付ける時計を考える
スーパーカブには時計がついていません。通常、バイクには時計がついていなくて、当然と言えば当然ですが。(最近販売されたスーパーカブC125にはついているようです…)
でも、やはり時計が欲しいという人も多いようで、後付けのバイク用時計というのも販売されています。これらを見るとハンドルバーに取り付ける形のものが多く、お値段は高め。
ハンドルカバーのあるスーパーカブでは、腕時計を巻き付けている人が多いよう。特に、ダイソーの100円腕時計「BLUE PLANET」は盗難に遭ってもダメージが少ないなんて言われています。
そこで我がスーパーカブ90カスタムにも、時計を取り付けようと考えたのですが、普通の腕時計ではベルトの長さが足りません。カスタムはハンドルカバーが分厚い?のです。
腕時計が無理だとすると、時計を貼り付けるしか無いかと。で、貼り付けるタイプの時計を検索してみたのですが、良さそうなものはありません。
それなら腕時計のベルトを外して、両面テープで貼り付ける方法にしようかと。しかし、これでは電池交換の時にいちいち剥がさないといけません。
マジックテープを使うという方法もありますが、簡単にとれてしまうのも、盗難や落下の可能性があり心配です。
結局、どうすれば良いのか。しばらく悩みました。条件としては、
- つけっぱなしにしても、取られない(取られにくい)。
- 電池交換の時など、外したい時に簡単に外せる。
この相反する条件をどうクリアするか、数日考えました。そして、閃きました。
今回はこの条件をクリアーした方法を紹介します。でも、ちょっと最初は面倒くさいです。
カシオ F-201WA-9AJF
まずは時計を購入。
日本が誇るチープカシオのデジタル時計を購入しました。
通常は1,000円くらいで販売されているものですが、amazonでは 2,000円(税込)以上の合わせ買いで、900円ほどで購入できます。
ダイソー時計よりは信頼性がありますし、曜日表示が3文字だし、日付もあるし、ライトもつきます。防水面では、日常生活防水なので、大雨の場合どうなるかわかりませんが、そこそこは持ちそうです。電池寿命は約10年間なので、交換もそれほどしなくてよさそう。欠点は、デザインがダサい(笑)くらいでしょうか。
実物を見ると、やはりチープな感じがします。特に、ベルトの質感は、本当にチープな感じがします。でも、このベルト使わないから、良いのですけどね。
時計を加工する
さて、購入した時計をちょっと加工します。といってもベルトを付け替えるだけです。今回の方法は、「チープカシオ NATOベルト」で検索すると同じような方法がたくさん出てくるので、それを参考にしていただければ良いと思います。
赤い線を引いたところを、カッターで切ってしまいます。本当はバネ棒を外すという方法があるのかもしれませんが、押す穴がないので、ベルトを切ってしまいました。
ベルトはとってしまいます。次に用意するのは、ダイソーのストラップ。
これをベルト代わりにします。じつは、この時計のベルト幅は18mm。これにあうナイロンベルトを探したのですが、ホームセンターにも手芸屋さんにも無し。ホームセンターにあった20mmのナイロンベルトを幅を詰めて、利用してみたのですが、ベルトが厚すぎてバネ棒が固定できませんでした。
ダイソーのこのストラップは幅15mmくらいで、厚みも薄く、これなら大丈夫そう。ベルト部分だけを切って使います。
ホームセンターで買った、角カン。20mmのものが1番幅の狭いものだったので、こちらを。
バネ棒を外します。精密ドライバーで外してしまいました。バネ棒を押す穴がないので、膨らんでいる部分を押す形で外しました。このときにバネ棒が、どこかへ飛んでいってしまわないように注意が必要です。
なお、最初はバネ棒を外さずに、ベルトを通せないかと試行錯誤したのですが、無理でした。
ベルトを乗せて、バネ棒をはめ込みます。最初はなかなかハマりませんでしたが、何度かやっている内に、うまくハマりました。
ベルトの長さは、角カンも入れ全体で25cmくらいになるようにします。これはあらかじめスーパーカブ90カスタムの取り付け位置の外周を測っておきました。最終的に結束バンドを使うので、長さは厳密で無くても良いです。
ナイロンベルトを切って、火であぶってほつれ防止処理をします。チャッカマンを使って、火との距離を保ちつつ、ちょっと溶かす感じにします。
角カンを挟んで、接着剤をつけて、洗濯ばさみでしばらく固定します。その後は糸で縫って完成です。
縫い方は小学校家庭科レベルの、なみ縫いです。赤い線で書いたように、四角形を描くように縫っています。
両方を同じようにして、これで時計の加工は終了です。
取り付け
時計をつけるのは、こちら。ヘッドライトとウインカーの間です。
こんな感じで取り付けます。取り付けには写真で写っているように、結束バンドを使ってます。径の小さい方へ流れていくので、ちょっと斜めになってしまいます。
下から見るとこんな感じです。角カンが斜めになって、美しくない。なんだかイマイチです。丸カンにしておけば良かった。
角カンの幅が広すぎるので、長辺と短辺をいれかえて、縦長にしてみました。そうするとベルト全体の長さが長くなってしまい。うまく取り付けられません。
どうしたものかと悩んだ末に行き着いたのが、右側への取り付け。
こちらは取り付けた後の写真ですが、なかなか良い感じ。
ブレーキやアクセルのケーブルを間に入れることにより、弾力があってうまく固定できました。これで完成。
この方法なら、簡単に外せませんので、興味本位の盗難は防げるでしょう。電池交換が必要になった時は、結束バンドを一度切って交換。また、結束バンドでつなげば良いだけです。
以上、スーパーカブ90カスタムへの時計の取り付けでした。