さて、今回はフェデラルの2021年モデルについての話です。発売開始から11年目を迎えて、今回は大きな変更がありました。
HPではずいぶん前から公開されていたのですが、カタログをやっと手に入れたので、スペックなどじっくりと見ていきます。
カタログの表紙は、昨年からさらにシンプルなものに。昨年までは右開きだったものが、左開きに変わってます。このカタログはアラヤのHPからダウンロードすることも出来ます。気になる方はご覧ください。
フェデラルのページです。見開きで2ページ使っています。キャッチコピーに「すべてにおいて進化したフェデラル」とある通り、前年までのモデルから大きく変わっております。
主な変更点
カタログでは、これまでのモデルから変更となったところを6つあげています。
- オールクロモリフレーム
- ショートリーチ ドロップバー
- 650Bホイール
- カートリッジシュー カンチブレーキ
- 鏡面仕上ポリカーボネートフェンダー
- アルミ鍛造ギヤクランク
オールクロモリフレーム
今までもフレームはクロモリと書かれていたのですが、すべてがクロモリではなかったのでしょうか。今回「バックステーに至るまでのクロモリ・スルーアウト」と書かれています。
フロントフォークがクロモリになったので、フォークからフレームまでクロモリになったと捉えるべきなのでしょうか。
ショートリーチ ドロップバー
今まではマースドロップでしたが、ショートリーチのドロップバーに変わりました。昔ながらのドロップハンドルから現代的な形になり、レバーまでの距離が短くなるのでポジションが楽になるかも。
650Bホイール
これが一番大きな変更かもしれません。今までの26×1-3/8サイズから650B(27.5インチ)に変更になりました。今までのようにママチャリのタイヤが使えるというメリットはなくなりました。
リムが自社製のものから、WEINMANNのものになっています。
タイヤはカタログで「KENDA Touring Classics KOAST 650×38B 37-584」と書かれています。最後のETRTOの数字は38Bなので、「40-584」の間違いだと思います。フレーム設計により42Bのタイヤが装着可能とのこと。
日本一周勢に人気のシュワルベ マラソンは今のところ650x42Bしかありません。42BだとETRTOで幅44mmなので、ちょっとボリュームがありそう。マラソンプラスだと38Bはあるのですが、値段がかなり高くなります。ここは悩みどころですね。
カートリッジシュー カンチブレーキ
ブレーキがシマノ BR-CX50からTEKTRO CR710に変更になりました。ブレーキの性能はわかりませんが、千鳥が美しいです。ブレーキレバーは変更ありません。
鏡面仕上ポリカーボネートフェンダー
SKS BLUEMELSからSUNNYWHEELのものに変更。鏡面仕上ということで、SKSのものより高級感がありそうです。
アルミ鍛造ギヤクランク
クランクがSR-SUNTOUR XCTからPROWHEEL Touring Classics SWIFT-250に。GIANTのESCAPE Rシリーズに使われているものと同じようです。
よくわからないのがギア板。HPのスペックには「48-34-28T」、写真付き解説には「48、36、28T各ギヤは全てボルト止め」、カタログのギヤクランクの説明には「アルミ製ギヤ48Tを装着(38、28Tはスチール)」とあり、センターギアの歯数がまちまちです。
※この件に関してアラヤに確認したところ、「48-38-28T」とのことです。
以上がカタログで解説されている変更点です。次にカタログスペックから変更点を拾います。
本体カラー
ダークモスグリーンとスチールグレーの2色展開となりました。2018年に登場したキャニオンブラウンがなくなってしまいました。印象的なカラーだったので残念です。また昨年登場したばかりのミントグレーも廃盤。淡い色は人気がなかったのでしょうか。派手目な色がなくなり、ちょっと地味なカラーばかりになってしまいました。
カセットギヤ
シマノ?CS-HG31-8 11-30TからCS-HG200-8 12-32Tに。同じ8速ながら、12T始まりで32Tもあります。スピードを求めず、荷物満載のツーリング用にとっては改良でしょう。
フレームサイズとジオメトリ
フレームサイズについてですが、これまでの最小サイズが440mmから450mmになりました。440だと身長145cmくらいからとなっていたのですが、450では身長155cmからとなっています。あくまでも目安でしかないのですが、身長の低い人には厳しくなりました。
また大きいサイズも540mmが550mmになりました。すべてのサイズで変更前からトップチューブが長くなっているのですが、仮想水平のトップチューブ長は変わっていません。ホイールベースも変わっていなくて、スタンドオーバーハイトやサドル地上高が高くなっています。
タイヤのサイズが変わったことにより全体的に高くなったのと、見た目としてホリゾンタルフレームに近づいた形です。
500mmサイズで変更となったところをあげると、
トップチューブ 525→530、トレール 47→49、スタンドオーバーハイト 744→751、サドル地上高(最小) 838→847、リーチ 376→377、スタック 517→513
これ以外の数値は変わっていません。
Touring Classicsブランド
ハンドルバー、クランク、リム、タイヤ、サドル、フェンダーなどに、TouringClassicsロゴが入り、メーカーは違えども1つのブランドのようになっています。
以上が2020年モデルから変わったところです。
アラヤ フェデラル カタログスペック
カタログおよびHPのスペック表から写しています。カタログとHPで内容に違いがあったりするので、ここに書かれていることを100%信用しない方が良いかと思います。
項目に※印がついているところが、2020年モデルから変更となったところです。
サイズ※ | 450, 500, 550mm |
カラー※ | ダークモスグリーン、スチールグレー |
フレーム※ | オールクロモリ MIDサイズ D.B. TIG溶接フレーム |
フォーク※ | クロモリ ユニクラウンフォーク 60mmオフセット 1”スレッド |
ヘッドセット | CH-907JN マイクロアジャスト カートリッジベアリング |
BB※ | CH-52 68-122mm シールドベアリング ユニットBB |
ハンドルバー※ | ZOOM Touring Classics DR-AL123B ショートリーチ 380mm(450)、400mm(500/550mm) |
ステム※ | ZOOM HL-C80D -17° クイルステム 80mm×Φ22.2 |
バーテープ | レザータイプ ポリウレタン |
シフトレバー | SHIMANO SL-R400 8speed x フリクション ダウンチューブシフター |
R ディレーラー | SHIMANO ALTUS?RD-M310 スマートゲージ |
F ディレーラー※ | SHIMANO FD-TY710-TS3 Φ28.6 |
チェーンホイール※ | PROWHEEL Touring Classics SWIFT-250 48-38-28T ギヤガード付 × 165mm(450)、170mm(500/550) |
カセットギア※ | SHIMANO CS-HG200-8 12-32T |
チェーン※ | KMC Z8.3 |
ペダル※ | FEIMIN FP-971 アルミボディ/アルミケージ |
ブレーキ※ | TEKTRO CR710 カンティレバーブレーキ |
ブレーキレバー | TEKTRO RL340 エアロフーデットレバー TEKTRO RL570 トップマウントレバーΦ23.8用 |
ハブ | SHIMANO HB-TX500/FH-TX500 36H 100×135 |
スポーク | 14G ステンレス |
リム※ | WEINMANN Touring Classics 650B 584-17C 36Hアイレット付 |
タイヤ※ | KENDA Touring Classics KOAST 650×38B 37-584 アメクロ E/V |
サドル | VELO Touring Classics ダブルデンシティ |
シートポスト※ | ZOOM SP-C207 Φ27.2×350 |
フェンダー※ | SUNNYWHEEL Touring Clasics SW-814 ポリカーボネート45mm アルミポリッシュサンドイッチ ステンレス アジャスタブルステー |
参考重量※ | 13.2kg |
本体価格 | \62,000(消費税別) |
スペックについての注意点
上記のスペックは紙のカタログとHPのスペック表を参考に書いたものですが、カタログとHPで内容の違っているところがあります。
BBセット
どちらもCH-52ですが、カタログでは「68-122mm」、HPでは「68-113.5mm」と軸長が違います。20年モデルまでは軸長123mmでしたので、今回は122mmにしておきました。クランクが変更となっているので、実際のところ不明です。
ハンドルバー
どちらもZOOM Touring Classicsですが、紙のカタログでは「DR-AL210BT ショートリーチ」、HPでは「DR-AL123B マースドロップ」となっています。形状を見るかぎりDR-AL123Bが正解のようです。また、今回からショートリーチになったとのことで、マースドロップではなくショートリーチの表記にしました。
ステム
紙のカタログでは「HL HE-C80D 80mm」、HPでは「ZOOM HL-C80D -17° クイルステム 80mm×Φ22.2」と書かれています。正解はわかりませんが、ハンドルバーがZOOMになったので、ステムもあわせてZOOMにしておきました。
チェーンホイール
変更点のところでも書いたのですが、紙およびHPのスペック表ではギアの歯数が「48-34-28T」で、解説のところで36や38になっています。メーカーに確認したところ「48-38-28T」が正解とのことです。
ハブ
リアハブが紙のカタログでは「FH-TX500-8」、HPでは「FH-TX800」。20年モデルはTX500だったので、TX500にしておきました。前後揃ってる方が普通かなと思います。正解は不明。なお、紙のカタログに32Hと書かれているのは、間違いでしょう。
アラヤしっかりしてくれ!
以上、紙のカタログとHPのスペック表で違っているところでした。もうちょっとしっかりとチェックしてほしいものです。
初代モデルからの移り変わりは、こちらで。