【腰椎椎間板ヘルニア】レーザー手術を受けることにした 後編【ハイブリッドレーザー治療】

さて、今回は腰痛のレーザー手術を受けた話です。腰椎椎間板ヘルニアで悩んでいる方の参考になればと思い、腰痛で受けた手術の記録を書き残しておこうと思います。

過去の手術など、レーザー手術を受けるまでの経緯はこちら。

【腰椎椎間板ヘルニア】レーザー手術を受けることにした 前編【過去の内視鏡下椎間板摘出術】
さて、今回は腰痛の話です。腰椎椎間板ヘルニアで悩んでいる方の参考になればと思い、腰痛で受けた手術の記...

レーザー手術を希望

今年の1月に腰痛が再発、薬で様子を見、ずいぶんと治ったなと思った6月、また腰痛になりました。1月の時点で、ヘルニアならレーザー手術を受けようと考えていたのですが、お医者さんの見解では手術を受けるほどではないと、投薬での治療になりました。

6月の再発では、お医者さんにはレーザー手術をして欲しい旨を伝えました。薬で収まるのを待っても結局は同じことの繰り返しになるかもしれないので。根本的に解決しなければ、ずっと腰痛の不安から逃れられません。

1月の時も6月の時も、まずMRIを撮ってヘルニアの様子を確認。13年前と同じ場所です。

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MRIの画像は有料(520円)でDVDにしてもらえるので、DVDをもらいました。専用ソフトで見る形で、実際のヘルニアの位置がよくわかりませんが、私の背骨の画像です。

一度、内視鏡下摘出手術をしているので、内側からするしかない(レーザーで椎間板を縮める)という風に言われました。もちろん、私もそういう風に思っていました。

レーザー手術について

たまたま駅の広告で見かけた、腰痛のレーザー手術。調べてみると意外と近所にある病院が積極的な取り組みをしていました。

腰痛の専門治療 椎間板 ヘルニア レーザー手術 腰痛でお悩みなら郡山青藍病院
腰痛の専門治療・椎間板ヘルニア・レーザー手術なら郡山青藍病院へ。症状に合わせた最適な治療を行います。

奈良県大和郡山市にある青藍病院。「腰痛外来」があり、専門チーム体制で応対してくれるとのこと。従来ながらの外科的手術だけでなく、レーザー手術にも積極的に取り組んでいます。レーザー手術を受けるにあたり、メリット・デメリットの説明を聞きました。

レーザー治療の方法

ひとことにレーザー手術と言っていましたが、3種類の方法が青藍病院ではおこなっているようです。

PLDD法 (経皮的レーザー椎間板減圧術)
PODD法 (経皮的オゾン椎間板減圧術)
ハイブリッドレーザー治療

PLDD法 (経皮的レーザー椎間板減圧術)

椎間板の中にある髄核をレーザーで焼くことにより空洞をつくり、椎間板を縮ませ神経の圧迫を減らすことで痛みがなくなるということです。

PODD法 (経皮的オゾン椎間板減圧術)

椎間板ヘルニアへ針を刺し、刺した針の先端よりオゾンと酸素の混合ガスを注入。効果としてオゾン酸化により椎間板ヘルニアの容量が縮小し、神経への圧迫が軽減されます。

ハイブリッドレーザー治療

従来の「PLDD法治療」と、オゾンを使った「オゾン治療」の良い部分を混ぜ合わせた“ハイブリッド”治療法。

髄核が飛び出して圧力がかかっている根本的な原因を取り除き、炎症を起こしている部分をオゾンにより直接的に治療できるという効果があります。

以上の3種類があるとのことですが、現在はほとんどがハイブリッドレーザー治療とのことです。話を聞く限り、PLDD法もPODD法もハイブリッドレーザー治療も、手術時間はそれほど変わらず、メリット・デメリットもほぼ同じようです。

メリット・デメリット

レーザー治療のメリット・デメリットについては、以下のように説明を受けました。

メリット

・出血しにくい
・局所麻酔
・短時間の手術
・傷が残りにくい
・術後2~3時間で帰れる
・副作用が少ない

とにかく短時間の手術で、入院もしなくても良い、局所麻酔で体への負担も少ないなど、手術に関しては良いことずくめです。

デメリット

・全てのヘルニアに対して有効ではない
・70~80%程度の改善率で、効果が確実に上がらないケースもある
・下肢のしびれ等が残る場合もある
・複数回の施術が必要な場合もある
・健康保険適用外、術後検診も適用外のため全額自己負担
・稀に熱刺激で反応性神経根炎や椎間板炎または感染症を引き起こす可能性がある

全てのヘルニアに有効ではなく、改善率も70~80%程度です。要は実際に手術を受けても、治らない可能性もあるということです。しびれが残ることや感染症の可能性は外科的手術でもあるので、これはレーザー治療特有のものではありません。感染症のリスクはレーザー治療の法が少ないようではあります。

そして、一番気になるところが健康保険適用外ということでしょう。

副作用について

メリットで副作用が少ないとありますが、それなりに副作用があるので手術を受ける前に納得いくか確認する必要があります。

・術後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合がある
・個人差があるが、手術後1週間~1ヶ月程これまでになかった症状が一時的に続くことがある
・外科的手術と比べると確率は非常に低いが、治療箇所からの感染症や合併症などのリスクがある
・神経損傷は治験例でも論文でも報告はないが、局所麻酔によるアレルギー反応出現の可能性がごくわずかですが存在する

手術を決める前に一番怖いと思っていたのが、神経損傷のようなこと。針で椎間板を刺すということで、神経を痛めて下半身不随になるようなことがないのか、それが不安でした。説明を聞いた限りでは、過去にそういう例はほぼないとのことでした。

レーザー手術に関して

メリット・デメリットや副作用について、説明を受けました。

その結果思ったことですが、手術をしても必ずしも効果が保証される訳ではないということ。入院の必要は無いし、手術自体の体への負担も軽いことから、気軽に受けることはできますが、保険適用外なので、金銭的な負担はそれなりに大きい。

ただ、腰痛持ちの私には、それでもこの方法に賭けてみるしかないという風に思いました。手術日の予約を取って、手術の前払い金20,000円を払いました。

手術当日

スケジュール

手術当日のスケジュールは以下の通り。

受付
準備(病衣への着替え、トイレを済ませるなど)
手術(30分ほど)
CT検査(ハイブリッド療法の場合、手術後腰部のCTを撮影)
点滴(感染防止のため抗生剤の点滴30分くらい)
安静(点滴を含めて、約2時間安静臥床)
食事(昼食が支給されます)
帰宅

朝9時に受付をして、13時20分のバスで帰途につきました。約半日で済みました。

手術は

手術は部分麻酔によりおこなうので、意識のある状態です。ベッドに左側を上にして横たわり、モニターを見ながら先生と話しつつ、手術は進みました。

レントゲンみたいに体の中を映したモニターを見て、針が体の中に入っていく様子が見られます。最初は麻酔を打って、その後にレーザー手術のための針を刺していきます。

最初に体に刺すときと、椎間板に刺すときに少し痛みがありましたが、めちゃめちゃ痛い訳ではありませんでした。針が中まで入ってしまうと、後は熱を加えていくだけです。助手の方が、150、200,250と数字を読み上げていき、400になると終了しました。これは加える熱の温度のようです。

手術の説明の時は、600度くらいの熱を加えるという話でしたが、症状などによって違うのでしょう。

椎間板を焼いてヘルニアを引っ込める「経皮的レーザー椎間板減圧術」|医学・医療最前線|先進医療.net
椎間板ヘルニアに用いる経皮的レーザー椎間板減圧術は、リスクと患者へのダメージがより小さい、皮膚切開や椎間板の摘出を行わない非侵襲的治療法です。手術のポイントは、椎間板のはみ出した形状などから、髄核のどの部分をどの程度の温度で焼けばいいのかという判断で、医師の経験と技術が必要となります。

先進医療.NETの説明を見ると、「椎間板のはみ出した形状などから、髄核のどの部分をどの程度の温度で焼けばいいのかという判断で、医師の経験と技術が必要となります」とあるので、この辺りは先生の判断なのでしょう。

痛みは針を刺すときだけで、それ以降は全くありませんでした。針を抜くのは一瞬でしたので、ハイ終わりですと言われたときには、もう針は抜かれていました。

術後

手術を受けた後も、それほど体には負担がなくて、手術を受けた実感はあまりありません。ストレッチャーに寝ころぶように移動して、CT検査を受け、病室へ戻りました。いずれもベッドへは転がるように移動しましたが、全く痛みなどはなく、本当に手術を受けたのだろうかというくらいでした。

たぶん、動こうと思えば動けたのでしょうが、術後は注入したオゾンを安定させるために安静が必要とのことでした。ベッドに寝ころび、点滴を受けながら、時間を過ごすのみです。

2時間の安静時間が過ぎると、昼食が支給されました。

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その後、全く問題はなく、支払いを済ませて帰宅しました。

手術後の注意事項

手術当日

できるだけ安静にして、腰に負担のかける動作はしない。
アルコール類は禁止
シャワーと入用雲禁止

翌日以降

激しい運動以外、日常生活は普通にしてください。
デスクワークであれば、翌日から復帰していただけます。

手術の正直な感想

えっ、これで終わり!

というくらいで手術を受けた実感はあまりありませんでした。術中は先生が気軽に声をかけてくれながら進んだので、不安感もありませんでした。この辺りは先生の経験によるので、お医者さんの選択が重要かと思います。

術後も特別腰が痛くなる訳でもなく、腰の痛みがなくなる訳でもなく。とにかく1週間は「今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合がある」とのことなので、安静にしていようと。効果が現れるのに、2~3ヶ月かかる人もいるとのことですし、しばらくは様子見です。

なお、術後の生活では1週間ほど、コルセットを着けておく必要があるようです。わたくしは簡単なスポーツ用品店で購入したものと、前回の手術を受けたときの本格的なものを持っていましたが、簡易的なもので良いようです。手術前に購入を勧められるかもしれません。

お金のこと

さて、一番気になるのが、支払いの金額でしょう。青藍病院では、ホームページ上に料金が明記されています。

ハイブリッドレーザー治療の場合、1ヵ所 300,000円、2ヵ所 350,000円、3ヵ所 400,000円です。全て税抜き。保険適用外なので、全額自己負担です。私の場合、税込みで330,000円でした。はっきりいって高いですが、これは仕方がないですね。なお、この支払いには、手術前におこなったMRIの料金や痛み止めの薬の料金、食事代も含まれております。

13年前に内視鏡下手術の時は、1ヶ月以上の入院と50万円近くの料金がかかったので、これに比べると日にち的にも金額的にも、負担は少ないように見えます。しかし、この手術は保険適用外なので、金銭面での負担は大きいです。高額療養費の払い戻しもないですし、私の加入する生命保険でも対象外でした。

椎間板ヘルニア治療|専門医と治療実績なら北青山Dクリニック 椎間板ヘルニアレーザー治療センター
【症状改善率90.3%の実績】椎間板ヘルニアによる腰痛やしびれを日帰りで治療。北青山Dクリニックは最先端のPLDDレーザー治療と脳神経外科専門医の高い技術により新聞・テレビ・雑誌などで評判の病院です。

保険適用になるように願っておりますが、上記のブログにあるように、医療業界でも色々あるようです。

術後の生活

現在、術後2日が過ぎました。手術当日と翌日は手術前とそれほど変わりはありませんでした。術後2日目になって、ちょっと今までと違う腰の痛さが出ております。腰が張っているような、腰に鉄板が入っているような、腰が重く、鈍い痛みといったところでしょうか。

副作用として、1週間は今までと違う痛みが出ることもあると聞いていたので想定内です。

「術後のよくある問い合わせ」というのがあって、そこに書かれていることを少しピックアップしておきます。

Q 手術をしたが、まだ痛みがある
A すぐに症状が改善しない可能性があります。効果が現れるのに2~3ヶ月かかる方もいらっしゃいます。

Q 術前より痛みが増してきた
A レーザーの高熱の影響やオゾン注入の圧迫により、痛みが増したり、今までにない痛みが出ることがあります。1週間手度でその症状は改善していきますが、ご不安であれば受診してください。

Q 術後2・3日は痛みがなくなっていたのに、また痛くなってきた
A 術後の痛み止めが切れたせいかもしれません。治療効果が期待できるのは3ヶ月程度になりますので、様子を見てください。

Q 重いものを持ったり、立ちっぱなしの仕事ですがいつから仕事復帰して良いですか
A 1週間後からにしてください。ただ、痛みや違和感がある場合、腰痛ベルトを利用したり、少し休憩をとってストレッチなどして工夫してみてください。

Q スポーツはいつから始めて良いですか?
A ウォーキングなどの軽い運動は1週間後、また積極的に始められる場合は1ヶ月を目安に、ご自身の体の調子を見ながら始めてください。

Q コルセットはいつまでつけますか?
最低1週間は着用ください。その後1ヶ月程度は重いものを持ったり、痛みを感じるときなど状況に応じて着用ください。

まとめ

以上、腰椎椎間板ヘルニアのレーザー手術を受けた体験談でした。

外科的手術との比較では、入院の必要がない、手術自体の体への負担が少ないなど、手術のハードルが低く気軽に受けることができます。その反面、100%効果が得られる保証がない、保険適用外なので金銭的負担がかかるところがマイナスポイントです。手術を受けても改善するかどうかはわからない、一種の賭けのようなところがあります。

ただ、治るかどうかわからなくても、可能性にかけたい。腰痛持ちの方は、みんな思うのではないでしょうか。手術のデメリットや副作用をよく理解した上で、受けてみるのも良いのではないかと思ってます。

今後の状況が変わり次第、追記して行く予定です。腰椎椎間板ヘルニアで悩んでいる方の参考になれば幸いです。