さて、今回も全天球カメラ「RICOH THETA SC2」を使って、色々な場所で撮影してみました。前回は屋外での撮影でしたが、今回は周囲を囲まれた環境で撮った写真をメインにしております。
THETAを活かすシーンとは
前回も書いたのですが、THETAを活かすシーンとは、どういうものなのかです。色々なサイトを参考に考えた結果、以下の3つのシーンがそれではないかと。
- 風景を活かす。絶景とまではいわないけれど、広い空間や見晴らしの良い場所など
- 部屋などの閉鎖された空間。室内などでアートっぽく
- パーティーなど人が集まるところ。みんなでジャンプ!とか全員集合!とか
これらはTHETAを使って、いかにもな写真を撮る場合のパターンといえそうです。これ以外にも日常の記録として、何でも写しまくるというのもあるのですが、今回は記録としてでは無く写真として考えますので、とりあえず撮りまくるという考えは捨てておきます。
3つの分類から、3.パーティーシーンなどは、基本ひとりで行動する私には無縁の世界。みんなでジャンプ!とかオシャレキャンプで全員集合!なんていうのは、撮ることは不可能です。
前回は風景を活かす撮影をしてみましたが、今回は閉鎖された空間で撮影して、アートっぽく写真として切り出してみようと思います。
閉鎖空間写真
閉鎖空間写真と名付けましたが、周囲が囲まれている状況での写真です。完全に閉じた空間ではなく、周囲の広がりがないというか、天と地が囲まれていて、側面も完全ではないが囲まれている状態。
こういう状況で撮ると、写真として切り出す時にアートっぽくすることが可能です。今回も画像はTHETAからPCにデータを写して、ソフト「RICOH THETA」の画像キャプチャー機能を使って切り出しています。
滑り台
まずは実験的に、家の近くにあった公園の滑り台で撮影してみました。
地面部分には穴が開いていて、滑り台への入り口の形状にバリエーションがあります。こういう日常にあるものをグラフィックアート的に見せられるのもTHETAの特徴であると思います。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
商店街
JR和歌山駅のすぐそばに、みその商店街という今やシャッター商店街となってしまった場所があります。私が高校生だった35年くらい前はまだまだお店もたくさん営業していたのですが、今や見る影もありません。
そのシャッター商店街ですが、アーケードがあって、地面も模様のあるタイルが敷かれています。これをTHETAで撮ると以下のようになります。
これもレンズに傷がついてからの撮影なので、お見苦しいところはありますがなかなか面白いと思いませんか?
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
電話ボックス
次はグラフィックアート的に見せるのではなく、狭い空間を撮影したもの。今や珍しくなった電話ボックスで撮影してみました。
電話をかけるフリして撮影してみました。THETAの位置を変えてもう1枚。
普通のカメラでは難しい、こういった狭い空間でも撮影は可能となります。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
大吉堂
次は店舗内での撮影です。THETAが実際に使われているシーンとして、不動産会社が賃貸物件の部屋を撮影していることがあります。屋内の状況を見せるというのは、THETAを活かすベストな方法なのかもしれません。
先日訪れた、10代の心を刺激する古本屋 大吉堂の店内で許可を得て撮影したもの。お店の雰囲気がつたわると思います。

ちょっと低い位置から撮影することで、本に囲まれている感がましていると思います。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
閉鎖空間写真まとめ
2週間という短い時間の中で、思いついた閉鎖された空間を撮ってみました。四方を囲まれていることで、グラフィックアート的に切り出してみたり、狭い空間を1枚の写真に詰め込めることが魅力でしょうか。
最後の大吉堂での写真のように、お店の中の雰囲気を伝えるためにTHETAを使うというのが、ベストのような気もします。
写真はきれいなものを見せる、気持ちの良い風景を見せるだけでないというのが私の考えです。THETAのように新しい切り口の写真が撮れるというのは、また1つ表現の方法が増えたということ。これを使いこなすことでさらにまた新たな表現を生み出すことが出来るのではないかと考えます。
次回はTHETAの可能性を広げるべく、色々試してみたいと思います。
