【まとめ5】お遍路用品インプレッション~お遍路を考えている人のために

さて、今回はお遍路用品のインプレッションです。出発前はお遍路に使う衣装や道具など、どれを選んでもそれほど違いは無いと思っていました。それゆえに1番札所の売店で買えば良いと、軽く考えていました。

しかし、実際に使ってみて、こういう機能があった方が良かったとか、これは選んで失敗だったなとか色々と思うことがありました。出発前に参考にした本やサイトには、そのあたりのことは触れられていなくて紹介だけです。今回お遍路用品を実際に使った上での感想とオススメを書いておきます。

これからお遍路を考えている方の参考になればと思います。なお、自転車お遍路で使用した感想ですが、歩き遍路でも参考になると思います。

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白衣

まずはお遍路の正装、白衣です。1番札所霊山寺の納経所にある売店で購入しました。

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白衣の後は南無大師遍昭金剛の文字に、一番札所の御朱印が押されています。サイズはLサイズ以外は販売されていませんでした。何もわからない状態で、白衣ということだけで購入。これはちょっと早計でした。

仁王門近くの門前一番街では、サイズ違いのものが販売されていました。見本も置かれていて、試着も出来そうなので、購入はこちらの方が良かったなと。

使ってみての感想は、汗でびしょびしょになってもなかなか乾かない・汚れが落ちないなど、まぁこんなものかなと。お遍路をしていると周りの人にアピールする効果だけのもので、快適さはありませんでした。また、御朱印が押されていたため、たすき掛けにしたカメラストラップがこすれて、写真のように肩の所まで汚れが広がっています。

これからお遍路をする方にオススメするとしたら、まずはポケット付きのものをオススメします。さんや袋を持つとしても、数珠や経本、お賽銭を入れておけばお参りがスムーズにいくと思います。また、予算がある方は、UV加工・軽量・速乾・ポケット付きのものをオススメします。こちらは一歩堂というお店のオリジナルなので、あらかじめの購入がオススメです。

袖の有る無しは好みもあると思いますが、自転車・オートバイの場合は袖のない方がバタつかずに良いと思います。また、高速自転車お遍路を考えている方には、お遍路サイクルジャージやサイクルウィンドベストもあります。

神恵院 観音寺

オリジナルグッズが充実した69番札所観音寺の商品です。こちらを着て走っている人もいました。ベストが良い感じです。

輪袈裟(わげさ)

自転車お遍路のブログを見ていると、輪袈裟をつけてない人が多いようです。着けたままトイレや食事をしてはいけないなど、面倒なところもありますのでそれも納得です。ただ、やはりお遍路としての正装なので、着けた方が良いのではと考えました。

ただ着けたまま自転車に乗るとバタついたり絡んだりと危険ですので、自転車を駐車場に停めた後、装着するようにしていました。お寺間の距離が短い場合は、装着したまま乗ることもありましたが、その場合は下のひもの部分をズボンに挟むようにしていました。

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お参りしている時に、ベテランの遍路さんに輪袈裟について注意を受けました。それまで何も考えずに装着していまして、輪袈裟の首の部分にある宗紋の上下が逆になっていました。写真にあるのが正しい向きです。

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また、写真にある文字下のぽっちりが飛び出ている方が前になります。表裏間違えても使えてしまうようになっているのも問題があるんじゃ無いかとも思います。

1番札所の売店で売られているのは、値段が高い(3000円くらい)ものばかりでしたので、門前一番街で1500円くらいのものを購入しました。ネットの方がリーズナブルなものなど種類がたくさんあるので、あらかじめ買っておけば良かったかなと。もし、四国遍路の後に、西国三十三所や板東三十三所巡りを考えている人は、文字の入っていないものを購入するのが良いかと思います。

菅笠

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こちらもお遍路の必需品、正装ともいえる菅笠です。自転車の場合はヘルメットをかぶるので不要とする方も多いですが、こちらも正装と考えると持っておきたいもの。普段は自転車の後に着けておき、自転車を降りてお参りする時に装着していました。購入時は雨よけのビニールがかぶされていましたが、台風による強風の高知県でどこかにいってしまいました。

なおサイズは大きいものとと小さいものが販売されていて、大きい方を購入。ただ実際に使ってみると小さい方が良かったと思います。というのも、大きいものだと周りに当たるのです。とくにロウソクをさす時に、菅笠が当たって奥のの段まで届かないことが多くありました。またバックパックを背負っている人は、上を向くと後が当たってしまうと思います。

自転車お遍路には必要は無いと思いますが、走行時に日本一周時における看板の役割にもなります(白衣で解るというのはおいといて)。野宿の時もこれをテントにぶら下げておけば、お遍路してるとわかるので持っておくのも良いと思います。

菅笠はネットでの購入より、現地での購入がお勧めです。また、歩き遍路でずっとかぶり続ける場合は、笠フィットという商品もあります。購入した状態の菅笠では、固定用のひもが貧弱なので、こういうものがあれば快適にかぶっていられます。

さんや袋

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お遍路道具を入れておくためのカバン、さんや袋です。こちらも1番札所の売店で購入。こちらも白衣と同様、門前一番街の方が種類がたくさん置かれていましたが、1番札所のものでも大きな不満は無く使えました。多少の水に濡れても大丈夫なビニール製です。撥水加工や防水性に関しては、説明書などが無かったためわかりません。

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わかりやすいように実際に使っていた状態にしてみました。蓋を開けると現れる二つのポケット、ひとつはライターを入れて、もうひとつにはペンをさせます。ただ、ペンをさすポケットは深さがないので、普通のボールペンでは飛び出しが大きく実際には使っていません。この写真に写っているものは長さの短いペン、トンボの加圧式ボールペン エアプレスです。濡れた紙などにも書くことが出来る優れもので、アウトドアに持って行くのに向いてます。このカバンに差しておくならオススメです。

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片方のサイドには、500mlペットボトルが入ります。自転車を離れてそれなりの距離を歩くお寺では飲み物は必須、こちらのポケットは助かります。

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上から見るとこんな感じ。ジッパー付きの所には、納札やパンフレットなどの紙ものを。蓋の付け根側には、経本・数珠・お賽銭の束など。真ん中の所には、線香とロウソクの入ったケース、納経帳、必要であれば補給食などを。お参りが済んだ後はこちらに輪袈裟を入れ、カバンを自転車の後ろにくくりつけておりました。

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唯一の欠点がショルダーベルトの付け根が写真のようになってしまうことくらい。使用上は問題ないですが、見た目的にちょっと…です。値段が2000円ほどなので、これはしょうが無いかなと。

Amazonで販売されていませんが、↓お遍路用品を扱うネットショップで同じものが販売されています。

赤梵字防水さんや袋

線香・ロウソク・ケース

線香とロウソクは出発前にダイソーで買っておき、無くなったら道中の100円ショップで購入しました。

最初に買った線香は量は多くて良いのですが、火がつきにくい。そのため追加で購入したのは、火がつきやすいものを。こちらはセリアで購入、ダイソーには同じようなものはありませんでした。

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先端に着火剤が付いていて、火がつきやすくなっています。ただし、量が少ないのですぐに無くなりました。1本あたりも太くて、グラム数のわりに本数が少なかったです。

また、途中で線香とロウソクを入れておくケースを購入。せんこう・ロウソクを別々の箱から取り出すのが面倒なため。

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こちらもセリアで購入したもの。最後までこちらを使っていましたが、こちらはちょっと使いにくかったです。

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線香とロウソクを入れるとこんな感じになります。まず、豆ロウソクが短いため取り出しにくい。また、線香は斜めになって、蓋を閉める時に下手をすると、挟まって折れてしまうという。線香は本当に折れやすくって困りものでした。また、折れた線香の粉でロウソクが汚れてしまうこともあったので、こちらはオススメしません。

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最近ツイッターで、ペンケースとして便利と紹介されていたものを発見。こちらはダイソーで販売されているもので、今後のことを考えて購入してみました。

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まだ実際には使っていませんが、収まりが良くてこちらの方が使いやすそうです。線香・ロウソク・ケースとも100均のもので問題はないと思います。全部あわせても1000円くらいで収まります。

経本

お遍路において一番大事なのは、お経を読むことだと思ってます。そのために必要なのが、お経が書かれた経本です。

1番札所などで、四国遍路用の経本が販売されていましたが、中を見てみると般若心経に区切りが無くて読みにくそうでした。お遍路のガイドブックを探していた時に、さきに般若心経だけでも勉強しておこうと購入した経本の方が読みやすかったので、結局こちらを使うことにしました。

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手のひらサイズで携帯用の小さな般若心経の本です。

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開経偈(かいきょうげ)、懺悔文(ざんげのもん)、般若心経、十三佛真言、光明真言、大師宝号、廻向文と必要最低限のものは載っています。般若心経は読点が入っていて、区切りがわかりやすくて読みやすいのです。本来なら必要な三帰、三竟、十善戒、発菩提心真言、三摩耶戒真言は省略させてもらいました。

経本に関しては、文字の大きさなど人それぞれ読みやすさがあるので、色々見てからの購入が良いかと思います。オススメするとしたら、↓こちらのものを。

般若心経には句点が入っていて読みやすく、各札所ごとの御本尊と御真言も載っています。普通の経本に載っている十三佛真言だけでは、わからない御真言があるのでこれは便利。これならお寺の番号で探せ、見つけやすくわかりやすいと思います。

持鈴

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持鈴も特別必要ではありませんが、購入してみました。1番札所の売店では思っていたようなのがなく、2番札所の売店にて見つけて購入。

実は私の自転車には、ベルがついていません。ステムシフターにしたため、ベルが取り付けられなくなったのです。そこで持鈴をベル代わりにぶら下げておこうと考えていました。この持鈴の鐘の音はなかなかキレイな音がして良かったのですが、やっぱりずっと鳴り続けるとうるさくなってきて外してしまいました。

その後はカバンに着けておいて、お参りの時はチリンチリンと鳴らして歩いておりました。しかし、41番龍光寺だったと思うのですが、納経所に持鈴はお参りの時は鳴らさないようにと書かれていたのです。納経所のかた曰く、お寺では他の方の耳障りになると。カバンに着けっぱなしで、カバンを置いた時の変な鈴の音もよろしくないとのことでした。というわけで、途中からカバンにしまいっぱなしとなりました。

結論として持鈴はいらないです。でも、歩き遍路の方がチリンチリンと鳴らしているのが私は好きです。

納経帳

納経帳はたくさんの種類があるので、出発前に自分の良いと思うものを購入しておくのがベストだと思います。普通の御朱印帳でも使えますが、専用の納経帳の方がお寺の番号が入っていて順番がわかりやすく、廻る順を変えても間違わないので良いでしょう。納経所の方が番号を確認した上で、墨書してくれます。

気をつけておきたいのはサイズ。販売されているものには、大サイズ(B5サイズ)とミニサイズ(A5サイズ)があります。自転車や歩きなら、かさばらず持ち運びに便利なミニサイズがオススメです。また、高野山奥之院へのお礼参りを考えている場合は、奥之院の納経スペースがあるものを。あとはビニールカバーが掛けられているものが、少々の雨でも耐えられるのでよろしいかと思います。

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私の購入したものは、1番最初が高野山奥之院のページになっています。

各札所の線描画が描かれていて、後から見返すのも楽しいです。

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最後に空白のページが10ページあるので、霊山寺にお礼参りした時にはこちらに納経していただきました。書いている文字の形が全然違いますね。書く人によっても違うのでしょう。

納札

納札はあらかじめ購入して、100枚に記入しておきました。あらかじめ記入しておく方が便利ですが、納札200枚110円に対して送料が500円くらいかかるので、1番札所で購入する方が良いかもしれません。

記入に関してですが、日付は○年○月吉日で、住所は詳しく書かなくとも○○市くらいまでで良いとのこと。年齢は数え年だそうで、私は間違ってました。願意は裏側に書くのが本当だそうですが、購入した納札には表面に書くところがあったので、そこに書きました。

最初に200枚購入しておけば、たくさん配らない限りは充分に足りると思います。

御影保存帳

四国の各札所では、納経すると御影(おみえ)・御姿(おすがた)と呼ばれる、各札所のご本尊さまが印刷された紙をいただけます。お遍路中は袋に入れて保管していたのですが、帰ってきてからこれらを保存するアルバム?を購入しました。

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こちらも納経帳と同じくたくさんの種類のものが販売されています。私の購入したのは、弘法大師号授与1100年記念版で、弘法大師号授与1100年記念の「御詠歌札」と、通年授与いただける「白黒の御影札」を2体一緒に保管できるもの。

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1つのお寺分が1ページで無いのが残念ですが、これでキレイにまとめることが出来ます。

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高野山奥之院では、四国の札所と同じような御影はもらえません。別途、大判サイズの御影が200円でいただけます。こちらの保存帳では横になりますが、入れておくことが出来ます。

納経帳や御影保存帳は一生の記念にもなりますので、大事に保管して死んだ時は棺に一緒に入れてもらうように遺言でも書いておくことにします。

まとめ

最後にお遍路にとって一番重要と言われる金剛杖を今回は使用しておりません。

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こちらにも書いたように、自転車の場合は持ち運びしにくいからです。自転車でのお遍路においては、自転車こそが同行二人であります。それならお大師様をお尻に敷いていたり、お大師様を放ってお参りに行っていたりするのですが、自転車は愛すべき旅の相棒なわけで、そういうことにしておいてください。

ということで、お遍路用品を使ってみた感想を書きました。冒頭にも書いたように、どれを選んでもそれほど違いは無いと思っていましたが、使った後に調べてみると色々と見えてくるものがありました。お遍路用品を購入する際の参考になればと思います。

それにしてもお遍路用品は色々と買うと結構金額がかかります。お遍路自体、時間とお金がかかるわけで、ある種贅沢な旅ではありますね。それでは。

2019年 自転車四国お遍路旅 目次
2019年10月4日スタート、自転車による四国八十八ヵ所お遍路の旅。事前の準備や旅中の日記、帰宅後にまとめた記事など。自転車やオートバイ、徒歩によるお遍路を考えている方の参考になればと思います。