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【2018年版】日本一周自転車旅にオススメ! ツーリング自転車12選【archive】

2020年版を書きました。

こちらの記事は生産終了モデルが含まれています。資料の意味でこの記事を残しています。値段やスペックは当時のものです。


自転車日本一周は、どんな自転車でも出来ます。実際にママチャリやロードバイク、クロスバイク、ミニベロなどの自転車でされている方もいます。

ただ、やはり自転車日本一周をするならば、ツーリング用に作られた自転車の方が、楽に、そしてリスクも少なく出来るのでは無いかと考えています。実際に自転車日本一周をした経験から、この自転車なら日本一周するのに良いんじゃないかと思われるものを、紹介します。

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2018年ツーリング自転車の傾向

2018年のツーリング自転車の大きなトピックとしては、長年に渡って自転車日本一周者に愛されてきた「ジャイアント グレートジャーニー」が廃番になったこと。

2017年に「【Tips】日本一周用のオススメ自転車 2017 【GIANT グレートジャーニー】」というおすすめ記事も書いたのですが、非常に残念。ほぼ同スペックの「ルイガノ LGS-GMT」も廃番になりました。こちらも自転車日本一周に、よく使われていただけに残念です。

これらのヘビーツーリング自転車の代わりに台頭してきたのが、グラベルロードというジャンルの自転車。砂利道も走ることの出来る太いタイヤ、悪路でも安定した制動力を発揮するディスクブレーキ、これらを備えた長距離走行向けのロードバイクです。

ただ、メーカーにより設計思想が結構違うので、これがグラベルロードと定義するのは難しいようです。詳しくは「京都の自転車専門店きゅうべえ」のホームページで解説されています。参考にしてください。

グラベルロードバイクの特徴・選び方を詳しく解説:自転車専門店きゅうべえ
グラベルロードバイクの特徴・選び方を図やイラストを用いて詳しく解説。

ダボ穴がないなど、キャリアや泥除けが取り付けられないものもあるので、日本一周用としては注意が必要かなと思います。また、フロント2速で、ギア比が高めなのも気になるところです。

ということで、グラベルロードでももちろん日本一周は出来ますが、特にオススメはしません。今回取り上げるのも、昔ながらのランドナータイプが多くなってます。

ツーリング自転車に必要な特徴

紹介の前に、まずは私の考えるツーリング車に必要な特徴です。

  • タイヤが太い目
  • キャリア・泥除けがつけられるダボ穴がある
  • それなりの変速性能があり、低ギア比があること
  • 丈夫であること

ツーリング車やランドナーとして紹介されるものは、ほとんどのものがこれをクリアしていると思います。なお、2017年版では「ドロップハンドルであること」をあげていたのですが、今回は外しました。ドロップハンドルではないですが、紹介したい自転車があるためです。

アラヤ フェデラル

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フレーム/フォーク素材クロモリ/ハイテン
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 11-30T 8s
タイヤ・スポーク数26×1-3/8(37-590) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ440/500/540
標準価格¥60,000(税抜価格)
付属品泥除け

最近は自転車日本一周でよく使われています。2017年モデルと、ほぼ変更はありません。グレートジャーニーなき今、一番のおすすめといえます。ポイントは値段が安いところです。ただ、キャリアやサイドバッグがついていません。これらに追加投資が必要ですが、自分好みのものを選べると思えばよいかも。

シティ車で採用されている26×1-3/8タイヤは、日本で一番入手性の良いタイヤです。トラブルにあったときでも、少しは安心です。効きが悪いと言われているカンチブレーキですが、シマノのシクロクロス用のカンチブレーキを採用しているところに、アラヤの良心が見られます。

あえて欠点を挙げるとすれば、シフターがWレバーということです。昔はWレバーが普通でしたから、問題はないのですが、デュアルコントロールレバーがある現在は、若干のマイナスでしょうか。

荷物満載の自転車で、片手を離して変速するというのは、意外とバランスを崩しやすいと感じました。もちろん慣れればそれほど問題はないといえますが、暗いトンネルや斜度のきつい上りではデュアルコントロールレバーの方が良いと思います。

もうひとつタイヤバルブが英式ということ、これもシティ車と同じものです。英式バルブは空気圧管理がきっちりとできないという欠点があるのですが、空気入れを借りることができる可能性が高いという利点もあるので、欠点というほどのことではないかな。

最後に脚力に自信がない人はリアスプロケットを11-32Tに交換することで、ギア比を少し低くすることが出来ます。

フェデラルに関しては、私の持っている2010年モデルを、日本一周用にカスタムした記事があるので、参考にしてください。

アラヤ ツーリスト

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フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 11-32T 8s
タイヤ・スポーク数26×1-3/8(37-590) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ490/530/570
標準価格¥95,000(税抜価格)
付属品泥除け、フロントキャリア、フレームポンプ

クロモリ ロストワックス フォークやラグフレームから泥除けにいたるまで、フェデラルよりグンと質感を上げたツーリング車です。

アラヤはフェデラルをサイクリング車、ツーリストをツーリング車、今回紹介しないスワローをランドナーとカテゴライズしております。しかし、ツーリストは(狭義の)ランドナーと呼んでもよいのではないかと。ランドナーらしくない点といえば、ハンドルバーがマース型というくらいでしょうか。

フェデラルと比較すると使われているパーツがそれぞれ良いものとなってます。ただ、走行性能に大きく関わってくるかというと、それほどでもないので、質感を重要視しなければ、フェデラルでも十分だと思います。

リアスプロケットが11-32Tで、より低ギア比があるのが違いでしょうか。 フレームポンプ(空気入れ)がついているのが、ちょっと嬉しいところです。なお、フェデラルと違いこちらのタイヤバルブは仏式です。

フロントキャリアはついておりますが、サイドバッグは付けられないので、フロントにサイドバッグを付けるのであれば、フロントキャリアを交換する必要があります。

ミヤタ アイガー

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フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 11-25T 8s
タイヤ・スポーク数26×1-3/8(37-590) 32h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ470/520/550
標準価格¥129,900(税抜価格)
付属品分割式泥除け、フレームポンプ、トゥークリップ

ミヤタのランドナーです。スペック的にはアラヤのツーリストに近いです。ただ、使われているパーツが結構違います。パーツ的にはツーリストのほうが良いかなと思います。

リアスプロケットが11-25Tで、一番軽いギアはフロント28Tでリア25T。ギア比は1.12です。これだと斜度のきつい坂を荷物満載で上るのは、脚力がないと厳しいかと思います。

アラヤのツーリストと比較すると、こちらはハンドルバーがランドナーバーですし、泥除けも分割式、さらにペダルにはトゥークリップもついております。ツーリストよりも、よりランドナーらしいモデルかと。その分お値段も高いですが。

マルイシ エンペラー ツーリングマスター

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フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 13-26T 8s
タイヤ・スポーク数650x38A(40-590) 32h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ490/520/550
標準価格¥130,000(税抜価格)
付属品分割式泥除け、トゥークリップ

丸石のランドナーです。スペック的にはアラヤのツーリスト、ミヤタのアイガーに近いです。 3台とも使われているパーツが少しずつ違っていて、比べてみると面白いです。

こちらはリアスプロケットが13-26T 8S。一番軽いギアはフロント28Tでリア26T。ギア比は1.08です。こちらも斜度のきつい坂を荷物満載で上るのは、脚力がないと厳しいかと思います。交換することでツーリストと同じように11-32Tにできます。

2018年モデルはタイヤが650x38Aになりました。 同じ26インチタイヤですが、幅が少し広くなっております。また、ハブがラージフランジハブになり、スポーク数も32本になっています。

マルイシ エンペラー ツーリングコンダクター

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フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 11-30T 8s
タイヤ・スポーク数700×35C(35-622) 32h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ510/540
標準価格¥130,000(税抜価格)
付属品分割式泥除け、トゥークリップ

こちらはちょっと珍しい700cランドナーです。この呼び名が正しいかどうかは別として。スポルティーフと呼ぶのはちょっと違う気がするので。700cのタイヤを採用している以外は、正統派ランドナースタイルと言って良いかも。

ツーリングマスターと違い、リアスプロケットは11-30Tです。こっちのほうが安心です。

こちらも2018年モデルは、タイヤが32Cから35Cへと太くなり、ハブがラージフランジハブ、スポーク数も32本になっています。

マルイシ エンペラー ツーリングプレイヤー

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フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 11-32T 8s
タイヤ・スポーク数26×1-3/8(37-590) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ520/550
標準価格¥89,800(税抜価格)
付属品泥除け

2018年から登場したこちらのモデルは、ツーリングマスターの廉価版といったところ。

使われているパーツも、ずいぶんと違うようです。スペック表を見ると、Wレバーとブレーキレバー、ヘッドパーツは同じようですが、それ以外は違います。

だからといって性能が落ちるわけではありません。むしろリアスプロケットが11-32Tの分、日本一周用としては、こちらのほうが良いかも。”ランドナーらしさ”にこだわりがなければ、ちょっと値段は高いですが、フェデラル同様オススメです。

パナソニック OJC4

ojc

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア30/39/50T / 11-32T 8s
タイヤ・スポーク数26×1.50(40-559) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ460/510/550
標準価格¥170,000(税抜価格)~
付属品分割式泥除け、トゥークリップ、フレームポンプ、フロントキャリヤ、LEDバッテリーランプ

マスプロ車としては唯一の、26インチHEランドナーになります。

クランクセットがシマノのクラリス。インナーギアが30Tとちょっと大きめ。それにしてもこのクランク、ランドナーには似合わないデザインだなと思う。

カスタムオーダー車なので、ハンドル幅やステム長、本体カラーが選べます。完成車を買うよりはフレームセットのみを買って、自分好みのパーツで組みたいものです。

ライトウェイ ソノマ アドベンチャー

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フレーム/フォーク素材スチール+クロモリST/スチール
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア30/39/50T / 12-28T 7s
タイヤ・スポーク数29×2.1(54-622) 32h
ブレーキディスクブレーキ
フレームサイズ420/500
標準価格¥79,800(税抜価格)
付属品ベル、センターキックスタンド、アルミバルブキャップ、スマートフォンマウント

ライトウェイというメーカーは、アメリカのGT BICYCLEの100%出資日本法人として、スタート。現在は独立して日本の会社となっております。

こちらの自転車、デュアルコントロールレバー、そしてディスクブレーキを採用と日本のツーリング車としては、ランドナーではない珍しいものとなっております。それでいて、この価格。なかなか良いと思います。

ただ、使われているコンポがターニーという、シマノの最下級グレードで7速です。それが悪いというわけではないですが、性能的には物足りないかも。

デュアルコントロールレバーにディスクブレーキ、ダボ穴がたくさんある鉄フレーム、 将来、この形がツーリング車の標準となってもよいのではと思うのです。

2018年モデルでは、タイヤがMTB仕様の29インチになりました。 キャリアや泥除けを標準装備にして、10万円くらいで売り出せば、結構売れるのではないかと思います。

JAMIS AURORA

bikes-aurora

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターバーエンドコントローラー
フロント/リアギア26/36/48T / 11-34T 9s
タイヤ・スポーク数700×32C(32-622) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ500/530
標準価格¥115,000(税抜価格)
付属品泥除け、リアキャリア

バーエンドコントローラーを採用したツーリング車です。バーエンドコントローラーを使ったことがないので、実際のメリットデメリットはわからないのですが、海外のツーリング車では、よく採用されています。Wレバーよりは変速時の手の移動距離が少なくてすみます。

ポイントとしてはリア9段によるチェーン・リアスプロケットの耐久性でしょうか。日本一周用としてなら、それほど問題はなと思いますが。よりリスクを減らすことを考えたときには、リア8段モデルが良いと思うのです。

フレームサイズが500からと大きいので、体の小さい人には向いていないです。2018年モデルでは、リアスプロケットが11-34Tになりました。より軽いギアが選択できます。

TREK 520 DISC

520disc

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターバーエンドコントローラー
フロント/リアギア26/36/48T / 11-32T 9s
タイヤ・スポーク数700×32C(32-622) 36h
ブレーキディスクブレーキ
フレームサイズ480/510/540/570/600
標準価格¥120,000(税抜価格)
付属品リアキャリア、トゥークリップ

TREKの作るツーリング車はバーエンドコントローラーにディスクブレーキ。上で挙げたAURORAとの大きな違いは、ディスクブレーキであること。

ブレーキに関しては今まであまり話題には挙げておりませんでしたが、これからのツーリング車はディスクブレーキになっていくのではと思ってます。何よりも雨に強いというのが、心強いです。

ディスクブレーキは調整が難しいと聞いたことがあります。実際にディスクブレーキの自転車に乗ったことがないので、メンテナンス面に関してはなんとも言えないのですが。ただ、これからディスクブレーキのツーリング車が増えていき、ノウハウが貯まってくるといいなと思ってます。

フレームサイズがたくさんあるのが、すばらしい。

KHS Montana Tour

montana

 

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターサムシフター
フロント/リアギア26/36/48T / 11-34T 9s
タイヤ・スポーク数26×1.75(47-559) 36h
ブレーキVブレーキ
フレームサイズ410/460
標準価格¥100,000(税抜価格)
付属品泥除け、片面ビンディングペダル

2018年モデルでは、ハンドルがフラットバーハンドルになりました。それ以外には、2017年モデルと違いはないようです。

サムシフターにVブレーキと、非常にユニークなツーリング車です。 Vブレーキを使用してますが、なぜかディスクブレーキ台座もあります。

シマノ製パーツがハブとリアスプロケット、チェーンのみ。シフターやディレイラーはMaicroshiftという台湾メーカーのものです。 低ギア比は0.76ですので、これならどんな激坂でも大丈夫かも。ただ、ここまで要らないかも。

ついてくるペダルが片面ビンディングというのも、ユニーク。個性派ツーリング自転車です。ドロップハンドルが苦手な方には、これもありかと。

KHS World Tour TR-101

worldtour

 

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア30/39/50T / 11-36T 9s
タイヤ・スポーク数700×32C(32-622) 36h
ブレーキディスクブレーキ
フレームサイズ440/470
標準価格¥120,000(税抜価格)
付属品なし

2018年、モンタナツアーがフラットバーハンドルになり、ドロップハンドルモデルとして、こちらが登場しました。

デュアルコントロールレバーにディスクブレーキ、ダボ穴がたくさんある鉄フレームと、ライトウェイ ソノマアドベンチャーと同じコンセプトのツーリング自転車です。

海外のツーリング自転車は9速モデルが多いですね。基本コンポはシマノSORAを使用。ハブとリアディレイラーはALIVIO。

ペダルがついてなかったり、泥除けもついていないですが、これはなかなか良さそうです。フロントインナーギアが30Tと大きいぶん、リアは36Tまであります。これなら激坂でも踏めるのではないかと。

まとめ

以上、2018年版、日本一周自転車旅用ツーリング自転車12選です。

「アラヤ スワローランドナー」や「ビアンキ ANCORA」、「SURLY LONG HAUL TRUCKER」等のリア10速モデルや、スポルティーフなどフロント2速のモデルは除外しております。

リア10速モデルの中には、モンベルの自転車ブランドの「シャイデック TR」とか、「ルイガノ LGS-T9.0」も紹介しようと思ったものもあるのですが、スプロケットの消耗などの面から、やはり外しました。

2017年に比べると、数は減っておりますが、取り上げた自転車はどれもツーリング用として設計されておりますので、日本一周用としてはどれを選んでも間違いはありません。

自身の自転車日本一周の経験から、デュアルコントロールレバーのものをオススメしたいのですが、グレートジャーニーとLGS-GMTがなくなり、コストパフォーマンスに優れたものがありません。

コスト面だけでいえば、やはりアラヤのフェデラルがオススメです。近年、日本一周にもよく使われているので、ノウハウも探せばあります。Wレバーも慣れれば、問題なく使えます。ただ、操作時に片手になるというのだけが、若干の不安ですが。

個人的にこれからのツーリング車としてのオススメは、「ライトウェイ ソノマアドベンチャー」と「KHS World Tour TR-101」です。デュアルコントロールレバーにディスクブレーキ、ダボ穴がたくさんある鉄フレームというのが、今の私の考える理想のツーリング車です。