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四国遍路のプランニング【四国お遍路準備編03】

さて、今回は四国遍路のルートを考えます。

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お遍路の方法

一口にお遍路と言ってもその方法は様々。

手段として徒歩、自転車、オートバイ、車、タクシー・バス。これはその人の体の状態、体力によるのですが、どの方法で行っても良い。徒歩は大変だから偉いというわけでもなく、車は楽だから手抜きというわけでもない。私の場合は、自転車での旅が好きだから、自転車で行う。それだけです。

期間として、「通し打ち」と「区切り打ち」。1度の旅で八十八箇所のすべてを廻ることを「通し打ち」、何回かに分けて巡ることを「区切り打ち」と呼んでいます。私の場合、時間だけはたっぷり?あるので、1度で廻る通し打ちです。

廻る順序として、「順打ち」と「逆打ち」。四国遍路における寺院は札所と呼ばれ、1番から88番まで番号がついています。これを1番から数字の順に廻るのを「順打ち」、88番から逆に廻るのが「逆打ち」。

通常は順打ちが基本ですが、逆打ちは御利益が大きいと言われています。これは一般的には順打ちによる道案内がなされており、逆打ちは道に迷うといった苦労も多いためだからだとか。また、閏年に逆打ちを行うと3倍の御利益があるとも。ただ、初めての四国遍路はやはり基本の順打ちでしょう。

ということで、今回の私の旅は、自転車での通し打ち、廻る順序は順打ちです。

四国までのルート

四国までは過去2回の四国一周の時と同じく、和歌山からフェリーで徳島に渡ります。奈良からだとこの方法が一番楽ですし、1番札所のある徳島へ行けますから。

私の住む奈良県大和郡山市からだと、自転車道を南下して御所(ごせ)へ行き、JR和歌山線沿いを五条へ、そこからは紀ノ川沿いを和歌山市へ行くのが、比較的楽なルートです。

奈良から和歌山市までは、国道24号線が通っています。ただ交通量が多く走りにくいところがあるので、これを出来るだけ避けながら行くのがベター。特に御所から五条までは交通量も多く、奈良側からは坂になるので、体力の無い私はのんびりと走れる鉄道沿いを走ります。

紀ノ川の南側には、サイクリングロードも一部あり、国道24号線を走るよりは走りやすくなってます。

国道24号線を利用していくと、大和郡山市から和歌山市のフェリー乗り場まで100kmくらい。利用しない場合は120kmくらいになると思います。これは過去に走った経験からなので、厳密ではないですが大体それくらいかと。

和歌山から徳島へ行くフェリーは、最終が21時40分。その1本前が19時15分。このどちらかに乗れれば良いかと思っています。120kmを休みながらゆっくり行っても、12時間はかからないと思うので、朝早めに出発して、19時15分のフェリーで徳島に渡るのがベストか。21時25分に徳島に到着、食事と風呂で時間を潰してネットカフェへ行く予定です。

四国遍路

最初に書いたように、四国では順打ちです。1番札所の売店で装束などを購入します。そのあとはその日次第で、大まかなルート以外はノープラン。

ガイドブックや地図を頼りに、順番に廻り適当なところで野宿するつもりです。徳島市、高知市、松山市、高松市の大きい町ではネットカフェを利用し、電源補給の予定。それ以外は野宿で、無料・低価格のキャンプ場や公園・遍路小屋を利用するつもりです。

お礼参り

お遍路にはお礼参りという慣習があるとのこと。四国八十八カ所を巡った後、お礼の意味で再度お参りをすることです。無事結願の報告と感謝を込めて、最初にお参りしたお寺に再度お参りするわけです。

これはルート的にスタートした場所に戻ることになるわけで、徳島から和歌山に戻る私の場合は、立ち寄るにもちょうど良いことになります。

もうひとつ結願後に高野山に詣でるというのもあります。お遍路の前に詣でるのが正式の作法とも言われているようですが、結願の報告と感謝の意味でお参りする人が多いようです。

こちらも和歌山から奈良に戻る際に、紀ノ川沿いを戻るルート的にも問題ないようなので立ち寄ろうと思っています。坂道が厳しいので、四国遍路を終えた後どれくらい脚力がついたのか試されます。

地図とガイドブック

最後に利用する地図とガイドブックの紹介です。

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デファクトスタンダード

お遍路の地図のデファクトスタンダードとして、「四国遍路ひとり歩き同行二人 地図編」があります。多くの方がこれを利用しているようですが、難点がひとつ。普通の本屋で売っていない!

もちろん現在ではネットで購入することも出来るわけですが、実物を見ないで購入するのはちょっと怖い。なぜかというと地図というのは、人それぞれ見やすさがあるからです。近年、老眼になっている私には、こまごまと書かれた地図は非常に見にくいわけです。また、説明によると地図は北が上になっていないようなので、これも違和感がありそうです。

1番霊山寺の売店で購入する方法もありますが、地図はやはり先に購入してルートを考えたいので、こちらはあきらめて別のものを購入することにしました。

購入に際しては、地図とガイドブックの購入を考えました。地図は全体的なルートなどを把握、宿泊場所の見当をつけるため。ガイドブックはお寺についての知識やお遍路の知識を得るため持っておきたい。

ツーリングマップルR

地図に関しては、自分にとってしっくりくる「ツーリングマップルR 中国・四国」を購入。

日本一周時も利用した安心のツーリングマップル。持ち運びは”R”なしの方が便利ですが、文字が小さくて見にくいので、”R”付きを利用します。キャンプ場や温泉の場所、面白そうな立ち寄りポイントが地図上で解説されていて、見ているだけでも楽しい地図です。

ただ、中国・四国編は中国地方分が余計です。ということでちょっと細工をしました。これは日本一周時もやっていたことですが、必要な部分だけにしてしまいます。

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用意するのはツーリングマップルRとリヒトラブから販売されている、ツイストノートとじ具。右に見えるのは分解するための道具です。

こちらはダブルリングノートを分解して、バインダーノート的に使うものです。ツーリングマップルR中国四国は28穴ですが、穴の位置(ピッチ)がリヒトラブのツイストノートと同じです。なお、ツーリングマップルRでも穴の位置が違うものがあるので注意が必要です。また、とじ具の方も他のメーカーのものだとピッチが違うのでこちらも注意。

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分解する道具を使って、リングを外します。

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全部外して必要なところだけをチョイスします。

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必要なところだけを閉じて終了。体裁は悪いですが、必要最低限の地図を持って行くことが出来ます。

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なお、ツイストノートとじ具は29穴用なので、ひとつ邪魔なので切り落としています。表紙と位置が若干ずれて上が少し飛び出したりもしますが、その辺は気にしないです。

ガイドブック

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ガイドブックはこちらを購入。

こちらを購入するにあたり、奈良の本屋を何軒か回り、最後に大阪の大きな本屋へ行きました。実際にたくさんのガイドブックを確認して購入を決めました。

購入する際に確認したのは、大きさ、地図の見やすさ、札所の説明の簡潔さなどです。大きさに関しては、自転車のフロントバッグに入るもの。るるぶなんかは大きすぎるのでNG。地図は基本的に北が上になっているもの。私の中では北が上になっていないと気持ち悪いので。

札所の説明はこれから行くので、あまり詳しすぎるのも困ります。きれいな写真がたくさん載っているものも、実際に行くとがっくりと言うことも起こりうるので、避けた方が良いかと。プロの写真は、実際以上にきれいにですからね。また、札所以外のグルメ記事などが多いものも避けます。

たくさんのものを見て候補を絞りました。最終的にこちらの購入を決めたポイントは、大きい四国全体のマップがついていること。札所の位置を全体で見渡せるのが良いですね。全域をこれで把握、ツーリングマップルRで実際のルートを計画、札所への細かいルートをこちらの本で確認という流れになります。

また、こちらの地図は歩き遍路を念頭に書かれているのですが、そのルート付近の休憩所(たぶん遍路小屋)が表示されています。また、観光・立ち寄りスポットとして、それほど有名ではない公園も表示されています。これはたぶん休憩したり寝ることが出来そうな公園を示しているのではないかと考えます。

ネットだと細かいことが確認できないので、この辺は面倒でも大きい本屋に行って確認しました。本の紙質や厚さなんかも手にしっくりくるかもありますからね。

まとめ

ということで、地図とガイドブックを購入し、四国でのおおまかなルートの予定は立てました。過去に走った道も多いのですが、山間部など初めてのところもあり、ワクワクしています。実はちょっとビビってますが(笑)

駆け足で廻らずに、きっちりとお参りしながら、廻りたいと思っています。お遍路の距離としては歩きで1,200km、車で1,400kmと言われています。

ちょっと遠回りしたり、横道にそれて訪れたいところもあるので、今回の旅は2,000kmくらいを想定しています。1日100km走ったとしても、20日くらい。実際には1日平均100kmも走れないと思うし、雨の日は出来るだけ走りたくないので、1ヶ月くらいの旅になりそうです。

出発まで約1週間。いよいよお尻に火をつけて、準備をしっかりします。

2019年 自転車四国お遍路旅 目次
2019年10月4日スタート、自転車による四国八十八ヵ所お遍路の旅。事前の準備や旅中の日記、帰宅後にまとめた記事など。自転車やオートバイ、徒歩によるお遍路を考えている方の参考になればと思います。