さて、今回は先日購入したスーパーカブ90カスタムを、チェックしていこうと思います。
スーパーカブ90カスタムは1986年からラインナップとして登場し、約20年にわたり販売されました。
その間、幾度となくマイナーチェンジが行われ、生産された年によって、少しずつ違いがあります。メンテナンスをする際に、その違いが重要になってくることもあるので、しっかりと把握しておこうという考えです。
なお、カスタムというグレードの名は1986年からですが、1982年発表のスーパーカブ90SDXが、角型ライトの最初のモデルです。
外観
カスタムグレードの特徴としては、角型のライト、ウインカーであるということ。リアのデザインもデラックスとは違い、直線的になっています。そのためリアキャリア下の空間があまりありません。
年式
シート下にあるシールを見れば、生産された年がわかるとのこと。
こちらを参考にさせていただきました。
最初のC90は90ccモデル、CMがカスタム、1が年式です。これにより私のカブは、2001年式ということがわかります。
調べたところ、スーパーカブ90の2001年式の特徴としては、排出ガス規制対応のためキャブレターのセッティングが変更されたモデルとのこと。
ホンダのニュースリリースにある、2000年9月から販売されたモデルです。2002年からマイナーチェンジして販売されたモデルが、スーパーカブ90最後のモデルになるので、そのひとつ前のモデルです。
カラーはタスマニア グリーンメタリック。スーパーカブ90カスタムのグリーンとしては、最後になります。
ハンドル回り
メーター部分には、燃料計もあり。
カスタムの最初についているバックミラーは角型なのですが、丸型のミラーがついています。もちろん社外品。バイク屋で適当なのをつけたようです。(展示している時には、ミラーは無くて、納車の時につけてくれたものです)
スーパーカブの特徴である、右側のウインカースイッチ。上下で操作するというのも、特徴的ですね。また、カスタムはセルスターター付きです。
左側のミラーも適当なものをつけています。逆ネジなのか、アダプターもついています。
左側には、ライトのハイビーム切り替え、ホーン、チョークレバーがついています。
ヘッドライトは白く曇ってしまっていますので、交換した方が良さそうです。内側から拭けばとれるかな?
フロント
ヘッドライト下のマーク、フロントトップカバーエンブレム。1991年から2001年モデルまでが、このエンブレムのようです。2002年モデルからは変わっています。
フロントキャリアは標準装備です。
ハンドルロックはこの位置についています。
フロントブレーキは1998年モデルから、ドラム径が130mmになってます。(それ以前は110mm)
レッグシールド
カブの特徴といえば、このレッグシールド。残念ながら割れやヒビがたくさんあります。
レッグシールドについている、ホンダマークがかっこ良い。2002年モデルからは、これが無くなっています。
純正を示すホンダマーク。社外品で羽マークがついているけど、HONDAの文字が入っていないというものがありました。右側に見えるのはコンビニフック。
1番のダメージがこちら。押さえるところが割れています。ガタつきなどの問題はなく使えていますので、良しとしました。
見えづらいですが、ところどころにヒビが入っています。
こちらはかなり大きなヒビ。これは補修しないとダメかな。
左側の穴から見える燃料コック。カスタムはリザーブがないのですが、ON/OFFの表示すらありません。この位置がON。
サイドから
サイドカバーも角張ったデザインです。エンブレムは立体的になっています。このエンブレムも2002年モデルから、変更になっています。
左のサイドカバーの中には、車載工具が入っています。また、自賠責保険の証書もこちらに入れることが多いようです。
シートは純正のカバーをつけて使われていたようで、カバーの下は綺麗なシートでした。
シート下のロゴも年代によって違います。
デラックスと違い、直線的なリアのデザイン。このあたりはタイカブのデザインに近いかも。カスタムは東南アジアでの販売を意識していたのかな?
右側のサイドカバー。この中には、バッテリーなどがあります。
サイドカバーの下あたりに貼られているシール。ホンダのニュースリリースを見ると、「ホンダ・BC-HA02」が車名・型式になるようです。
マフラーガードは1998年モデルから、装着されています。
ヘルメットホルダーはこの位置にあります。ちょっと使いづらいです。
サイドスタンドとステップ。ステップゴムはかなり傷んでいるので、交換した方が良いかも。
右側のステップゴムもかなり傷んでます。あと、オイルキャップまわりが汚いですね。
リア
最後にリアライトとウインカー。もちろん角型のデザインです。
三角マーク下の泥よけ?はデラックスにはないもの。ゴムで出来ています。
リアキャリアはデラックスに比べ、小さいのものがついています。
以上、購入したスーパーカブ90カスタムのチェックでした。2001年式ということで、もう18年前のモデルになります。年相応のへたれ方をしていますが、エンジンは絶好調。愛車として、これから乗っていきたいと思います。
主要諸元
通称名 スーパーカブ90カスタム
車名・型式 ホンダ・BC-HA02
全長×全幅×全高(m)1.840×0.66×1.035
軸距(m)1.175
最低地上高(m)0.135
シート高(m)0.735
車両重量(kg)88
乾燥重量(kg)84
乗車定員(人)2
最小回転半径(m)1.8
エンジン型式・種類 HA02E(空冷・4ストロークOHC・単気筒)
総排気量(cm3)85
内径×行程(mm)47.0×49.5
圧縮比 9.1
最高出力(kW[PS]/rpm)5.1[7.0]/7,000
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm)7.7[0.79]/5,500
燃料消費率(km/L)60.0(60km/h定地走行テスト値)
キャブレター型式 PB5KB
始動方式 キック式セルフ式併設
点火装置形式 CDI式マグネット点火
潤滑装置方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L)4.0
クラッチ形式 湿式多板コイル・スプリング
変速機形式 常時噛合式3段リターン
変速比 1速 2.833/2速 1.647/3速 1.045
減速比(1次/2次)4.058/2.600
キャスター(度)/トレール(mm)26°30´/75
タイヤサイズ 前 2.50-17 38L/後 2.50-17 43L
ブレーキ形式 前 機械式リーディングトレーリング/後 機械式リーディングトレーリング
懸架方式 前 ボトムリンク式/後 スイング・アーム式
フレーム形式 低床バックボーン式
メーカー希望小売価格 197,000円(参考価格。消費税を含まず)
車体色 タスマニアグリーンメタリック、アドベンチャーブルーメタリック、ムーンストーンシルバーメタリック