さて、今回も文房具です。文具業界はこの時期、売上が落ちます。その中で頑張っているのが、小学生が夏休みにつくる、自由工作向けのキット商品。
クツワ、サクラクレパス、デビカなど、学童向け商品を主力としているメーカーは、こぞって自由工作商品を出しております。
今回はその中で気になった商品、クツワの「かみなりさまセット」を作ってみました。
クツワ 楽器工作シリーズ
クツワ株式会社は東大阪に本社をおく、総合文具メーカー。主に学童向けの商品を作ってます。
ミッフィーとかプーマのライセンス商品もクツワ製です。また、漫才コンビますだおかだの岡田圭右が勤めていたことでも、知られています。
夏休みの自由工作向け商品というと、「貯金箱」が定番です。そんな中、クツワの出している楽器工作シリーズは、ちょっと変わっていて面白い存在です。
「かみなりさまセット」「おばけ楽器セット」「宇宙との交信セット」「なんちゃってギターセット」の4種類があり、どれも出来上がりは面白い音を鳴らすことができ、楽しめます。
この中でも、展示会で見て、これは面白いと思ったのが、「かみなりさまセット」でした。
かみなりさまセット
商品はもう売り場に並んでいて、時期としては少し遅くなりましたが、見本用にこちらを作ってみました。
雷のような音がなる「サンダードラム」と、雨が降っているような音がなる「レインスティック」の2つがセットになってます。
対象年齢は6歳以上。バネや竹串などとがった部分もあるので、作るときには注意してくださいね。
まずは中身の確認です。
説明書に書かれている部品が全てあるか、確認です。透明な丸板とシートは一緒の袋に入ってます。
私はパッと見に、シートがないっと思ってしまいましたが、あわてずによく確認しましょう。
これら以外に、穴を開けるためのキリ(押しピン)、色を着けるための絵の具セットなどが必要です。
サンダードラム
まずは、作るのが簡単そうなサンダードラムから作ります。
使うのはこちら。白いのは接着剤です。カラーシールは今回は使いませんでした。
透明丸板の中央に、キリで穴を開けます。
筒のフチに接着剤を塗って、貼り付けます。しっかりとくっつけるために、多めに塗るのが良いようです。
接着剤は乾くと透明になりますので、多少はみ出しても、気にはなりません。
接着剤が乾くのを待つ間に、外側に貼る絵を準備しました。
自由工作としては、自分で絵を描くのが良いのですが、今回は手抜きさせていただきました。
ネットで見つけた雷神様のイラストを加工して、このように印刷しました。縦18cmx横19cmで、筒にピッタリ貼ることができます。
付属の接着剤を使って、貼っていきます。この時に、透明丸板を貼ったほうが、下になるようにします。
ピッタリと貼ることが出来ました。
最後に透明丸板に開けた穴に、バネを通します。ただ、これが若干難しい。
バネの先を少し曲げて、悪戦苦闘しながらなんとか通しました。
バネを通してところも、接着剤を塗って動かなくします。
接着剤が乾けば、完成です。制作時間は3時間ほどでした。
出来上がりの音は、こちらの紹介動画で聞くことができます。
レインスティック
次はレインスティックの作成です。こちらはサンダードラムに比べると、作るのはちょっと時間がかかります。
使うのはこちら。接着剤とカラーシールは写すのを忘れました。
2つの筒をつなげて、穴の位置を示すテープを貼っていきます。
黒い点のある場所をきりで穴を開けます。
開けた穴に竹串を差し込んでいきます。
穴を全部開けてから、竹串を刺すという方法より、開けて刺す、開けて刺すと繰り返す方が穴の大きさを確認しながら出来ます。
竹串の太さも、まちまちなので竹串がうまく通るかどうか確認しながら、穴を開けていくのが良いです。
穴を大きくしすぎると、竹串がぐらついてしまうので、その場合は接着剤を使って固めればOKです。
この作業が一番大変でした。竹串の長さもマチマチなので、飛び出す長さもマチマチです。
このような形で、竹串が螺旋状になっています。ここをビーズ玉が落ちていき、その音が雨音に聞こえる、という仕組みです。
竹串は刺す時に、穴が小さかったり、力の込め方を失敗すると折れてしまいます。私は1本折ってしまいました。
ただ、穴の数以上に竹串がついてますので、そのへんは安心して良いです。
ただ、たくさん折ってしまった場合は、爪楊枝で代用するなどしなければなりません。
あと、明らかに細いものや先の尖っていないものも入ってました。これらは使わずにキチンとしたものを使いましょう。
今回は売り場の見本用に作成しているので、竹串すべてに接着剤をつけ、抜けないようにしました。
また、飛び出している部分も危ないので、ニッパーで切っていきました。
ここからは絵付けです。まずはマジックで、雲を書いていきました。
手近にあった水彩絵の具で、色を塗っていきます。
ハッキリした色を付けたい場合は、水彩絵の具でなく、アクリル絵の具(工作絵の具と言う名前の場合もあり)を使うと良いでしょう。
竹串に接着剤をつけたところが、色がのりません。これは水彩絵の具なので、仕方無し。
雲をちょっとリアルに塗ってみたり、付属のカラーシールでカミナリふうの模様を作ったりしました。
絵の具が乾いたあとは、白ボールペン(三菱シグノエンジェリックカラー ACホワイト)を使って、雨を表現していきます。
ひと晩置いて、絵の具を完全に乾燥させてから、仕上げにかかります。透明シートを付属の輪っかで留めます。
もう一方から、ビーズを入れて、こちらも透明シートを輪っかで留めて、完成です。
雨模様がちょっと雑です(笑)
製作日数1日くらい。
というわけで、2つとも完成しました。これらは、とある文房具店の売り場に見本として並べられています。
まとめ
以上、「クツワ 楽器工作シリーズ かみなりさまセット」の作成でした。
とにかくサンダードラムが楽しいです。本物のカミナリみたいな音がします。単純な構造なのに、うまく考えられています。
夏休みの自由研究としてなら、もう一歩ふみこんで、音の響く仕組みとか、バネの長さによって音がどう変わるのかなど考えてみても面白いかも。
私が小学生の頃は、こんな自由工作用のキットなど、なかったように思います。
バルサ板をつかったり、ダンボールを使って船を作った記憶があります。
ほとんど、制作・父の場合もありました。そんな過去も思い出しつつ、ひと足早い、楽しい夏工作でした。