さて、今回は家の中に眠っていたモノを紹介する、【過去モノ】という新シリーズです。
断捨離するために、色々と整理中ですが、そのまま処分してしまうのではなくて、データとしてブログに残しておこうという、考えから始まってます。今回は、今や聞くことのなくなった、電子手帳の進化版、シャープのザウルスです。
ザウルスとは
Wikipediaによると、「ザウルス (Zaurus) は、シャープ株式会社が日本国内および海外で製造・販売していたPDA製品名である。」と書かれています。PDAとは、携帯情報端末のことで、Personal Digital Assistantの略。
しかし、初期ザウルスを語るときは、PDAというよりも、電子手帳といったほうがしっくりきます。この辺の定義は、はっきりしなくて、シャープは新携帯情報ツールと呼んでいますが。電子手帳の進化版というのが、当時の印象でした。
特徴としては、スタイラスペンを使って入力できたこと。手書き認識ができたのです。ザウルスの歴史は、以下のページが詳しい。
ザウルスには、PI、MI、SLのシリーズがありますが、PIシリーズは初期のモノクロ液晶のモノ。パソコンとの連携はできなくて、単独で使うことが前提です。
PI-7000 スペック
私の持っているのは、PI-7000です。経年劣化で、本体はちょっとネチャついています。埃もとれなくて、汚い状態です。
SPEC
- ICカードスロットなし
- FAXモデム内蔵
- データ保存用フラッシュメモリ内蔵
- 発売日 1996年2月
- 価格 93,000円
- 記憶容量 1MB/フラッシュメモリ 2MB
- サイズ 147mm×87mm×17mm、重量 約200g
- 1996年度グッドデザイン賞受賞
以上が、Wikipediaに書かれているスペックです。今となっては、メーカーの正式な情報もなく、これくらいしかわからないですね。取扱説明書でもあれば、もっと詳しいこともわかるのですが、それもないですし。
各部チェック
各部を見ていきます。
開いているのが、モジュラージャック差し込み口。
オプションポート15を開いたところ。これに何が接続できたのかは、よく分かりません。
光通信ポート。これを使って初めて名刺交換したときは、感動しました。
操作するためのスタイラスペンは、本体に収納されています。
スライドして取り出します。ペンにもSHARPのロゴがきちんと入ってますね。
電池ぶたロック切り替えボタンと初期化ボタンがあります。電池は単4電池2本です。
ネジがついた蓋の中には、記録用のボタン電池CR2025がはいってます。
新携帯情報ツールと書かれていますね。
画面
ずいぶん長い間、放りっぱなしでしたが、電池を入れたら動きました。もちろん当時のデータは消えてしまっています。
一番最初に起動したときは、タッチパネルの調整から始まります。液晶と左右にあるメニューを、タッチして操作します。物理キーがないのが、潔いです。
起動したら、1997年からスタートします。
最初からはいっている機能。今でいうところの、アプリ。addinという機能を使えば、ソフトが追加できるのは、スマホと同じ感覚です。
辞書が4つ。このあたりは電子辞書と同じでしょうか。下側にある4つのマスが、手書き認識エリアです。認識速度は今から見ると遅いものの、認識率はかなり高いです。
PI-7000と私
私がこれを手に入れたのは、1997年くらいだったと思います。当時、家電量販店に勤めていて、同僚から安く譲ってもらいました。
当時はそれほどスケジュール管理もしていませんでしたし、電話帳も電子化する必要もなかったのですが、こういった電子ガジェットには憧れがありましたので。
FAXモデムがついていたので、ニフティサーブ(パソコン通信サービス)などにアクセスは可能でしたが、使うことありませんでした。一番使ったのは、名刺管理機能で、取引先営業さんの名前や電話番号の管理くらいだったでしょうか。
これを使いこなせたかと聞かれたら、全然使いこなせていなかったかなと。
当時の状況でいうと、windows95が発売されて、パソコンが一般に普及しだした頃。当時、私はパナソニックのWOODY(win3.1モデル)から、フロンティア神代のwin95BTOマシンに乗り換えたところ。
パソコンとザウルスの連携なんて、考えもしなかったのでした。その後、Windows CEマシンが出てきて、パソコンとの連携がとりやすい、そちらに流れていきました。結局、あまり使わなかったザウルスですが、なぜか捨てることもなく、残っているのでした。