※このサイトでは、アフィリエイト広告を利用しています。

【自転車日本一周のプランニング 2】日本一周のルートを考える【自転車日本一周のためのガイド 2】

もし、あなたがある日、自転車で日本一周をしてみたいと思ったとしたら、どのように進めていけば良いのでしょうか? この【自転車日本一周のためのガイド 】では、過去に自転車日本一周をおこなったサイト管理人が、改めて計画の進め方や準備するものを解説していきます。

第2回目は日本一周のルートを考えます。

<次の記事【自転車日本一周のプランニング 3】日本一周の距離と日数

前の記事【自転車日本一周プランニング 1】日本一周の定義 >

STY51804

スポンサーリンク

プランニング 2 日本一周のルートを考える

前回は日本一周の定義を考えました。定義した日本一周をおこなうためには、具体的なルートを検討する必要があります。まずはルートの組み立て方を考えます。

ルートは出発地点や定義(目的)によって、大きく変わってくるので、具体的な説明は難しいのですが、組み立て方のポイント的なものを解説したいと思います。

途中、家に戻るかどうか?

ルートを考える前にまずは日本一周に出発した後、一周が終わるまで家に戻るか、戻らないかです。日本一周だから終わるまで家に戻らないのが普通でしょ? と考える方もいると思います。しかし、実際に日本一周をしている人を見ると、途中、家に戻る人が多いのです。これは社会人をやめて日本一周に出た人に多いのですが、会社を辞めた後の手続きなどで家に戻る必要があったり、家庭の事情で戻らないといけなかったりなどによります。

一気に日本一周を行わずに何度かに分けて行うのは、”分割式”と呼ばれています。日本一周原理主義者はこれを認めなかったりもしますが、そんなのは関係ありません。日本一周を行うあなたが必要であれば、家に戻れば良いのです。

日本一周のルートを考える前に、家に戻る必要があるのかどうか。頭の中に入れておいた方が良いでしょう。特に社会人をやめてすぐの人は、年金や健康保険、税金などが追いかけてきますので。

分割式にするメリットとしては、住んでいる場所が近畿や中部地方の場合、北・東日本を回り終えた後や西日本を回り終えた後に一旦戻って、装備を整え直す(夏物から冬物へ)ことなどができます。また、日本一周を一気にやってしまえる期間がとれない方は、分割式で数年にわたって行う場合もあります。

住んでいる場所や日本一周に費やせる期間によるので、柔軟に考えた方がより日本一周を楽しめます。

季節的なもの

日本一周に限らずですが、サイクリングには向いている時期とそうでない時期があります。雪の降る地方では冬季は厳しいですし、梅雨の時期は雨ばかりで走るのが嫌になってしまうこともあります。

日本一周において、どの時期に何処を走れば良いのかを考えておくべきでしょう。

例えば北海道を走る時期としては、6月下旬から8月中旬までがベストです。この時期以外では、寒くて野宿が厳しい、ライダーハウスなどが営業していない等が考えられます。本州の方では梅雨の時期と酷暑の時期ですので、これを避けるべくこの時期を北海道で過ごすというのがベストの選択でしょう。

11月から翌年2月くらいまでは、雪の降る地方ではこれも走行が難しいところです。雪以外にも気温的に低くて厳しいので、この時期の走行は避けた方が良いでしょう。11~12月は西日本であれば、なんとか我慢出来るかなと言ったところ(標高の高いところを除く)です。

海岸線沿いか内陸をジグザグか

日本一周の定義を崖岸線沿いに走るとした場合は、ルートの選択肢は時計回りか反時計回りかくらいの選択肢になりますが、それ以外の場合はフェリーなどを利用することを選択肢に入れると、ルートにバリエーションが出せます。東北地方を例にして見ると以下のようになります。

tohoku_route

左側は日本海側を北上して太平洋側を南下するパターン。海岸線沿いにこだわらなくても、新潟→山形→秋田→青森から北海道に渡り、北海道から戻った後は、青森→岩手→宮城と行く形です。

右側は内陸を横切りながら北上してすべての東北県を制覇、北海道からフェリーで舞鶴や敦賀、太平洋側なら大洗や名古屋に戻るパターンです。

このジグザグとフェリーを組み合わせるパターンは、フェリーを積極的に利用することでショートカット出来るので、日本一周の期間を減らすことができます。

ルートは過去の旅人を参考に

ルートを考える場合、日本一周に費やせる期間も関係してきますので、悩ましいところです。まずは日本一周の定義を満たす大まかなルートを考えて、そこから煮詰めていくのが良いと思います。実際に旅に出た後で、アクシデントや天候により、変更を余儀なくされる場合もありますので、あまりきっちりと詰め込みすぎず、大体のイメージで良いと思います。

ルートを考える際に便利なのが、やはり過去の旅人の記録。過去の自転車日本一周をしたのルートを参考にすれば、イメージが湧きやすいと思います。

自転車日本一周ブログ リンク集 2013年~2021年
過去の自転車日本一周ブログのまとめです。 選んだ基準は、基本的に毎日の記事で構成されるもので、...

私のルートプランニング

ここからは私が実際に考えたルートプランニングを解説したいと思います。まず、私の日本一周の定義は、「離島を含まない本土の東西南北端」で、離島を含まない本土各島(北海道、本州、四国、九州)の東西南北端にも訪れるというものです。それでルートとしては海岸線沿いを基本的に走っていくこと、ただし興味のあるところでは、内陸部にいってもOKというものです。

日本一周の期間としては、1年くらいで終わらせたいと思っていました。2月に仕事を辞めて、3~4月くらいの出発、寒くなる11月までには終わらせたいというイメージです。

まずは北海道への道

まず考えたのが、本州が梅雨に入る6~7月で北海道を回ること。出発が奈良なので、どう回ればうまくその時期に北海道に行けるかと。

japan_route01

最初に考えたのが、奈良を出発して瀬戸内海側を走り本州最西端を目指し、その後は日本海側を青森まで北上するというパターン。これなら時計回りになるので、常に道の海側を走れます。ただし、距離的に長いので、6月中に北海道へ渡れるのかという不安もありました。

もうひとつは太平洋側を北上していくパターン。

japan_route02

こちらは紀伊半島を後回しにすれば、距離的にも6月には北海道に行けそうな気がしました。しかし、反時計回りになるので、道路の海側を走れない。また、東海道は大きな町の連続で野宿地点を見つけるのが難しそうなことから、これもしっくりきませんでした。

そこで思いついたのが、こちらのパターン。

japan_route03

先に四国を一周してから、敦賀あたりの日本海側に出て北上するというもの。これは過去にこのような形で旅していた人のブログがあったので、それを参考にしました。

これだと本州最西端へ行くパターンより、早く北海道に行けそうですし、四国一周をした後で1度家に戻り、装備を考え直すことができます。また、4月に四国一周を終わらせて、人が多くなるゴールデンウィークを家で過ごすこともできるだろうとの考えもありました。

北海道

hokkaido_route

北海道のルートはシンプルに時計回りで。札幌と帯広は寄りたいと思っていたので、その近辺は内陸を走ることにしました。青森市から、もしくは大間から函館でフェリーを利用、北海道を回り終えた後は、同じところへフェリーで戻ります。

日本一周をする人を見ていると、函館からそのまま北上する人が多いようです。また、札幌から北上して旭川を訪れてから留萌方面に行き、オロロンラインを北上というのが、鉄板ルートです。その時に富良野に立ち寄ったりも、よくあるパターンです。私は旭川や富良野に魅力を感じなかったのでパスしました。

北海道から南下

japan_route04

北海道からの帰りは、シンプルに太平洋側の海沿いを走るルートです。紀伊半島を回り終えた後には、一旦家に帰る予定にしました。これは留守中の家にたまっているであろう郵便物や請求関係(年金・保険・税金)の処理をするためと、冬に向けての装備に切り替えるためでもあります。

西日本

最後に四国を除く西日本のルートです。

nishinihon_route

山陰(日本海)側を西に向かい九州へ。九州を時計回りで回った後に、瀬戸内側を走り家に向かうルートを考えました。中国地方だけは時計回りで無く、反時計回りを選択。旅の終わりが10月下旬~11月くらいになるので、先に山陰側を走っておいた方が良いとの判断です。

私の日本一周ルート

ということで、私な考えたルートは下の図になりました。

4月初旬~下旬:四国(赤ルート)
4月下旬~5月下旬:日本海側北上(青ルート)
5月下旬~7月中旬:北海道(赤ルート)
7月中旬~8月中旬:太平洋側南下(緑ルート)
8月中旬~9月上旬:日本海側西進(黄緑ルート)
9月上旬~10月上旬:九州(赤ルート)
10月上旬~10月下旬:瀬戸内側東進(黄ルート)

西日本の攻略法

nishinihon_route02

西日本をジグザグで進むことを考えた場合、上の図のようなルートも考えられます。中国地方が先か四国が先かは自由ですが、九州~四国、四国~近畿をフェリーでつなげば効率よく回れます。

九州~四国間は、別府~八幡浜、臼杵~八幡浜、佐賀関~三崎、小倉~松山と4つの航路が。四国~近畿も、徳島~和歌山、高松~神戸などがあります。これらをうまく利用すれば、多少予算はかかりますが、期間を短縮することができるでしょう。

まとめ

日本一周のルートは出発地点や定義(目的)によって、大きく変わってくるので、人それぞれの組み方があります。

ルートを考える時に、押さえておくのは以下の4つ。

  • 途中、家に戻るかどうか
  • 季節を考える
  • 海岸線沿いか内陸をジグザグか
  • ルートは過去の旅人を参考にする

最終的に日本一周に費やせる期間によって手を加えていく必要があるので、第1段階としては大まかな考えで良いでしょう。次回はルートから導き出される走行距離と日数を考えます。距離と日数からもう一度ルートを考え直す必要も出てくることでしょう。

<次の記事【自転車日本一周のプランニング 3】日本一周の距離と日数

前の記事【自転車日本一周プランニング 1】日本一周の定義 >

自転車日本一周のためのガイド 目次
もし、あなたがある日、自転車で日本一周をしてみたいと思ったとしたら、どのように進めていけば良いのでし...

この記事を書いた人の自転車旅遍歴

この記事を書いたサイト管理人の自転車旅遍歴です。

2009年、自転車で初めての100km越え。

再録【折りたたみ】ちょっと海を見に行こう【自転車で】
さて、本日はちょっと昔の話です。 本日、パソコンのハードディスクを整理していたところ、初めて自...

2010年、自転車で四国一周10日間の旅。

2016年、自転車で日本一周。

四十七歳の地図~自転車日本一周記~ 目次
2016年の自転車日本一周の記録です。出発前の準備から、旅日記、旅後のまとめまで、目次にまとめて見やすくしました。

2019年6月、自転車で北海道旅(途中で、打ち切り)

2019年 自転車北海道放浪編~ 目次
2019年6月、北海道を放浪すべく、旅立ちました。結局、中断することになったのですが、準備編と旅日記...

2019年10月、自転車四国遍路旅

2019年 自転車四国お遍路旅 目次
2019年10月4日スタート、自転車による四国八十八ヵ所お遍路の旅。事前の準備や旅中の日記、帰宅後にまとめた記事など。自転車やオートバイ、徒歩によるお遍路を考えている方の参考になればと思います。

自身での旅にくわえて、自転車日本一周ブログが大好き。たくさんのブログを読んで、自転車旅の知識を補強しています。過去の自転車日本一周ブログのリンク集も作ってますので、そちらも参考にしてください。

自転車日本一周ブログ リンク集 2013年~2021年
過去の自転車日本一周ブログのまとめです。 選んだ基準は、基本的に毎日の記事で構成されるもので、...

40歳くらいで自転車に目覚めて約11年。現在は腰痛で苦しんでいます。今後、自転車旅は難しいかなと思いつつ、自転車旅に思いをはせてこの記事を書いています。