さて、今回はリッジランナーの再生に向けての第一歩です。
とりあえず、キレイにしました。まずはこのリッジランナーの素性を調べます。本体の型番としては「RSN-364」とシールが貼られております。ネットで検索をかけたところ、この型番ではでてきませんでした。なのでいつ頃製造されたか、どういったコンポが付いていたのかは不明です。ただ、手がかりはあります。リッジランナーのことが詳しく書かれているこちらのホームページによると、
R=リッジランナー
S=スチール(クロモリ?)
364=シートチューブ長(多分、前の36の部分が360mmをあらわすかと)
この記事ではNの部分だけがわからないとなってますが、後にこの部分は付いていたコンポのグレードをあらわすとありました。ただ、Nがどのコンポをしめすのかは不明です。
また、フレーム刻印から生産された年がわかるようです。
3回にわたって、検証されております。最終的に推測のレベルなのですが、大体の製造年はこれでわかるかと。今回手に入れたフレーム刻印はVU14465です。ミヤタのリコール情報から7ケタ番号の場合、1ケタ目が製造年、2ケタ目が製造月をあらわすようです。1ケタ目がVなので93年製、2ケタ目がUなので11月製と想像されます。
で、フレームは鉄製なのですが、クロモリとか素材をしめすステッカーは貼られていないので、ハイテンかもしれません。また、トップチューブにはTACOと書かれています。
TACOの下には、「technical analysis control system realized in the USA」と書かれてます。これがどういったことを示すのか、わかる方がいらっしゃいましたら、教えてほしいです。
その横にある「ultimate exclusive Material」、直訳で「究極の排他的な材質」って、なんでしょうね。とりあえずダウンヒルの世界チャンピオンがアドバイスとデザインしたとのことです。このTACOフレームは材質的なものなのか、デザイン的なものなのか、定義が知りたいのですが、検索してもわからないのです。
ヘッドチューブにはミヤタのマークと「made in japan」の文字が。見た目としての情報はこんなところです。
次に採用されている規格を調べていきます。自転車の再生にはどの規格が使われているのか、把握することが重要です。せっかく買ったパーツが合わなかったとならないためにも。まずはMTBのお約束的なところから。タイヤは26インチHEです。これはどこにも書いていないのですが、この時代はほぼ間違いないかと。
ブレーキはブレーキ台座が前後にあるので、前後ともカンチブレーキもしくはVブレーキ。80年代のMTBの場合、後がUブレーキの場合があるので、注意が必要です。(その場合はブレーキ台座が無いのですぐわかります。)
エンド幅は前が100mm、後が135mmとこちらも標準的なMTBサイズです。ボトムブラケットはJIS仕様のシェル幅68mm。
フロントディレイラーは下引きです。90年代になると、上引きのものも多くなってくるので、こちらも注意が必要です。そのフロントディレイラーのバンド径は31.8mm。ノギスで測りました。ということで、この自転車はオーバーサイズと言われるサイズであるとわかります。日本一周したニシキLTは28.6mmでしたので、同じ鉄フレームといっても、こちらはちょっとごついのです。今のクロモリフレームのイメージからはちょっと離れていますね。
それでもってシートポスト径は29.6mmかなぁ。ノギスの測り方によっては、29.8mmかもしれない。そして、使用するステムのコラム径も25.4mm。ここがちょっと問題かなと。スレッドステムのオーバーサイズは新品ではあまりなさそう。ちょっとこのあたりは自転車屋さんと相談してみようかと。
というわけで、このリッジランナー、フレームサイズが360と小さい人向けのフレーム(いわゆるSサイズ)で、身長163cmの私にはよさそう。フレームが小さいのでステム、シートポストは長めが良いかな。
次回はどういう自転車にするかを考えたいと思います。妄想は膨らみます。
自転車のレストアを考えている人におすすめの本です。
スレッドステムのクロモリ自転車の規格について詳しく載っています。値段が凄く高くなってますが、安くなったときにでも。