さて、今回は装備インプレッション第5回目、衣服ボトムス編です。
出発前の紹介記事はこちらです。
自転車日本一周を考えられている方のため、衣服選びの参考になればと思い記しておきます。
日本一周における、ズボン選びのポイント
日本一周を終えて、最終的にズボンに求めるものとしては、
- 後ろポケットがある
- ショートパンツ
- 速乾性
の3つが重要という結論になりました。
その結論に至った理由として、利用したズボンの感想を書いていきます。
サイクリングパンツ
出発前に考えたこととしては、まずレーシングパンツ(ロードバイクに乗る時のピッチリしたパンツ)は、自転車を降りた時に恥ずかしいから無理。
かといって普通のズボンも、自転車用でないので、長時間の走行に向いていないだろうと。
また裾の巻き込みや汚れもあるので、却下です。
そこで選んだのが、自転車用のカジュアルな七分丈のサイクルパンツです。
これなら観光地で歩き回る時でも、それほど違和感がないだろうと考えました。
出発前に用意したのが、モンベル フリーライドニッカ、ゴールドウィン、モンベル サイクリングニッカ、ルコックのものです。
それぞれの使ってみた感想です。
モンベル フリーライドニッカ
モンベルの自転車用ズボンです。
ストレッチ素材を採用し、ひざ部分には立体裁断を施されていることもあり、自転車乗車時でも違和感なく使えます。
四国編から太平洋側南下編までで、一番利用したサイクルパンツです。これ以外は、四国編が終わった段階で、利用しなくなりました。
春先の寒い時期は、下にタイツをはき、利用していました。
用意したサイクルパンツの中では、これが一番のオススメです。
裾の部分はゴムで締めます。ただ、ゴムが飛び出さないようになっていて、見た目にも違和感がありません。
マイナスポイントは、この後ろポケット。ナナメ位置はちょっと入れづらいです。
また、このバックルも外しにくかったです。普通の親指と人差指で挟んではずすようなタイプのほうが良いと思ったのです。
2つのマイナスポイントをあげましたが、それほどの大きなマイナスでなく、ちょっと気になった程度です。
メーカーはオールシーズン対応をうたってますが、夏にはくのはちょっと暑いかなと思います。
今でも自転車に乗るときは、これをはいています。
ゴールドウィン
ゴールドウィンは現在、自転車ウェアから撤退しております。
こちらは2016年に大阪梅田にあるウエムラサイクルパーツにて、処分価格で購入したものです。
こちらもも、はき心地もよく、四国編ではよく利用しましたが、マイナスポイントがありました。
それは後ろポケットがない!私は自転車を降りて歩くときは、財布を後ろポケットに入れるので、後ろポケットがないと嫌なのです。
太もものところに、ジッパー付きのポケットがありますが、これが使いにくい。
ここに財布を入れて歩くと、揺れてしまい歩きにくいのです。ここが大きなマイナスポイントです。
サイクルジャージの後ろポケットを使えば良いのでしょうが、背中に財布が入っているというのは、椅子に座ったときとか、寝ころんだときとかに、背中が痛くて嫌なのです。
このパンツを利用した結果、ズボンに後ろポケットは必須の結論にいたりました。
四国編が終わったところで、お役御免にしました。
ルコック スポルティフ
ちょっとオシャレなスポーツブランド、ルコック スポルティフのサイクルパンツ。こちらも生産終了品。ウエムラサイクルパーツでセールで購入です。
ブランド、見た目では、これが一番良いと思っていたのですが、使ってみるとマイナスが多かったです。
まず色選びが失敗でした。汚れが目立ちます。見ていただければわかりますが、膝下が特に汚れました。
これは私が自転車を降りた時に、自転車の右側で自転車を押すことにより、チェーンに擦れて汚れたと思われます。
他のパンツでも同じような使い方をしているにもかかわらず、これだけがすごく汚れました。
もう一つのマイナスポイントですが、後ろポケットの位置。
信号などでサドルから降りて、トップチューブをまたいだ状態から、サドルに乗ろうとすると、このポケットがサドルの先端に引っかかることが。
これは私の乗り方の癖のようなものがあるのかも知れませんが、よく引っかかりました。
ポケットの位置がやや中央寄りにあるために、このようなことになるのかも知れません。
特別引っかかって危険なことにはなりませんでしたが、結構なストレスになりました。
こちらも四国編が終わったところで、お役御免にしました。
モンベル サイクリングニッカ
こちらは、淡路島への事前合宿で使っただけで、日本一周には利用しませんでした。
利用しなかった理由は、フロントにジッパーがないことです。トイレする時に不便でした。
購入時はそれほどとは思っていませんでしたが、ズボンを下ろして、小用を足すというのは、非常にやりにくかったです。
今はサイクリングニッカは生産終了になって、ツーリングニッカに。
四国編を終えて
以上が最初に用意した4着です。
実際に利用して感じたのが、後ろポケットが必要、七分丈は裾が汚れるということ。
四国編を終わった時点で、モンベル フリーライドニッカ以外は使わなくなりました。
ユニクロ ショートパンツ
四国編を終えて、ゴールドウィンとルコックスポルティフのサイクルパンツは使いにくいので、使用しないことに決めました。
そこで替わりに選んだのが、こちらのユニクロ ショートパンツです。今はもう生産終了。
選ぶ条件としては、前開き、後ろポケットがある、ショートパンツであるの3つ。
日本海側を北上していく時も、北海道でも結構寒かったので、タイツを併用。
七分丈とは違い、ショートパンツのほうが自転車乗車時は、膝がつっぱらない分ははき心地は良かったです。
見た目も自転車を降りた時の違和感はありません。
右側のみ後ろポケットあり。フリップもついてますが、中に入れ込んで利用していました。
左側太もも部分にジップ付きポケットあり。こちらは利用することはありませんでした。
マイナスポイントとしては、乾きにくいということ。
コインランドリーを利用したときは良いのですが、キャンプ場での手洗い時は乾かないことも。(天気が悪い時も多かったというのもあります)
そういうときは、荷台にくくりつけて走りました。もう少し乾きが良ければと思うことがありました。
大量に汗をかいたときは、お腹の下辺りや腰の部分が、汗で色が変わってしまい、若干恥ずかしいことも。
でも、これで日本一周最後までと思っていたのですが、思わぬことで使わなくなりました。
痩せたため、ウエストがブカブカになってしまったのです。嬉しい誤算といえましょうか。
Mサイズでは大きすぎる状態になりました。ということで、太平洋側南下編の途中で新たなズボンを選ぶことになりました。
ユニクロ ドライEXハーフパンツ
最終的にたどり着いたこちらです。結局はスポーティなものになってしまいました。
でも、レーパンよりは良いかなと。後ろポケットも有り、乾きも早くて、使い勝手は良かったです。
観光地などでは、ちょっとスポーティな恰好すぎるので、ちょっと…というのはありますが、日本一周後半そんな羞恥心はなくなってました。
10月くらいになると、寒くなったのでタイツを併用しました。
マイナスポイントがひとつ。ウエストを調整する紐が中に入ってしまうということが。
なので、玉結びにして、左右に別れないようにしておりました。
パッド付きパンツ
こちらは下着としてのパンツです。
自転車乗りの悩みに、おしりが痛くなるというのがあります。
それを防ぐ方法としては、サドルを柔らかいものにしたり、サドルにクッションカバーをかけるというのがあります。
しかし、私としてはサドルはかっこよくなければなりません。(個人的な意見です)
もっさりしたサドルは許されないのです。そこで登場するのが、パッド付きインナーパンツ。
パッドが入っているので、痛みを和らげてもらえます。太平洋側南下編が終わるまでは、ずっとパッド付きパンツでした。
私が選んだのは、それなりの値段のものでしたたが、パッドが付いている効果は十分にありました。
自転車乗る時にお尻が痛くなるという人は、パッド付きのパンツを一度試してみると良いと思います。
ただ、長期間の自転車旅を続けていると、おしりもそれなりに慣れてきます。
後半戦はパッド付きの必要性も感じなくなったので、普通のボクサーパンツにしました。
タイツ
ボトムスで一番活躍したのが、これらのタイツです。ユニクロのヒートテックタイツです。
登山される方はヒートテックはダメとよく言ってますが、そんなことは知らなかったので、こちらで日本一周。
特に問題はありませんでした。でも、今ならワークマンで売られているコンプレッションのレギンス選ぶかな。
まとめ
以上、日本一周で利用したボトムスのインプレッションでした。
ズボンは人それぞれ好みやこだわりがあるので、絶対これでなきゃというものはありません。
ただ、長い期間自転車に乗ることを考えると、機能優先になるのかなぁと思います。
普通のジーンズで日本一周されている方もいましたが、乾きにくい、裾が汚れるなど、デメリットが多いかと思います。
自転車日本一周時のズボン選びなどの役に立てばと思います。
最後に、パッド付きパンツはオススメです。安いものでも、効果ありです。