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【四国遍路旅26日目】結願 84-88番【2019/10/29】

さて、本日はいよいよ八十八ヶ所最後のお寺を訪れます。

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旅レポート

ネットカフェにて、朝4時に起床。年のせいもあって、起きるのは早い。もう少し寝ようと思うも、眠れず。結局は出発準備をすることに。昨日は17時半頃にネットカフェに入ったので、5時半までに出れば安く済みます。

昨日の天気予報では、本日は曇りの予報でしたが、朝の天気予報では雨になっていました。ネットカフェを出るとやはり雨が降っています。自転車に荷物をつけて、とりあえず庇のあるところへ移動。予報ではそれほど強い雨になりそうでは無かったので、5時半過ぎに出発することに。といっても近くにあるコンビニへ向かいます。昨日ブラブラしていた時に見つけていたコンビニです。

こちらにはイートインコーナーがあったので、朝食を食べながら時間を潰すことに。雨は朝のうちだけと言う予報だったので、時間が経てば止むかもとの期待があってのことです。6時半頃になると、少し雨が弱くなってきたので出発することに。

本日最初に訪れるお寺は、自転車では最後まで行けず、途中から歩きになります。歩きならば少々の雨でも、傘をさして行っても良いかなと。まずは2kmほど先の、お寺への登山道入り口へ向かいます。

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84番屋島寺の麓にある公園、ここに東屋があったので、自転車を置いて歩きでお寺を目指します。雨は少し降りが強くなってきたので、レインウェアを着た上で傘もさしていきます。

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21%の坂道。歩くのも大変です。でも、この先には家があり、人が住んでいます。日常的に21%の坂を上るのって大変だろうな。

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屋島寺への道は、舗装された登山道となっています。ただ、お寺への案内がないので、ホントにここを進んで行って良いのか、心配になりました。

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麓から歩いて30分ほどで到着です。しっかりと雨が降りしきるお寺は、これが初めてかも。

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こちらのお寺には狸が祀られています。たぬきに関する伝説って、結構面白いですね。ぽんぽこ。

お参りを済ませた後は、麓の公園に戻ります。雨の降り方が少し強くなってきたので、東屋で時間を潰すことに。少しでも降りが弱くなればと。30分ほど時間を潰したのですが、それほど状況は変わらず。

次の85番八栗寺はケーブルカーで登るので、ケーブルカー乗り場まで頑張ればいいやと、雨の中出発。ケーブルカー乗り場まで斜度のきつい坂がありましたが、なんとかクリアして、ケーブルカーに。

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ケーブルカーを使わずに、歩きでも登れますが、こちらもなかなかのキツい坂なので、素直にケーブルカーを利用しました。

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ケーブルカーはさすが早い。5分くらいで山頂へ。入り口には鳥居があって、神社みたい。

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ケーブルカーを降りて入っていくと、裏口から入るような形。遍路道から訪れると現れる、本来の山門に廻って改めて入ります。遍路道から入ってくると正面に本堂が見え、ケーブルカー側から入ってくると、聖天堂が見え神社っぽくなっているという作りでした。

お参りをすませ、ケーブルカーで降りた後には、ちょっと早い目の昼食。

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ケーブルカー乗り場のすぐ近くにある、おじいちゃんとおばあちゃんがやっている、昔ながらの食堂。メニューはうどんとおでんのみ。月見うどんを注文。本日は寒いし、ケーブルカー乗り場までの坂で汗をたっぷりかいていて、体が冷えています。温かい食べ物がうれしい。おばあちゃんと少し話をして、今日中に結願できるように励ましてもらう。

88番大窪寺までは最後に坂道が待っているので、本日中にたどり着けるか心配だったのですが、ここで今日で結願することを心に誓いました。

次は86番志度寺。町中にあるお寺です。八栗寺からも7kmほどとすぐに到着。この頃には雨はやんでいました。

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町中のお寺は、面白みが無いように感じてしまう。この頃になると、いよいよお遍路も終わりに近づいたのだなぁと感じるようになってきます。

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87番長尾寺。こちらも志度寺から7kmほど。町中にあるお寺です。

お参りを済ませると、残すは88番大窪寺のみ。いよいよ最後のお寺です。現在の時刻は13時すぎ。長尾寺から大窪寺までは16kmほど。ゆっくり行っても、時間的には余裕がありそう。

長尾寺を出発すると徐々に上り坂になっていきます。坂道を上っている途中、狭い歩道を野良犬が道を防ぎます。車道はトラックがバンバン走るので、走りにくい。なんとか追い払ったのですが、この歩道が狭くて、上りになっているのでうまく漕ぎ出せず、ふらついてガードレールに当たりそうで、この部分は自転車を押すことに。

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このあたりのダムへ上る坂が最初の難関か。この後は、道の駅ながおの向かいにある、お遍路交流サロンに到着。

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こちらにはお遍路に関する資料がたくさん揃っています。館長さんに挨拶し、自転車で回っていることを伝えると、自転車遍路大師任命書とバッジなどをもらう。

お茶とお菓子のお接待を受けながら、この先の道の状況を聞きます。思っていたよりも、坂道が厳しそうなことを確認、改めて気合いを入れて出発。

ここからがなかなかの坂道が続きます。五色台と変わらないくらいの坂道でした。休憩を何度も挟みつつ、ついに到着です。26日かけて、ついに最後のお寺に到着です。

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88番大窪寺です。この門から入ったのですが、これも裏口のようで。

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こちらが本当の入り口、仁王門です。

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手水所で身を清めます。相変わらず尾道市の方が奉納した柄杓がありました。

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今までは鐘はつかなかったのですが、最後に鐘をつきます。山の中に響き渡る鐘の音。

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お線香は病気平癒と書かれたものを購入しました。

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こちらが最後の本堂です。大師堂でのお参りも済ませ、納経してさぁ帰ろうというところで、よく分からない方にインタビューされました。ラジオか何かの中継をしているようで、片方で話しながら、色々と聞いてくるので、適当に答えておきました。公共電波デビューしたのかも?

インタビューでも結願した感想を聞かれたのですが、この時はまだ、実感として湧いておりませんでした。やっとついたなぁというくらい。多分この後家に帰るまでに、自転車で走りながら、色々と思い浮かんでくるのだろうと。

さて、これで結願しました。残すはお礼参りで1番霊山寺と高野山に行くのみです。

ただ、問題はこの後どこで寝るかです。朝の時点では道の駅ながおで泊まって、明日結願、そのまま1番霊山寺へと考えていました。朝の時点では雨が降っていたので、これほど順調に進めるとは思ってなかったのです。

だから、全く泊まる場所のことを考えていませんでした。大窪寺に時間内にたどり着くことのみを考えていたのです。お参りを終えたのが16時くらい。とりあえずこの後は徳島市方面に向かうのですが、どこまで進めるか。とりあえず進むのみ。ひたすら下りなので、寒くなってきます。ウインドブレーカーの上に、レインウェアをきて、寒さをしのぎます。

途中、テントの張れそうな公園があればそこで泊まろうか、という考えもありました。しかし、走っている途中から、せっかく結願したのだからテントではなく、ゆっくりとした所に泊まりたいと思うようになってきました。

ネットカフェかビジネスホテル、できればビジネスホテルが良いなぁと。それならちょっと頑張って徳島市街に行かなければと。しかし、18時くらいになっても、徳島市街地には近づけず。

暗くなってくると、道路も走りにくくて。体が冷えているので、お風呂に入りたい。なんとか土成まで進めば温泉があったはず。そこまでは頑張ろうと。このあたりになると思考は滅茶苦茶です。自分でもどこに泊まればよいか、あてはないしどうすればよいかの考えはまとまっていませんでした。

しかし、走っているとビジネスホテルが見えました。できれば明日のことも考えて、霊仙寺にもっと近づいておきたかったのですが、もうここでいいやと。ビジネスホテルに空きがあるか確認。空きは無し。しかし、隣の旅館(同じところが経営)なら空いている、値段もビジネスホテルと同じで、リーズナブル。ということで、こちらの旅館で泊まることに。

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昔ながらの和風旅館。畳の部屋で泊まるのは久しぶりだな。素泊まりで税別5300円。食事は同じところが経営する、隣のうどん屋さんで。

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カツ丼セット。徳島に戻ってきたのに、うどん。

食後はお風呂に入って、部屋ではテレビを見ながらゴロゴロと。なんだか結願したのに、感動は薄くって。ブログを書きながら本日を振り返っても、本当に目的を達成した感動は湧いてこなくって。お礼参りがまだ残っているからかもとか思いながら、久々の布団で本日は終了。

本日の走行ルート

本日の走行距離61.40km/累計距離1576.84km

2019年 自転車四国お遍路旅 目次
2019年10月4日スタート、自転車による四国八十八ヵ所お遍路の旅。事前の準備や旅中の日記、帰宅後にまとめた記事など。自転車やオートバイ、徒歩によるお遍路を考えている方の参考になればと思います。