10代の心を刺激する古本屋 大吉堂に行ってきた。

さて、本日は大阪市阿倍野区にある、「10代」をテーマにした古本屋 大吉堂に行った話です。

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大吉堂

最近は個性的な古本屋さんが増えてきているようです。昔ながらの箱に入ったような文学作品が並ぶようなお店では無く、店主さんの趣味に合わせた本を取りそろえた、本のセレクトショップといったところでしょうか。

そんななか大吉堂は「10代」をテーマにした古本屋で、YA(ヤングアダルト)や児童書、ジュブナイル、ラノベ、ファンタジー、ミステリ、SFなどを扱っています。古本屋というとちょっと敷居の高いお店のイメージがあるかもしれません。しかし大吉堂はそんなネガティブなイメージの全くない、10代もしくは10代の心を持った人を歓迎してくれるお店です。

その本棚は私の好みとぴったり。特に90年代のラノベもしくは元祖ラノベ的な、ジュブナイルやジュニア小説が棚にぎっしり並んでいるわけです。90年代ラノベの取り扱いは新刊書店ではほぼありませんし、以前はたくさん並んでいたブックオフなどでも目にする機会はずいぶんと減ってきたように思います。

90年代ラノベに限らず、80年代のソノラマ文庫やアニメのノベライズ本などもありますし、ラノベとのつながりの深いSFやミステリといった分野の本も充実しております。店主さんはその分野の造詣も深く、質問すると色々と教えていただけます。

そんな素敵な空間に訪れてみました。

大吉堂 コドモ心のヒミツキチ - 大阪市阿倍野区の古本屋
大阪市阿倍野区・アベノ洋風長屋にある古本屋です。YA(ヤングアダルト)、児童書、ラノベ、ミステリ、SF、ファンタジーなど、物語の本を中心に扱っています。

本を託す

今回の目的の第1は、家にある、もう読まないであろう本を買い取っていただくことです。

読み終えたラノベで残しておかなくて良いかなというものをメインに、今回買い取っていただきました。日本SF古典集成と小松左京さんの本は父の遺品で、いずれ読もうかと思いつつも、なかなか読む気が起こらず、読むのを諦めて今回処分することにしました。

このような本はブックオフに持って行っても、値段はつかず廃棄処分になりますと言われるのがオチ。値段がつかないのは仕方が無いとしても、廃棄処分なんて悲しい。その点、大吉堂さんにくる人なら興味を持ってもらえるのではと思い、この本を託すわけです。

昨年の9月にも買い取っていただいています。その時は平井和正本+読み終えたラノベという構成。このときも平井和正さんの本は大吉堂なら、ラノベに興味を持っている人に手に取ってもらえるかもと託したわけです。今回訪れた時に売れているか確認(笑)したら、平井和正さんの本は売れていました。うれしい。

小松左京さんも平井和正さんも、その作品は80年代なら本屋に溢れていて、現在の50才代くらいなら手に取った方も多いと思います。でも、20~30才くらいの人は読んだことのない人も多いはずです。10代にはちょっと早いかもしれませんが、背伸びしたい10代にはぴったりかも。

できれば若い人の手に届くと良いなと思ってます。

本を買う

大吉堂に行くと、ついつい長居をしてしまいます。理由は簡単で、その本棚のすみからすみまでチェックするからです。いや、児童書だけはスルーしてしまいますが。大吉堂さんは仕入れた本の写真をTwitterでアップしてくれるので、いつもチェックしています。

今回は目をつけていた本をまず探し、それプラスアルファで面白そうな本を探します。購入したのはこちら。

以前から目をつけていた、三雲岳斗「少女ノイズ」、あかつき ゆきや「クリスタル・コミュニケーション」、岩本隆雄「星虫」、吉岡平「恐竜鉄道」をまずゲット。

色々とみていると辻真先「伝説『鬼姫村伝説』」がありました。まだコバルト文庫になる前の、集英社文庫コバルトシリーズの頃のもの。先日読んだデビュー作「仮題・中学殺人事件」が面白かったので、再評価の意味もあり期待を込めて、これも購入。

大吉堂では現在、『大人だって読みたい!少女小説ガイド』(嵯峨景子、三村美衣、七木香枝)と連携して少女小説コーナーがあり、ガイド本著者の手書きポップでオススメ本が紹介されています。そこからは恋愛ものでない面白そうなものということで、樹川さとみ「箱のなかの海」をチョイス。

最後に店主さんにミステリでオススメの本を聞いてみました。そこでオススメいただいたのが、城平京(しろだいらきょう)「名探偵に薔薇を」。マンガの原作も手がける作家で、そのマンガもアニメ化されるほどの人気だそう。

今回は7冊購入。家にはまだまだ読んでない本があるのに、ついつい買ってしまいます。なお、大吉堂の値付けは良心価格です。

amazonのマーケットプレイスや昔ながらの古書店では、絶版本に法外な値段をつけているお店があります。もちろん入手が困難なための値付けと思われますが、あまりにも高額すぎるのはどうなのよと思ってしまいます。

店内の様子

最後に大吉堂の店内の様子を。

実は今回、ちょっと実験的なことをしてみたくて、大吉堂にうかがったのでした。それは360度カメラで本屋さんの中を撮ること。本棚に囲まれる様子を実験的に撮ってみたいと。店主さんの許可をいただきまして、撮影してみました。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

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動いている画像の左下「θTHETA」をクリックしたいただくと、THETAのホームページに飛びます。そこでストレート表示にしていただくと、本のタイトルも見えやすくなって、幸せになれるかもしれません。

木材を使った温かみのある空間で、本に囲まれている幸せ。事務的な図書館でも無く、居心地の悪い昔ながらの古本屋でも無く、大量消費のためのブックオフでも無い、そんな素敵な空間です。

大吉堂 コドモ心のヒミツキチ - 大阪市阿倍野区の古本屋
大阪市阿倍野区・アベノ洋風長屋にある古本屋です。YA(ヤングアダルト)、児童書、ラノベ、ミステリ、SF、ファンタジーなど、物語の本を中心に扱っています。