さて、今回は久しぶりのバヌーシー生活。今さら感がありますが、ニンフII2015の話です。

10月6日、この記事で書いたように、一口馬主デビューとして購入した3頭のうちの1頭、唯一の2015年産駒である「ニンフII2015」が故障を発生しました。その知らせの中には「手術が出来ない箇所で、競走能力喪失の可能性がございます。」と。
その後の話です。10月13日DMM証券より、正式な報告メールがありました。
ニンフII2015出資者の皆様
昨日、10/12(木) お知らせにてご案内させていただきましたとおり、
追分ファームにて、社台ホースクリニックの獣医師による
ニンフII 2015の診断書を受け取りました。
また追分ファームの獣医師及び損保ジャパン認定の獣医師(計3名)による
診断の結果、競走馬としての回復は見込めない見解で一致し、
正式に競走能力喪失の診断が下りました。苦渋の決断ですが、安楽死の処置を取らさせていただきます。
最悪の事態となりましたことを深くお詫び申し上げます。■診断結果
添付ファイルをご参照ください。
・ニンフII2015_獣医 報告書(社台ホースクリニック)_20171012.pdf■診断結果に対する補足
①骨折箇所の手術は不可能
②今後も骨の自然癒合が見込めない
(すでに癒合不全で固まりつつあり、骨の結合が見込めない)
③骨折部位から、腱に向かって骨が不自然な形で伸びようとしている兆候が見受けられる。
(その骨が腱を刺激あるいは傷つける可能性がある。)■今後について
誠に残念な診断結果でございますが、歩行に痛みを伴い、
治癒が見込めない状態であることから、
クラブ判断としてニンフII2015を安楽死させる決断をしました。ニンフII2015のファンド運用の終了手続きを開始させていただきます。
なお、競走馬保険の支給適用は確定しておりますが、
解約返戻額および運用終了までのスケジュールが確定次第、
改めてご案内させていただきます。今後とも【DMMバヌーシー】を何卒よろしくお願い申し上げます。
競争能力の喪失により、安楽死の処置とのことです。こういうことがありうるとは理解していたのですが、購入した馬が実際になるというのは、結構なショックでした。購入した2015年産駒はこの1頭だけなので、来年のクラシックへの楽しみはなくなってしまいました。残念。
獣 医 報 告 書
ニンフⅡ2015 号について
父:Mastercraftsman 母:ニンフⅡ 2015 年01 月24 日生
雄繋養先:追分ファーム当該馬の左前跛行に対する臨床検査を行ったところ、レントゲン検査により左前遠位種子骨(Navicular bone)外側1/3 の部位における骨折が認められた。
神経ブロック(palmar block)による診断麻酔を行ったところ、跛行の軽減(80%)が認められたので、当該馬の左前跛行の原因は左前遠位種子骨骨折によるものと診断した。
遠位種子骨骨折馬の競走馬としての予後は良くないことから、当該馬の競走能力は失われたものと判断したものである。
添付ファイルの獣医報告書には以上のような内容が記載されておりました。
というわけで、9月28日に購入したニンフII2015ですが、わずか2週間ほどで夢は散ってしまいました。入厩すら出来ずに終了という、最悪の形ですね。

舌をペロリと出す姿と流星の模様からペロちゃんと呼ばれたりもした。
で、ここからが皆様の気になっているところかと思います。
ニンフII2015は一口21,000円でした。この金額の中には6歳までの諸費用が含まれておりますので、もちろん返還があります。11月8日に引退精算分配 1回目として、15,646円の返還がありました。来年に2回目として数百円の返還がある予定です。この返還に関する案内がアプリ内のお知らせであったのですが、いつのまにやら取り消されていました。うろ覚えですが、消費税分とかなんとかあったような気がします。2週間で、約5千円ほどのマイナスです。購入してからは毎日のように動画をチェックして、デビューへの夢を見ていました。その金額が5千円です。これを高いと思うか、適正と思うかはその人次第ですね。
私はちょっと高いと思いました。これは失敗したとも。一口馬主への投資はリスクがあるのはわかっていたことではありますが、こんなに早く直面するとは思っていなかったのです。ただ、2週間ばかしですが、楽しんだのも事実です。それに同時に購入した2頭もいますし。そちらの夢はまだまだこれからです。
今回の件でわかったことがあります。これはDMMバヌーシーの今の方式限定ですが、早期に購入するのは全くメリットがない。今後どうなるかはわからないのですが、現在募集されている産駒に関しては入厩直前に購入する方が良いということです。募集口数の少ない既存の一口馬主では、良血馬はすぐに満口となってしまいますが、約1万口の募集があるバヌーシーでは今のところ満口になることはなさそう。それなら入厩直前で購入するほうが、リスクはありません。早期購入で特典があるのなら良いのですが、そういったものは全くありませんし。
来年からの募集は少し変わるかもしれないようなことを、代表の野本さんもラウンジ内でにおわせていたので、どうなるかわかりません。口数が7000口になるようなことも書いてあったかと。ニンフII2015の返還分はそのまま別の馬の一口を購入予定です。ただ、今回は入厩直前に購入するつもりで、今のところゴットフェニックス2016が有力候補です。でも、フランケル産駒やオルフェーブル産駒、オグリローマン(オグリキャップの妹)の孫とか、2018年募集馬がどんどんと予告されているので迷うところです。フランケル産駒はいくらくらいで募集があるのかわからないですが、興味がありますね。
話は変わってニンフII2015の名前の話です。一応、「バヌーシーノキボウ」という馬名に決定しました。これは10月26日のことです。
安楽死の処置が決まってから、アプリのラウンジ内ではいろいろな話がかわされました。その中でお墓を作るというのがありました。お墓の件はそのままどこかに言ってしまったのですが、お墓に書く名前にニンフII2015だけでなく、動画の中の書き込みで使われていた愛称「ペロ」とか「ペロちゃん」も併記してというのがありました。そこからいっきに名前の話になっていきます。勝手に呼んでいた愛称を馬名にするのはどうかということで、当初の予定通り出資者からの抽選で決まることになったのです。この流れを見ていて思ったのは、競走馬をペットのようにとらえている人が多いのかなということでした。皆さん思い入れたっぷりのようです。それならば「感動の共有」というDMMバヌーシーの戦略は成功しているのかと。
私としてはデビューはおろか入厩すらできなかった馬には思い入れは全くありません。たぶん、デビューして馬券を買って、レースを応援して初めて、思い入れができると思います。サラブレットの物語というのは、デビューして始まると思うのです。なのでニンフII2015に名前はいらないと思っておりました。デビューすらできなかったあまたの競走馬のうちの1頭です。
そんな中決まった名前が「バヌーシーノキボウ」です。出資口数により当選確率が変動する抽選方式での決定ですが、なんと皮肉な名前かと。デビューできなかった馬に希望です。どちらかと言うと絶望です。
こうしてニンフII2015への夢は終わってしまったわけですが、ニンフIIには2016年2017年産駒がいるようです。2016年産駒はすでに別のクラブで募集されていたようで、すでに募集終了とのこと。DMMバヌーシーで2017年産駒が募集があれば良いなと思います。そして2016年産駒には活躍してくれれば、うれしいなと。この血統は良い、成功と言われれば、僅かな期間でしたが、ニンフII2015に投資したことも少しは報われるかもと思うのです。
合掌