さて、今回はお遍路する時の衣装・用品について考えます。
遍路姿
公式ページでは遍路姿について、このように書かれています。
白装束が基本です。(少し略される方は洋服の上に白衣と輪袈裟を着け、白の靴でも良いでしょう。)
袈裟は必ず着用し、杖、念珠そして納経帳も必ず持ちましょう。
洋服でお参りの方も、上から「南無大師遍照金剛」とお大師さまのご宝号が書かれた白衣を着けましょう。
衣装を整える事でお参りに対する気持ちや、心構えが、随分と変わるものです。
どこまでを正式なものにするかは、人それぞれのようです。自転車での遍路の場合は、着用・装備が難しいものがあるので、省略する必要があります。
白衣・笈摺
白衣は「はくえ」もしくは「びゃくえ」と読みます。背中に「南無大師遍照金剛」と書かれており、お遍路をする人はほとんどこれを着ています。これを着ていることで、お遍路をしているというアピールになります。
袖ありと袖なしのものがあり、かつては袖なしのものを笈摺(おいずる)と呼んでいたようですが、現在は明確な区分けはないようです。
自転車で着る場合は、袖があると風を受けやすく、ばたつきそうなので、袖なしのものが良さそうです。
菅笠
こちらも歩き遍路をされている方には必須の装備、日光や雨を防ぎます。自転車の場合はヘルメットをかぶる人が多いので、菅笠を着用している人は少なそうです。
着用をしないとしても、自転車の後ろキャリアにつけておこうかなと考えています。また、テントを張った時にもこれをテントにつけておけば、お遍路をしていることをアピールできるかも。職務質問を受けた時に役立つ?
自転車日本一周における看板の役目を担ってもらおうかと思います。
輪袈裟
5センチ幅の略式の袈裟で、首からかけて使うもの。札所で参拝する際の正装具。お寺に着いたところで着用し、お参りする時だけつけても良いようです。これも必須です。
自転車の場合、走行時の着用は危険なことになりそうなので、お寺について身だしなみをととのえるところで着用するのが良いかなと。
金剛杖
お遍路装備において一番重要なもの、単なる道具ではなく「弘法大師」の化身としての役割を持ちます。金剛杖を持って巡拝することは、弘法大師とともに歩くことになり、これを「同行二人」と呼ぶのです。
しかし自転車遍路の場合は悩ましい。それなりの長さがあるので、自転車に固定するのが難しいわけで。トップチューブにくくりつければ、なんとかなるかもしれませんが...
ここは考え方をちょっと考えて、自転車を金剛杖の代わりと考えようかなと。自転車との同行二人です。自転車が弘法大師の化身なので、大切に扱わなければなりません。
念珠
一般的には数珠と言った方がわかりやすいかも。本式と略式のものがあります。本来は真言宗用のものを用意する必要があるのですが、宗徒ではないので以前から持っている略式のもので済ませようと思っています。
さんや袋
頭陀袋(ずたぶくろ)とも言います。お遍路に必要なもの(納経帳、経本など)を入れておく袋。特別にこれを用意する必要は無いのですが、自転車から離れてお参りするなら、普通のザックよりこれが良いかな。
持鈴
巡拝の際に鞄や杖などに付けます。音色は不魔の役割を担うとともに、自身の存在をまわりに知らせる役目も。
自転車のベル代わりにつけようかなと思ってます。
経本・納札・線香・蝋燭・納経帳
参拝に必要なもの。参拝方法と関わってくるので、どこまで用意するか別記事にしたいと思います。
まとめ
以上がお遍路に必要な装備です。公式ページには他にも紹介されていますが、主なものとしてはここに書いたものとなります。自転車遍路のブログなどを見ていると、衣装としては白衣だけという人も多いようです。
私の場合は、袖なし白衣、菅笠、輪袈裟、念珠(略式)、さんや袋、持鈴を用意しようと思ってます。あらかじめAmazonで購入するのも良いのですが、今回は実物を見てから購入を決めたいので、四国に渡ってからの購入します。1番札所には売店があり、説明などを受けることがで着るようなので、そこで買おうかなと。
白衣以外の服装は、北海道旅にも使った自転車用の装備です。本来は白色のものを着用するのが良いのでしょうが、現在手持ちの装備では白色のものはありません。これに関しては許してもらうことにしましょう。
でも結構な出費になりそうで、ちょっと怖いです。
実際に使ってみた感想を書きました。お遍路を考えている方は参考にしてください。