【自転車日本一周のプランニング 4】日本一周の費用(予算)【自転車日本一周のためのガイド 4】

もし、あなたがある日、自転車で日本一周をしてみたいと思ったとしたら、どのように進めていけば良いのでしょうか? この【自転車日本一周のためのガイド 】では、過去に自転車日本一周をおこなったサイト管理人が、改めて計画の進め方や準備するものを解説していきたいと思います。

第4回目は日本一周にかかる費用を考えます。

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プランニング 4 日本一周にかかる費用を考える

実際に自転車日本一周をしようと考えた時に、果たしてどれくらいのお金を用意したら良いのか? 気になるところだと思います。旅のスタイルによって必要となる金額は大きく変わってくるので、一概にこれくらいかかるとはいえません。しかし、旅の日数やスタイルを決めることによって、おおよその見当をつけることができます。今回は自転車日本一周の費用と予算を考えます。

日本一周にかかる費用は3種類

自転車日本一周には、どのような費用がかかるのか。大きく分けて3つの種類があります。自転車やキャンプ道具などの準備費、日本一周中に使う費用、日本一周にかかわらず常にかかる固定費の3つです。順番に説明します。

準備費

準備費は日本一周に旅立つために必要な道具をそろえるためにかかる費用です。具体的には自転車やキャンプ道具の費用などです。

自転車やキャンプ道具は、こだわりだすと金額がどんどん高くなっていく傾向にあります。すでに持っているもので間に合わせたり、ブランドにこだわらず値段の安いものを利用することで、金額を圧縮することはできます。また、最近では一眼カメラや動画撮影用のアクションカメラ、それらを編集するパソコンなどを持って行く人も多く、旅をするだけで終わらさないために、準備費は高くなる傾向があります。

ただし、出発までに期間がある場合はゆっくりと揃えることも可能です。日本一周の費用を準備するとともに買いそろえていけば良いでしょう。

日本一周中の費用

一番気になるのがこの費用でしょう。過去のブログなどで見ると、確か30万くらいでおさえていた人がいたような気がします。この場合は1日の食費を始め、あらゆる費用をおさえていたようでした。個人的にはあまりおさえすぎると、ただ日本を回っただけでその土地の文化(観光スポットやグルメ)などが楽しめないような気がします。

日本一周中の費用で絶対に必要なのは食費です。こればかりは0には出来ません。最低限度の費用でおさえるか、日本各地の美味しいものを食べるかによって、大きく変わってきます。また、何処で寝るのかも重要な要素です。毎日ホテル泊ならかなりの金額がかかりますし、すべて野宿なら0円にすることができるかもしれません。

毎日の生活のクオリティをどの辺に設定するかで大きく変わってきます。1日に使う費用の設定で、日本一周の費用は大きく変わってきます。後ほど予算の考え方として、説明します。

固定費

これは日本一周に出なくてもかかる費用です。学生で両親と一緒に暮らしている人ならば、自身で払っているスマホの料金くらいかもしれません。

しかし、独り暮らしの元社会人が家を空けて日本一周に出る場合には、かなりの金額がかかってきます。家賃、電気・ガス・水道などの料金(利用しなくても基本料金がかかる)、年金・健康保険に税金など。

電気・ガス・水道は利用しない期間だけ解約する方法がとれるかもしれませんが、家賃はどうしようもありません。実家に戻れる場合は良いのですが、そうでない場合は旅後に新たに家を借りるのも難しいかもしれませんので、よく検討しなければなりません。

日本一周を考え始めた時には、あまり気にならないことですが、旅後の生活のことを考えると出発前にある程度考えておいた方が良いでしょう。

日本一周中の予算の考え方

準備費や固定費はそれぞれのこだわりや現在の生活によりますので、それを基本に考えれば良いでしょう。自転車やキャンプ道具に関しては、ネットの情報もたくさんあるので、それらを参考にすれば良いかと。固定費に関しては、どうするのがベストかはわかりません。状況にあわせて考えるしかないでしょう。

ここでとりあげるのは、日本一周中の費用。出発前は想像しにくい部分です。

ルートや日数が決まっているとすれば、ある程度の目処をつけることが可能です。要は1日に使う金額を設定すれば、旅の日数をかければ予算が算出できます。気をつけなければならないのは、フェリーの費用です。鹿児島-沖縄間や北海道-本州間で長距離のフェリーはそれなりの金額がかかります。フェリーを多用するルートを組んでいる場合は、1日の予算にプラスアルファで、フェリーの費用をたす必要があります。

1日に使う金額の考え方を、項目ごとで見ていきます。

食費

1日に使う金額の導き出し方ですが、まず食費です。

仮に食費を1日1,000円とします。朝・食パン(100円くらい)、昼・お弁当(500円くらい)、夜・インスタントラーメン+おかず(400円くらい)、こんな感じでしょうか。昼のお弁当を外食に切り替えることも可能です。これで旅の日数が仮に200日なら、200,000円が食費の予算です。高いと思いますか、安いと思いますか?

個人的には、自転車で毎日走ることを考えると、これだと物足りないと思います。とにかく自転車を漕ぐにはパワーが必要です。食費は車におけるガソリンと同じですので、ここをケチってしまうとハンガーノックの可能性もあり危険かもしれません。また、せっかく日本全国を回るなら、もう少し予算をかける方が楽しいと思います。ただ、ここは人それぞれの価値観です。

私の日本一周では、食費を1日平均1,922円使いました。これだけあれば、各地のB級グルメを食べることもできましたし、日中、おやつにアイスクリームやチョコレートを食べることもできました。ただし、夜は自炊でラーメンだけとかパスタだけの日も多かったので、使うところと使わないところのメリハリをつけるということです。

贅沢とまでいいませんが、毎夕食を外食にしたり、グルメに凝って1食3,000円くらいの海鮮丼を食べたりすると、もっと高くなっていきます。個人的には2~3,000円の予算を考えておけば、それなりに(日本一周勢としては)贅沢ができると思います。

宿泊費

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これも日本一周の予算を考える上で大きなポイントになります。宿泊スタイルをどうするかです。

まず、テントを持って野宿メインの場合、無料のキャンプ場や公園・橋の下・海水浴場などを利用すれば、0円におさえることも可能です。しかし、雨が降ったり、風が強かったり、台風が来たり、体調不良になったりした時は、それなりの施設で泊まりたいところです。基本野宿メインだとしても、少しは宿泊費としての予算も考えておきたいところです。

※野宿の場所として道の駅を入れていたのですが、道の駅での宿泊は禁止という意見がありました。私としては許可を取れば大丈夫であるという認識ですが、昨今、問題になることも多いので、削除させていただきました。今後、野宿場所の記事でそのあたりのことを書こうと思っています。(2020.8.27追記)

では、どういうところに宿泊すれば良いのでしょうか? 予算別に考えていきます。

0~1,000円

キャンプ場、ライダーハウスなどがこれくらいの予算で止まれます。北海道などでは低価格のものが多いので、旅人同士の交流の場という意味でも、泊まってみるのも楽しいかもしれません。

1,000~3,000円

キャンプ場、ライダーハウス、ゲストハウス、ネットカフェがこれくらい。貧乏旅といわれるのは、これくらいの金額まででしょうか。

3,000~5,000円

野宿メインの旅としては、贅沢に感じられる金額です。ゲストハウス、ビジネスホテルなど。体調不良の時はビジネスホテルでゆっくりというのもありでしょう。

5,000~10,000円

ビジネスホテル、旅館など。本当にゆっくりしたい時など、ちょっとした贅沢として泊まるのもありでしょう。

10,000円以上

自転車日本一周勢としては、贅沢です。こういうところに泊まろうという考えができる人は、日本一周の予算など考えなくても大丈夫なはずです。

どの価格帯の宿を多用するか?

旅のスタイルは人それぞれ。どの価格帯の宿を多用するのかで、予算は大きく変わります。仮に200日の旅をすべて5,000円くらいのホテル泊なら、それだけで100万円です。

野宿メインで考える場合は、予算0円ではなくて、これくらいは宿泊費として使っても良いと予算をとっておくのが良いと思います。余裕があるなら10万円くらいの予算を考えておき、緊急時にはしっかりとホテルに泊まるくらいが良いでしょう。10万円あれば、5,000円のホテルに20回泊まれますし、ネットカフェやライダーハウスなら、もっと利用できます。なにがなんでも0円で、というのもありですが、それだと意外と心がすさんでくるかもしれません。大雨の日の野宿は悲しいものです。そういうときはネットカフェくらいは利用したいところです。

衛生費

衛生費というと堅苦しいですが、要は風呂と洗濯をどうするかということです。

風呂は毎日入らないと気が済まないという人もいらっしゃいますが、慣れてくると3~4日くらいなら平気です。旅人のなかには、もっと長い間風呂に入らないという人もいます(公園や川で水浴びくらいはしているようですが)。何が何でもという人は、銭湯なり温泉なりの予算を考えておくか、宿泊場所にシャワーがあるところを選ぶ必要が出てきます。銭湯や温泉は、毎日はいると結構バカにならない金額になってきます。

洗濯は公園やキャンプ場で洗うという旅人も多いです。乾かない場合は自転車にくくりつけて走ったりとみなさん色々と工夫しています。私も最初は洗濯していたのですが、生乾きの匂いがついたりして、コインランドリーを使うことになりました。洗濯から乾燥まで500~1,000円かかりますが、しっかりと洗濯した方が気持ちよく着られますので、私としてはコインランドリーの利用がお勧め。4日分の衣類をまとめて洗濯するパターンでした。

雑費

上記以外でかかる金額を雑費とします。例えば観光スポットの入場料などです。それ以外にも持っていたものが壊れたり、新たに服を用意したりなど、アクシデントがあるとお金がかかってきます。

衛生費も雑費も想像しづらい部分です。あわせて1日1,000円くらいで考えておけば、ある日は洗濯に、ある日は温泉に、ある日は入場料に、と自由に使えます。使わなければ、何かあった時のためにまわせます。観光などでもう少し旅を楽しみたいというのであれば、ここを増やせば充実した旅ができるでしょう。

フェリー代

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本州と北海道・沖縄の間は、自転車で渡ることができませんので、フェリーの利用が必須です。青森-北海道の場合はそれほどでもありませんが、長距離のフェリーはそれなりの金額となります。

また、離島へ行く場合もそれなりの金額がかかってきますので、ルートがしっかりと決まっている場合は、1日に使う費用とは別枠で、フェリー料金を予算に組み込んでおくのが良いと思います。

1日に使う金額

簡単に項目別に説明してきましたが、最終的に1日に使う金額の予算を考えます。

仮に食費を1日2000円、宿泊費は全行程で10万円、衛生費・雑費で1日1000円とします。これで1日3000円+宿泊費です。

とすると、仮に200日の旅の場合、1日3000円x200日+宿泊費10万円+フェリー代になります。合計で70万円+フェリー代です。1年の自転車日本一周の費用としては、これくらいならちょっと贅沢な方ではないかと思います。

予算をもう少し減らしたい場合は、ここから何かを削っていけば良いかと思います。過去の旅人を見ていると、まずは雑費をなくし、衛生費を削り、次に宿泊費を削り、最後は食費を削るかたちになるようです。

1年くらいの自転車日本一周の場合、日本一周中に使う金額としては、100万円あれば贅沢な方ではないかと思われます。

バイトで稼ぎながら旅をする

当初考えていた予算だけでは厳しくなってきた場合、旅の途中でバイトするという選択肢もあります。

旅をしながらお金を得る方法としては、写真を売ったり、大道芸的なことでお金を得たりするのが、昔からの王道でしょう。最近ではネットで仕事をするかたちもありますが、これは事前にある程度の実績を作っておかないと難しいので、日本一周中に始めるのは難しいと思います。

旅先の地でとどまり、ある程度稼いでから再出発というのも、よくあるかたちです。夏の北海道ではライスセンターの仕事が有名で、ライダーハウスに長期滞在して稼ぐ方法があります。また、冬にはミカンの収穫のバイト、リゾートホテルなどでのバイトなど。複数年にわたる日本一周の場合、自転車の走行が厳しい冬の期間に、住み込みのバイトをすることが多いようです。

お金が貯まるのを待たずに出発したい場合は、こういうのもありということです。

私の日本一周にかかった費用

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208日間の旅で75万1千円、1日平均3,614円使いました。

準備には自転車やキャンプ道具、パソコンにカメラなどなど、かなりの金額を使っております。ただ、これらは元々の趣味でもあったので、その延長線上ともいえます。このへんはこだわり次第です。固定費に関してもかなりかかっております。家賃に公共料金に保険に税金等々。

私が日本一周出発前に用意した金額は、200万円ほどです。準備費はこれに含まれていません。お金を貯めながら色々と買い揃えていきました。また、旅で使ったのは75万円ほどですが、途中に中断している時に、服や整備でお金を使っているので、それらをあわせると80万円くらいかと思います。

旅中も家賃は払い続けていましたし、健康保険や税金はかなりの出費でした。旅が終わった時、通帳に残っていたのは70万円くらいだったと思います。予想以上に健康保険と税金が大きかったです。

旅を終えた後、2ヶ月後には以前働いていたところから声をかけていただいて、復職することになったので、貯金は0になることはありませんでした。ただ、旅後のことも考えて貯金はしておいた方が良いとだけいっておきます。

まとめ

自転車日本一周にかかる費用は、自転車やキャンプ道具などの準備費、日本一周中に使う費用、日本一周にかかわらず常にかかる固定費の3つです。

日本一周中の予算は、1日に使う金額を決めて、それかける日数で考えると良いでしょう。1日に使う金額の内容としては、食費・宿泊費・衛生費・雑費の4項目で考えます。

それぞれの生活スタイルで各費用を想定し、1日に使う金額を設定。それに日数をかけた上で、フェリー料金をくわえると大体の予算が作成できます。

出発までにお金が貯まらない場合は、旅中にバイトでお金を稼ぐ方法もあります。具体的には写真の販売、大道芸など。その地にとどまって稼ぐ方法もあり、複数年にわたる日本一周の場合、自転車の走行が厳しい冬の期間に、住み込みのバイトをすることも多いです。

準備費、日本一周中に使う費用、固定費あわせて、これだけあれば自転車日本一周できるという金額はありません。人それぞれ違うからです。それでもあえて、どれくらいの金額があれば日本一周できるのかといわれれば、とりあえず100万円あればなんとかなると言っておきます。

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自身での旅にくわえて、自転車日本一周ブログが大好き。たくさんのブログを読んで、自転車旅の知識を補強しています。過去の自転車日本一周ブログのリンク集も作ってますので、そちらも参考にしてください。

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40歳くらいで自転車に目覚めて約11年。現在は腰痛で苦しんでいます。今後、自転車旅は難しいかなと思いつつ、自転車旅に思いをはせてこの記事を書いています。

コメント

  1. ナパキャットワンチャイ より:

    道の駅などの公共施設での宿泊は禁止です。
    訂正してください。

    • keta-Gketa-G より:

      道の駅での宿泊はすべてが禁止ではありません。旅人を快く迎えていただけるところもあり、管理されている方の許可を取ればOKだと思っています。
      しかし、すべて問題ないような受け取り方をされることも考えられるので、訂正させていただきます。
      また、野宿(宿泊場所)については、今後記事を書きたいと思っています。