さて、ひさしぶりのバヌーシー生活です。
2月24日中山競馬場5R、芝2,200mのレースに、出資馬のキタノインパクトが出走。単勝1.4倍の一番人気にこたえ、初勝利をかざりました。2着に3馬身半の差をつける、楽勝でした。
キタノインパクト
キタノインパクトは、DMMバヌーシーで募集された競走馬です。私も一口出資しています。

DMMバヌーシーの野本代表の書き込みに、”能力を表す科学的な数値(ペルシアンナイトも高い)も明らかに他馬よりも高い数値を示している”、”厩舎長のコメント、雰囲気から、現時点での追分ファーム育成馬の中でも、仕上がり具合はもちろんのこと、能力もトップあるいはトップクラスと感じました”などと、育成時代からクラブの期待も高かったのですが、なかなか勝利を挙げることが出来ませんでした。
過去3戦は能力を感じさせつつも、勝ちきれない内容でした。デビュー戦から振り返ります。
デビュー戦
デビュー戦は、2018/10/07東京競馬場5R、サラ系2歳新馬、芝2000mのレース。天候は晴れ、 良馬場でおこなわれました。鞍上は当初M.デムーロ騎手の予定でしたが、騎乗停止中のため、C.ルメール騎手になりました。
最初の1000m1.03.8という、スローな流れにもついていけず、中団後方から。最後には3F33.6の脚を使っているものの、3着馬から離されての4着。映像を見る限り、最後はふらついている馬を避けながらのすごい脚なので、素質はあるのではと思わせてくれます。
レース後のコメント
ルメール騎手「スタート後ハミを取らず、いいポジションを取れませんでした。直線でほかの馬が加速して、ようやく”行かなきゃ”という感じで伸びましたね。外を回しては間に合わないので内に入れたのですが、最後の走りは良かったです。次は良くなると思います」
藤沢調教師「環境の変化もあってソワソワするところがありましたね。次は5回東京開催で使いたいと思っています」
第2戦
2戦目は、2018/11/03東京競馬場4R、サラ系2歳未勝利、芝2000mのレース。天候は晴れ、 良馬場でおこなわれました。今回は、M.デムーロ騎手が騎乗。
今回も道中は中団やや後方の位置取り。3~4コーナーからいい感じであがっていくものの、最後は届かず3着。前回同様、最後の足は良いものの、道中の行きっぷりが、あまり良くない印象です。もう少し前につけられれば、勝てるのではと。
レース後のコメント
M.デムーロ騎手「まだ子供ですね。競馬がわかっていない。3~4コーナーはいい感じで上がってきたけど、外に出したらフラフラしてしまいました。脚はあるけど、真面目に走っていないですね」
藤沢調教師は「東京コースがいいので、東京開催のうちに使えたら使います」
一頓挫
本来は、11/24の未勝利戦(東京芝1800m)にルメール騎手で臨む予定でしたが、レース翌週末に右前脚に挫跖に近い症状が見られたため、目標を切り替えることに。レース中に脚をぶつけた模様で、時間が経過してから症状として出てきたようです。程度としてはごく軽いものでした。
しかし12月に入り、右前脚の蹄の痛みがぶり返してしまい、治療をしながら経過を観察することに。その後、右前脚の蹄底から膿が出てきました。その後は順調に回復したため、12/28の2歳未勝利(中山芝1800m)を目標に仕切り直すことに。順調に調教をこなすも、予定していた12/28の未勝利戦(中山)は除外になり、今度は1/12の未勝利戦を目標に。
第3戦
そしてむかえた3戦目は、2019/01/12中山競馬場5R、サラ系3歳未勝利、芝2200mのレース。天候は曇り、 良馬場でおこなわれました。前走に引き続き、鞍上はM.デムーロ騎手。
レースはまずまずのスタートを切り6番手へ。今回はこれまと違い、好位でレースを進める。しかし、4コーナーで他馬に囲まれて、なかなか抜け出せず。直線ではつまずいたものの、ゴール前で猛追、1馬身1/4差の2着に。
前2走と違い、好位で進められたこと、つまずいた後の追い上げた足に、次こそは勝てると思ったのでした。
レース後のコメント
デムーロ騎手「返し馬の感じが良くて成長を感じました。スタートは出ましたし、いい位置で競馬ができたのですが、向こう正面からペースが遅すぎて包まれてしまい、行くところがなくなってしまいました。申し訳ありません。中山コースは全く問題なかったです」
藤沢和雄調教師「勝てずに申し訳ありません。パトロール映像を見たところ、内の馬が外側に寄ってきて、スペースがなくなって、つまずいてしまったようです。左後脚を落鉄していましたが、脚元は今のところ大丈夫そうです。馬は良くなっていましたし、引き続き様子を見て問題なければ2月の東京で使いたいと思っています」
藤沢調教師はデビュー前から、この馬は東京競馬場があっていると言っていました。それを受けて、ジョッキーの「中山コースは全く問題なかったです」のコメントかと思われます。
除外との戦い
1/12のレース後、ミホ分場に移動。体調面や脚元に問題がなかったため、1/22に美浦トレセンに帰厩。乗り込みながら仕上がりを見極め、2/9の未勝利戦(東京芝2400m)、または2/24の未勝利戦(中山芝2200m)に向かう予定でした。
しかし2/9の未勝利戦は2400mという長距離戦で、今後のダメージが心配されることから、1週スライドして2/16の未勝利戦(東京芝1800m)に目標を切り替えることに。鞍上は蛯名正義騎手を予定。除外になった場合は、2/24の未勝利戦(中山芝2200m)にM.デムーロ騎手で臨む予定と除外を考慮した予定です。
残念ながら予定していた2/16の東京芝1800mは除外に。2/23の中山芝1800mと、2/24の中山芝2200mのいずれかを目指して調整することになりました。この時期の未勝利戦は出走希望馬が多く、除外になる可能性を見極めつつ、レースの選択となります。
レースの週には、格上の水仙賞へも登録。未勝利戦が両方とも除外確実、同じクラブ馬のアイスブラスト(水仙賞に出走予定)が出走しない場合を考えての、登録でした。
厩舎や調教師は、2/23デムーロ騎手で1800mが第一希望。最終想定と投票状況で1800mで抽選の可能性が少しでもあれば、2/24ルメール騎手で2200mに投票することに。元々両日ともデムーロ騎手の予定でしたが、事情があり2200mはルメール騎手になりました。
そして無事、2/24芝2200mのレースに出走が確定したのでした。
初勝利!
第4戦は、2019/02/24中山競馬場5R、サラ系3歳未勝利、芝2200mのレース。天候は晴れ、 良馬場でおこなわれました。鞍上はC.ルメール騎手。5枠6番、単勝1.3倍、断然の1番人気です。馬体重は前走より-6kgの、494kg。テレビのパドック解説でも、好馬体との評価です。
レースは好スタートから先団にとりつく。道中は4・5番手ですすめ、4コーナーから押し上げていき、直線では逃げるポイントオブオナーに並びかける。鞭を2発入れられると、一気に後続を離し、そのままゴールへ。2着には3馬身半の差をつける楽勝でした。テレビ番組では「上のクラスにいっても楽しみ」とのコメントが。
今回のように好位につけて、最後の足を生かせるようであれば、今後も期待出来そうです。
レース後のコメント
C.ルメール騎手「何の問題もありませんでした。操縦性が高いですし、前をかわしてからも余力十分で最後は流しました。今日の馬場はこの馬には硬くて走りづらそうにしていましたが、それでもこのパフォーマンスですから今後が楽しみですね」
藤沢和雄調教師「強かったですね。今後のことは馬の様子を見ながらになりますが、500万を勝ってダービートライアルへ行けたらと考えています。レースの選択肢はいくつかありますので、これから検討していきます。馬の方はまだ上積みがありそうですよ」



DMMドリームクラブの野本巧取締役は「藤沢先生からはレース前に“ここを勝ったらプリンシパルS(ダービーTR)あたりを考えよう”という話もあった。まだ1勝馬なので大きなことは言えないが、ダービーに出走できたらいいですね」
藤沢調教師は以前から、プリンシパルSを目指すと言ってました。レース後の藤沢調教師のコメントから、次は500万下を使い、その上でプリンシパルSを目指すようです。次走も期待です。
DATA
キタノインパクト
父:ディープインパクト、母:ボンバルリーナ、母父:シンボリクリスエス。
性別:牡、生年月日:2016.1.12、毛色:鹿毛、生産:追分ファーム、藤沢和雄厩舎。