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【今昔さんぽ】入江泰吉の撮った奈良・大和路を歩く 1【薬師寺・唐招提寺】

さて、久しぶりのブログは、写真散歩の話です。

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兵藤大樹の今昔さんぽ

newsランナー | 関西テレビ放送 カンテレ

関西テレビで月曜ー金曜で放映されている、夕方の報道バラエティ 報道ランナー。金曜日に「兵藤大樹の今昔さんぽ」というコーナーがあります。漫才コンビ矢野・兵藤のボケ担当 兵藤大樹が、スタッフから渡される昔の写真を頼りに、その写真が撮られた場所を探すというコーナーです。コロナ禍の今現在、中止されていますが、これがなかなか面白い。

写真の中の少ない情報を頼りに、町を歩く人や老舗のご年配の人に聞き込みを重ね、写真を撮ったであろう場所を探し当てる展開は、さながら探偵小説のよう、というのは言い過ぎか。時々、仕込みっぽい回もあるのですが、それくらいは目をつぶろう。写真が持つ、時代を写し込める性質をうまく活用した番組だと思います。

昔の写真があれば、同じようなことができるかなと、常々思っていました。そんな折、本屋にて面白い本を見つけました。

入江泰吉の原風景 昭和の奈良大和路

イオンモールにある大型書店で山積みされていた、「入江泰吉の原風景 昭和の奈良大和路」という本です。

戦後、奈良の風景を写し続けた入江泰吉。この本には昭和20~30年代の町の風景がたくさん収められています。有名な観光地もあれば、普通の町の風景もあります。ひと目見ただけで現在地がわかるものもあれば、そうでないものも。おおよその撮影場所も書いてくれているので、これなら現在地もたどりやすい。

ということで、写真の撮られた現在地を求めて、ちょっと散歩に出かけました。

今昔さんぽ

今回は秋篠川沿いを歩き、入江さんの写真を頼りに唐招提寺・薬師寺近辺を散歩しました。

まずは秋篠川から薬師寺東塔をとらえた1枚から。キャプションには下極楽橋あたりから、とあります。

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下極楽橋から撮ってみました。川は護岸工事され、周辺には住宅も増えています。

次は唐招提寺門前の1枚。

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唐招提寺南大門は、昭和35年(1960年)に天平様式で再建されています。入江さんの写真は昭和30年ころなので、形が全く違います。門前の傾いた木だけが、当時と変わっていませんね。

もう1枚、唐招提寺の門前の風景です。

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先ほどとは反対の方向から撮影しています。門前の木が昔より傾いてきている様子がうかがえます。

次は、唐招提寺から薬師寺へ向かう道での撮影です。

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これは場所が良くわからなかったのですが、まず陰の形から北を向いて撮影していると考えました。
となると薬師寺向かいの法輪院の壁ではないはず。薬師寺本坊があるところの壁が土塀で、左にチラッと写る建物の感じから、この辺りではないかと推測しました。

最後に大池からの風景です。この場所から撮影された写真は、入江泰吉を代表する写真といっても良いですね。

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西塔も再建され、ずいぶんと雰囲気が違って見えますかね。解体修理のため長いこと覆われていた東塔も、ようやく姿を現しております。

以上、今昔さんぽでした。