【わが町】「大和な雛まつり」オススメはここだ!【2018年版】

さて、今回は私の住む奈良県大和郡山市のオススメを紹介する、【わが町】シリーズ第1回目です。

大和な雛まつりとは

2012年から始まった比較的新しいイベントで、大和郡山市の寺社・町屋・店舗など約140数ヶ所にて、雛人形が展示されます。第7回目の今年は2/24から3/4まで。

大和な雛まつり

同じようなイベントは日本全国であるようですが、奈良県では高取町に続き、大和郡山市でもおこなわれるようになりました。もともとは旧家などに代々伝わる雛人形を展示するものでしたが、最近はイベントに乗っかって新たに用意されたであろう雛人形を飾るところも増えました。

100ヶ所以上で展示されるわけで、それをすべて見て回るのも大変です。そして残念ながら、せっかく訪れたとしてもガッカリとなってしまうところもあります。そこで、オススメの雛人形を飾っているところを紹介したいと思います。2/27と3/2に訪れた場所から記事を書かさせていただきます。それでも全てを回りきることが出来ませんでした。ただ、主要なところはおさえてあるつもりです。ご参考にしていただければと。

町家物語館(旧川本邸)(てくてくMAP 84)

まずは一番のオススメです。今年の1/10より「町家物語館」としてオープンした登録有形文化財「旧川本家住宅」です。木造三階建て遊郭建築の建物自体が一見の価値あり。そんな建物に入るとすぐ横に、御殿飾りの雛人形があります。

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御殿飾りというのは、明治から大正にかけて、京阪神地区で一般的だった雛人形です。京の御所・紫宸殿(ししんでん)を模した「御殿」を飾り、そのなかに天皇皇后を模した内裏雛のお人形を入れるというスタイル。

詳しくはこちら。

雛人形と御殿飾り | 桃の節句に向けてPreferの雛雑学
雛人形と言えば、定番の平飾りに段飾り、立ち雛やケース飾りなど。定番のラインナップが確立されていますが、そのなかでも明治・大正時代に流行っていた「御殿飾り」を紹介します。

こちらにはたくさんの雛人形が飾られているのですが、圧巻はこちら。

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大階段にずらりと並べられた人形です。私も写真で見て知ってはいたのですが、実物を見るとすごいと思いました。旧遊郭の豪華な作りの建物の階段に、ずらりと並ぶ雛人形。これは一見の価値ありです。

これ以外にも、旧家から譲り受けたという立派な雛人形がたくさん見られます。

箱本館「紺屋」(てくてくMAP 116)

箱本館「紺屋」は江戸時代から続いた藍染め商の町家を再生した、藍と金魚が楽しめる施設です。藍染体験が売りのスポットですが、こちらにも立派な雛人形があります。

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雛人形は3飾りありまして、吊るし飾りのあるこちらが美しい。旧川本邸と同じく建物自体も立派で、雛人形以外にも見どころがたくさんあります。また、建物の前には紺屋川が流れ、大和郡山を代表する風景となってます。

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そして並びには一年中金魚すくいが出来る「こちくや」もあるので、あわせて訪れるとよいかと思います。

源九郎稲荷神社(てくてくMAP 85)

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日本三大稲荷神社に数えられることもある、源九郎稲荷神社。

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こちらでは百五十年前の雛人形が飾られております。

元ヤマトヤ洋品店(てくてくMAP 90)

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こちらとこの後紹介する米澤酒店は柳町商店街にあります。この商店街が大和な雛まつりのメインストリートといえるかと思います。道路の左右のお店に雛人形が飾られており、目を楽しませてくれます。その中で、こちらには興味深いものが飾られてありました。

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明治31年に作られたもののようです。いわゆる雛人形ではないのですが、興味深いものだと思います。これ以外にも折り紙で作ったお雛様もあり、楽しませてくれます。

米澤酒店(てくてくMAP 71)

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近鉄とJRの駅をつなぐ郡山駅前商店街と柳町商店街の交差するところにあるこちら。

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こちらは大正時代初期のもので、源氏枠のお雛さま。御殿飾りの屋根のないのものを、源氏枠飾りというようです。

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こちらはさらに古いもののようで、江戸時代終わり頃の古今雛。蔵から出てきたとのことです。女雛の頭の飾りがすごい精巧な作りで美しいと思います。

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こちらは安政7年(1860年)の市松人形。雛人形が母方の実家から贈られるのに対して、市松人形は父方や仲人から贈られるものだそうです。市松人形が雛まつりと関係しているとは、私は全然知りませんでした。

鈴木家(てくてくMAP 119)

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こちらは江戸時代中期の享保雛。この大和な雛まつりで見ることが出来る雛人形の中で、最も古いものです。女雛の頭には飾りがあったそうですが、何年か前に幼稚園児が粗相をして壊れてしまったそうです。なんてこったい。顔つきや首の長さが独特で、これを見た子供が”ろくろっ首だ!”といったそうです(笑)

今年は3月2日から4日までの公開です。これは貴重、お見逃しなく。

桝井家(てくてくMAP 53)

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こちらも立派な御殿飾りの雛人形です。ガラスの映り込みがあって、全体はうまく撮れませんでした。大正時代初期のものです。

山本耳鼻咽喉科(てくてくMAP 28)

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訪れたときが営業時間外だったので、ガラス越しに見ただけです。2つとも立派な御殿飾りです。

楠本家(てくてくMAP 109)

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こちらは個人のお宅の玄関に展示されているもので、こじんまりとした御殿飾りです。このお宅のおばさまがいらっしゃいまして、色々とお話を聞かせていただけます。また折り紙で作った雛人形をいただくことが出来ます。これがかわいらしい。

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顔もご自身で書かれているそうです。私が訪れた時は、来年用のお雛様を折っておられました。かわいい。

また近くに料理旅館 尾川があり、そちらの雛人形も立派な御殿飾りとのこと。残念なことにお休みで見ることは出来ませんでした。箱本館「紺屋」から少し離れたところにあるのですが、楠本家と尾川、あわせて見に来るのをおすすめします。

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後日訪れたのですが、この時は営業にて店内が混雑しているとのことで、見ることが出来ませんでした。ご縁がございませんでした。残念。

杉山小児科医院(てくてくMAP 107)

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大正期の洋風建築で、国の登録有形文化財です。

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こちらは雛人形ではなくて、ステンドグラスのアートです。こちらも3月2日から4日までの公開です。

葉本家(てくてくMAP 102)

最後におすすめするのはこちらも建物が登録有形文化財の葉本家です。こちらは駅から少し離れております。JR郡山駅からは徒歩10~15分くらい、近鉄郡山駅からは15~20分くらいでしょうか。他を見て回ったうえで訪れるのは、ちょっと大変かもしれません。

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建物は明治23年から24年建築されたもので、当時は両替商だったとのことです。

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こちらも御殿飾りの立派なものです。建物の作りが細かくて、素晴らしいのです。雛人形以外にも、自宅に伝わる江戸時代から戦前・戦後の品々を展示しています。

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これは婚礼籠です。当時の写真もありました。これ以外に立派なかんざしなども飾られていました。

ちょっと休憩にK COFFEE

たくさんの雛人形が飾られておりますので、見て回るのも大変です。そんな中で休憩にオススメなのが、K COFFEEです。

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柳町商店街の終わりに位置するこちらのお店、もとはガソリンスタンドだったのですが、改装して今はコーヒーショップとなってます。

そして、あるものが有名です。それはこちら。

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金魚電話ボックスです。そもそも電話ボックス自体も少なくなっておりますが、こちらは金魚の水槽となってます。

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メニューにあるアレ!!というのが気になって聞いてみると、アイスカフェオレにアイスクリームを入れたものということ。本日は3月中旬の陽気で暖かくて、こちらを注文することに。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、美味しかったです。コーヒー豆も販売していて、本格的なコーヒーが飲めます。

また、この向かいにある郡山八幡神社も、人形供養で持ってこられた雛人形がたくさん飾られてあり、立ち寄って損はないかと。

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問題点

今回見て回ったなかで、問題があるなと思ったことを。

まずは140ヶ所以上の展示があるということですが、見どころがわからないなと。案内パンフ(てくてくMAP)からは、どこに行って良いのかわからないのです。

もっと見どころやおすすめポイントを、はっきりと紹介したほうが良いのではと。それでないと見に来たは良いけど、どれも普通の雛人形じゃないかと思われて帰ってしまう可能性もあります。

たくさんの雛人形が見られるというのもよいのですが、今回紹介したように特色のあるものをもっと全面に出したほうが良いのではないかと思います。もしくはモデルルートを作るかですね。

もう一つ。たくさんの雛人形が飾られている柳町商店街ですが、道が狭いうえに車の通行量が多いのです。ほとんどが地元民の通り抜けです。一本となりに蘭町線という広い通りがあるのですが、そこを使わずに抜け道としてここを通る車が非常に多い。

「大和な雛まつり」の期間だけでも、通行規制できないものでしょうか。今日も車椅子の方などがいたのですが、本当に危なそうでした。

まとめ

実は「大和な雛まつり」を見て回ったのは、今回が初めてです。住んでいるところの近くで行われているので、行われている事自体はもちろん知っておりました。また店舗のショーウィンドウに雛人形を飾られているのは、何度も見ています。ただ、それほど興味がなかったのです。

今回はブログのネタとして見ようと思ったのですが、意外や意外、興味深いものも見られて、楽しませていただきました。特に旧川本邸や葉本家は、建物やその内部の作りも含めて楽しめました。雛人形をきっかけにそういったところも見ていただき、大和郡山を楽しんでいただけると嬉しいなと思ったのでした。