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絶滅寸前!?ハブ毛について

さて、今回はハブ毛についてのお話です。

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ハブ毛とは

そもそもハブ毛って何?という方も多いと思います。別名ハブブラシとも言いまして、つけているだけでハブを綺麗にしてくれるものです。ハブとは、車輪の真ん中にある部分のことです。

今はつけているかたは、ほとんどいませんが、70~80年代は、よくつけられていました。別にハブを綺麗にしたくてつけていたわけではなく、見た目重視のファッションアイテムといったところ。自転車店のサービス品であったともいわれています。

このハブ毛、いつの頃からかめっきり見かけなくなりました。

ハブ毛と私

ハブ毛のことを思い出したのが、久しく自転車にのるようになった頃、ホームセンターの自転車コーナーで見つけた時。そういえば昔はつけていたなぁと。そして装着したのが、トップの写真です。わかりづらいですが、黄色いハブ毛がついております。2009年頃です。

これ以降、自転車を替えても、ハブ毛は常につけています。しかし、ある時から最初に見かけたホームセンターでは、取り扱いがなくなってしまいました。

ちなみに最初に買ったのは黄色のハブ毛で、いつの間にか黄色はなくなり、それ以降は赤色でした。取り扱いが無くなる前に、予備のためにと買ってあったのですが、他の店ではどうなのかと、2014年頃ハブ毛を探して、近くの自転車店を回りました。そのときに手に入れた物を含めて、ハブ毛の現状をお伝えします。

サギサカ

まず、一番最初に手に入れたのは、株式会社サギサカというメーカーのもの。

ホームセンター等でよく見かける、自転車を販売している会社で、自転車パーツもたくさん販売しています。残念なことに、現在はハブ毛は販売していないようです。色は黄と赤しか見たことがありません。後述しますが、ここのハブ毛が一番良いと思ってます。

キャプテンスタッグ(オッフル)

次にネットで検索するとよく出てきたのが、キャプテンスタッグ(オッフル)のもの。自転車関係以外にも、アウトドア商品をたくさん出していて、ホームセンターではおなじみのメーカーです。

こちらは内装3段やオートライトハブに対応しており、従来のものよりも長くなってます。写真に写っているのは白・赤・青の三色ですが、もう現在は販売されておりません。アマゾンでは現在、緑・赤・青のものが販売されています。

ウインテック

次にホームセンターでよく見かけるウインテック株式会社のもの。「自転車生活。」というブランドで、コーナンで売られていました。

パッケージ違いで2つ持ってます。赤色しか見たことが無いです。

CHIARO(キアーロ)

以前はブリヂストンもハブ毛を販売しておりました。アマゾンで検索すると出てきたのですが、今はもうありません。そのうち買おうと思っていたら、なくなってしまったというよくあるパターンです。

近くの自転車チェーン店で、以前ブリヂストンのものを売っていたので、ひょっとしたらまだあるかもと思い、訪ねた時に見つけたのが、こちら。

メーカー名はとくになく、CHIARO(キアーロ)というブランド名が書いてあります。ブリヂストンから販売されていたものも、青色だったので、ひょっとして作っているのは同じ所なのでは?と思っています。

町の自転車屋さんにて

ハブ毛を探して、地元の自転車屋を回った時に手に入れた物。ハブ毛を見かけなくなってからも、地方の小さな自転車屋には、結構残っていました。

いつもお世話になっているスポーツサイクルをメインに扱っているお店でも、尋ねてみると倉庫から探してくれました。

これ以外にも黒色がありました。あげてしまったので、もう手元には無いのですが。

薄い緑色のものは色が褪せてしまってこの色になったのかもしれません。赤色のものは保存状態が悪く片側が潰れてしまっています。いわゆるデットストックということになるので、状態はまちまちです。

今も地方の小さな自転車屋さんなどには、残っているかもしれません。

三優商会

そして最後に、三優商会という会社のハブ毛があります。

2017年に朝日新聞でも、紹介されたこちらの会社。今現在、日本で唯一ハブ毛を製造している会社です。以前は赤、青、黒、ピンク、紫、緑、白の7色あったとのことですが、アマゾンでの現在のラインナップを見ると、赤、青、紫だけになっています。材料がなくなり次第、その色をやめているようです。

三優商会の代表の方は「材料がなくなったらやめようと思っています。あと3年くらいでしょうか」とありました。2017年の時点で、あと3年ということなので、2020年頃には生産がなくなってしまうかもしれません。

ハブ毛の比較

手元にあるハブ毛を比較してみたいと思います。

今現在、手元にあるハブ毛です。

サギサカ

サギサカの物は、針金の長さ205mm、毛は短いです。毛の長さが統一されており、ならびや広がりもきれい。毛の感触もよくて、これが1番良い作りです。生産終了しているのが悲しい。

キャプテンスタッグ

キャプテンスタッグの物は、内装ハブ・オートライト用のため、長く作られていて320mmくらい。毛は他のメーカーに比べて、長めです。サギサカのものほどではないですが、ならびや広がりは結構きれいです。

丸めてパッケージされているので、ところどころおされてしまって、潰れているのが残念です。

ウインテック

ウインテックやCHIARO、デットストックの物は、どれも似通っております。針金の長さは200~220mmくらい。毛は短いです。写真はウインテックの物ですが、毛の長さが統一されていなくて、毛の広がりもいまいちです。デットストックの物は、状態は様々ですが、どれも同じような物です。

ハブ毛の経年劣化

長いことつけていると、ハブ毛も痛んできます。写真にある物は、2011年からつけっぱなしのハブ毛です。室内保管の自転車につけているのですが、日に当たって、赤の色はあせてしまってます。ハブの上にある部分は、潰れしまっているところもあります。

2016年の日本一周で使ったハブ毛はこんな感じです。ちょっと分かりづらいですが、赤の色はやはりあせてしまってます。汚れもひどくって、処分してしまいました。

ハブ毛は消耗品です。長いことつけておくと、へたってしまったり、毎日雨風にさらされていれば、1年くらいでかなり傷んでしまうということです。

ハブ毛の付け方

最後にハブ毛の付け方を。実際はハブのところでつけますが、わかりやすいように、方法だけを。

先っちょにある輪っかに、もう一方の針金を通します。

最後に、通した針金を折り曲げます。

これで終わりです。上向きにつけても、おもりがあるので取り付ければ、おもりのあるところが下になります。

スポークがちょっと邪魔ですが、簡単につけることができます。

まとめ

以上、絶滅の危機にさらされているハブ毛の紹介でした。三優商会が2017年の時点で、あと3年くらいで、販売をやめてしまうかもとあります。キャプテンスタッグの物以外は、三優商会のOEMっぽいので、それらもなくなるかもしれません。

という事で、ハブ毛をお探しの方は早めに入手しておくのが良さそうです。