さて、今回はバヌーシー生活。
7月13日の3歳未勝利戦で、初出走初勝利を挙げたドリームインパクト。レース後も問題なく、8月31日の新潟9R・糸魚川特別(芝2000m)に出走することに。結果はタイトルに書いたように、4着でした。レースを振り返りたいと思います。

DMMバヌーシー HPより
レース前
3歳未勝利戦後は、左前脚の外側にある骨瘤が少し熱を持ったようですが、歩様には問題ありませんでした。むしろレースを使ったことで、馬体は引き締まって良化した印象も。ただ無理をさせずジョイナスファームに放牧し、脚元の様子と状態に合わせながら、9月の中山開催くらいを目標とすることになりました。
7月下旬には、左前脚骨瘤の熱は完全に取れ、歩様も問題ないため軽い乗り運動を開始。状態が良いので予定を早めて、8月後半の新潟開催を目指すことに。
8月1日には美浦トレセンに帰厩、8月31日新潟9R糸魚川特別芝2000mを内田博幸騎手で向かうことに決定。
レースまでの調教タイムは以下の通り。すべて美浦販路です。
8/4 助手 美南坂 良 57.1 42.1 27.8 14.1 馬なり
8/8 川又 美南坂 良 54.7 39.6 25.7 12.5 馬なり サトノキングダム(古馬オープン)馬なりを0.4秒追走同入
8/11 助手 美南坂 良 57.0 42.7 28.3 14.1 馬なり
8/14 助手 美南坂 良 53.6 39.0 25.2 12.5 馬なり ゴールデンレシオ(2歳未勝利)馬なりに0.6秒先行同入
8/18 助手 美南坂 良 58.9 42.9 28.4 14.3 馬なり
8/21 助手 美坂 稍 52.7 38.7 25.8 13.2 馬なり
8/25 助手 美坂 良 54.2 38.8 25.4 12.6 馬なり サトノキングダム(古馬オープン)馬なりを0.7秒追走同入
8/28 助手 美南坂 稍 52.5 38.5 25.5 12.8 馬なり サクセッション(2歳オープン)馬なりに0.6秒先行同入
糸魚川特別
8月31日の新潟9R・糸魚川特別(芝2000m)、鞍上は予定通り内田博幸ジョッキー。今回もパクパクコンビ。15頭立ての4枠7番に決定。前走の勝ち方が良かったためか、前日の段階から圧倒的な1番人気。
週の中頃までは雨の予報もあったのですが、当日の天気は晴れ、芝は良の発表です。
パドックにて
馬体重は前走から-2kgの492kg。パドックでは特別入れ込むこともなく、おとなしく周回を重ねます。前日は1倍台の圧倒的な人気だったのですが、さすがに人気がかぶりすぎで、避ける人も増えたためか、レース開始前には2倍台に。最終的に単勝オッズは2.1倍でした。2番人気は6.3倍でパルティアーモ。3番人気はマジックリアリズムとラシェーラが6.8倍で続きます。
レーススタート
前走同様、今回もスタートを少し出遅れ、後方からの競馬に。やはりゲートの出が悪い。
レースはラシェーラの大逃げの展開。1000m通過が57秒台と、これは暴走。キャリアの浅いドリームインパクトには、難しい展開に。4コーナーを過ぎて、勝ち馬のすぐ後ろの位置取り。直線追い出しにかかるのですが、なかなかエンジンがかからず。直線は前を行く馬が、馬場の良い外側に来たので、不利というほどではないですが、進路を塞がれたようにも見えます。しかし最後はよく伸びて、4着まで追い込んできました。
上がり3Fが34.1と勝ち馬の33.9に及ばないまでも、良い脚が使えたといって良いでしょう。テレビで見ていたときは、5着かと思っていたのですが、ハナ差かわして4着でした。
1勝クラスは、近いうちに卒業できることを予想させる内容でした。
レース後のコメント
内田博幸騎手は「スタートが課題ですね。扉が開くと怖がってしまうので、怒るわけにもいきませんでした。縦長の展開になりましたが、先に動いたら差される雰囲気があったので、じっとしていました。少しもたれるところはありましたが、最後はしっかりと伸びています。落ち着きがあり、状態は良くなっていました。まだ2戦目ですし、これから成長していくと思います」(DMMバヌーシー ドリームインパクト レポートより)
国枝栄調教師は「バラバラの展開になってしまいました。キャリアの浅い馬ですし、難しい流れになってしまいましたね。しまいは伸びていますし、悲観はしなくていいと思います。これから再スタートですね。次走については、美浦に帰ってからの様子を見て決めたいと思います」(DMMバヌーシー ドリームインパクト レポートより)
レース展開も難しく残念な結果でしたが、騎手も調教師も悲観はしていないようですね。まだまだ3歳、秋になって成長する馬も多いので、これからも期待です。
レース後
この馬の場合、やはり気になるのがレース後の脚元の状態。9月4日時点で状態に問題はなしとのことです。この後は一度放牧に出して、馬の状態を見ながら調整し、東京か福島で使うことを考えるとのこと。
次走は11月になりそうです。それまでにしっかりとゲート練習をして、次は出遅れないようにして欲しいなと。後方からではなく、もう少し前での競馬も試してほしいものです。
DATA
ドリームインパクト
父:ディープインパクト、母:タミーン、母父:Shirocco
性別:牡、生年月日:2016.01.27、毛色:鹿毛、生産:下河辺牧場、国枝栄厩舎。