さて、本日は序盤の難関、12番札所焼山寺に向かいます。
旅レポート
昨日の夜に少し雨が降ったのと、気温差が激しいためか結露もあり、朝起きるとテントはびしょびしょ。テントサイトが砂利でペグが打てなかったため、フライシートがテント本体にくっついてしまい、少し中まで濡れてしまいました。朝起きてから、水分を取ったのですが、なかなか拭いきれず、少し濡れた状態でしまうことに。
こちらのコットンフィールドキャンプ場、1100円の割に設備が整っているし、きれいなキャンプ場でした。テントサイトが少し粒の大きい砂利で、ちょっとテント内の居心地が悪いのが難点か。でも、静かだし良いところでした。
朝6時くらいに起きて、朝食。久しぶりのホットサンド。マヨネースを持ってくるのを忘れたので、ふりかけを間に入れただけの物。やはりマヨネーズが無いと駄目だ! 早急に買わないと。
7時を過ぎると、続々と歩き遍路の人が出発。彼・彼女たちは焼山寺を廻り終えてから、このキャンプ場に来ているので、13番札所を目指しております。私といえばテントの水分を取るのに手間取り、7時半頃のスタート。
さて、本日最初に向かうのが、12番札所焼山寺。古くから遍路ころがしと言われる難所です。この遍路ころがしと呼ばれるのは、11番から12番に至る道のことなので、私の通る車向けの道とはちょっと違うのですが。ただ、標高700mに位置するということで、なかなか厳しい坂道が待っています。
まずはキャンプ場を出発し、焼山寺の麓まで。
おへんろ駅というトイレのあるところ。残すところあと5kmですが、ここからがきつい。
写真ではわかりづらいですが、結構な坂道。挑戦してみるも、少し上ったところで諦めました。今の私には、荷物満載の自転車でこの坂は無理でした。諦めてトイレのあるところまで戻り、自転車をこちらに置いておくことに。ここから先は、歩きお遍路です。
歩いてみると坂道は7~10%くらいの斜度がずっと続く感じ。足の休めるところはほとんど無くて、ずっと上っていきます。
途中から車の道を外れて、歩き遍路の道に入ります。歩き遍路の道はさらに斜度が厳しくて、キツい目のトレッキングといったところ。それでも上るしかありません。息を切らしながら歩くのみです。
途中休憩を取りながら、1時間20分ほど歩いて参道に着きました。私のとったルートは逆打ちのルートになりまして、何人かの歩きお遍路さんと途中会いました。こんな道をずっと歩いているとはすごいなぁと。
派手さは無くて質素なんだけど、どっしりとしている。焼山寺は風格のあるお寺でした。山の中にあるお寺や神社を見る旅に、これを作るのはどれだけ大変だったのだろうと思います。ここまで資材を持ってくるだけでも、車のない時代は大変だったろうに。なんて。
大変な思いをして上ってきたのですが、滞在時間は30分ほど。スタンプラリーにならないようにとは、思いつつも次へ次へという思いが湧いてきます。
上るときはあまり目に入らなかった風景が、目に入ります。山奥にも家が建ち、道が走っている。すごいことだよなぁと思いつつ、帰りは1時間ほどで下りました。
停めていた自転車を見ると、無断駐車禁止の張り紙がされていました。こちらの公衆トイレの敷地は、個人の方の場所でした。朝停めたときはどこに聞けば良いのかわからなかったので、勝手に停めてしまったのですが、トイレの横の有料駐車場と同じく、近くの表具店さんの敷地でした。
近くで作業をされていた方がいたので、確認すると表具店の人でした。無断駐輪したことを、しっかりと謝りました。何かあるといけないから、声だけはかけてくれとのことです。自転車は料金はいらないということで、お許しをいただきました。大変申し訳ございませんでした。
さて、難関焼山寺をクリアしたあとは、下り基調の快走ルートになります。まぁ、その分上ってきているのですが。昨日走った県道20号から、県道21号へ行くルートです。
県道20号に入るまでに、コンビニがあったので、ここで昼食です。時間は11時半ごろ。駐車場にテーブルとベンチがあったので、お弁当を買ってこちらで食べることに。
それにしても本日は良い天気、お弁当を食べているときも、日差しがキツい。
そういえばテントが生乾きだったなと思い、こちらのテーブルでテントの水分を拭き取ることに。拭き取ってから日に当てているとすぐに乾きました。これでカビの発生は防げるでしょう。
食後は、一気に13番札所に向けて走ります。基本的に下りなので、楽ちんです。
県道20号から21号に入るとしばらく上りが続きますが、その後は下るのみ。信号も交通量も少なくて、思ったより早く到着しました。
13番札所大日寺はお寺の前の道が狭く、車もそこそこ通るので、ちょっと危険な山門前です。お寺自体はこぢんまりしていました。ここで外国の方に、ライターを貸してくれといわれます。お遍路始めてわかったのは、外国の方が多いこと。以前、フランスからの人が多いと聞いたことがあります。こういう巡礼とか巡拝は、外国の方にも受け入れられやすいのだろうか。
14番札所常楽寺へ。道路の案内看板に従って来ると、お寺の裏手に着きます。そこから短いけど斜度のキツい坂を上って駐車場に行くことになりますが、坂はいやなので坂の手前に自転車を停め、歩いて寺を訪れます。
なぜかお寺の横から入ってしまう形になったので、正面に廻ります。こちらは山門は無くて、柱が2本立っています。
こちらのお寺は岩の上に本堂などが建っていて、境内も荒々しい岩場です。
14番から15番は1kmほど。車の案内ルートは15番へ行きやすいルートに設定されているのかも。自転車停めていたところからは、すぐに行けました。
15番札所國分寺。
本堂は修復中で、仮本堂でお参りです。本堂は完全に覆われていて、その姿を見ることは出来ませんでした。残念。
16番札所も2kmほどと近く、すぐに到着。キャンプ場を先に出た歩き遍路さんたちに、ここで追いつきました。やはり自転車は速い。
16番札所、観音寺。なぜかこちらのお寺には参拝している人が多かった。時間帯によるものなのか。ここでゆっくりしている人が多いのか。そして、いよいよ徳島市最後の札所へ。
17番札所、井戸寺。山門が立派です。町中にしては、境内が広いなぁと。
こちらでお参りを済ませ終えたのが、16時頃。さて、つぎはどうしようか。18番札所までは約20kmほど。1時間で行くのはちょっと難しいか。
明日のことを考えたら、できるだけ近づいておきたいところですが、札所のある小松島市には、野宿するのに良さそうなところがなさそう。明日は朝から頑張るとして、徳島市内で泊まるのが無難そう。ということで、初日に泊まったネットカフェ、快活クラブにまたお邪魔することに。
ただ、16時と時間が早いので、しばらく時間を潰すことに。快活クラブ近くにある、藤本公園のベンチで休憩。明日は早く出発するとして、快活クラブの利用時間をどうしようかと考えます。朝5時出発として、ナイト8時間パックだと、21時まで時間を潰すのが辛い。少し高くなるが、12時間パックを利用するとして、18時くらいに入るのが良いかと。
結局、17時半頃まで公園で時間を潰し、コンビニのイートインで夕食をとり、快活クラブへ。本日は焼山寺での歩きもあったので、ちょいと疲れています。快活クラブに入ってすぐ、1時間ほど寝ることに。その後はテレビを見たり、ブログを書いたりで本日は終了です。
明日は朝5時くらいに出発して、21番札所まで行きたいなと。
本日の走行ルート
走行距離47.79km/累計距離263.46km