さて、今回は日本一周用フェデラルにつけるリアキャリアを考えます。
その前に2016年の自転車日本一周時の検証からです。
こちらは出発前の写真です。
使用したリアキャリアは「TOPEAK スーパー ツーリスト チューブラー ラック」です。
材質:中空アルミ
最大積載荷重:25kg
参考重量:640g
標準価格:¥3,780(税込)
スペックとしては、このようなものです。フロントキャリアと違い、特に問題なく日本一周を終えることが出来ました。私の日本一周では、リアサイド右4.4kg、リアサイド左3.8kg、リアキャリア荷物8.2kgの計16.4kgを積みました。食料やその時々で必要なものを追加したので、多少のプラスマイナスがあるのですが、20kgもないくらいであれば、アルミのものでも問題はないと思ってます。
自転車日本一周ブログを見ても、リアキャリアで問題が発生したのをあまり見たことがありません。明らかに過積載と思われるような方(コンテナボックスを積んでいたり)も多いのですが。キャリア自体が壊れるよりも、それをとめているネジが折れて、フレームに残ってしまったというのはあったかも。
日本一周後のリアキャリアはこんな感じです。塗装のハゲというよりは、ちょっと削れてしまっている感もあるのですが、全く問題なしです。
定番のリアキャリア
さて、あらためて日本一周用のリアキャリアを考えます。今あるものを流用しても良いですし、同じものを購入してもよいのですが、それだと面白くありません。フロントキャリアは選択肢が少ないし、壊れることも多いようなので、信頼と実績を重要視しましたが、リアキャリアはちょっとチャレンジしてみても良いかもと思います。
リアキャリアはフロントに比べて、選択肢が豊富です。
自転車日本一周でどこのリアキャリアが利用されているのか検索したところ、2つのモデルが良く利用されているようです。これはしっかりとカウントしたわけではなく、検索で出てきたものを見て回っただけです。それほど信頼のあるデータではありません。よく目についたものと言う程度です。
ミノウラ リアキャリア ブラック MT-800N
ひとつは「ミノウラ リアキャリア ブラック MT-800N」
材質:スチール
最大積載荷重:18kg
参考重量:1200g
標準価格:¥3,740(税込)
実売価格が、3,000円弱と安いですし、ホームセンターなどでも販売されていたりするので、入手性も良いです。それに折れても安心のスチール製。使用実績もありますし、無難といえば無難です。
最大積載荷重が18kgと少し少ないのと、対応が24-26インチの自転車まで。700Cの自転車で利用するには、「MT-800N用 FB金具」が必要です。
ひとつ気になるのがこの部分。
ちょっと貧弱な感じがします。それでも壊れることはなさそうですが。
TOPEAK スーパーツーリストDXチューブラーラック
もうひとつは「TOPEAK スーパーツーリストDXチューブラーラック」
材質:中空アルミ
最大積載荷重:30kg
参考重量:700g
標準価格:¥4,752(税込)
私の利用したスーパーツーリストとの違いは、サイドバッグ取付用のバーがあること。これがあるために、サイドバッグの重心が低く出来るのと、天板に荷物があってもバッグの付け外しがし易くなるかもと。
このサイドバーの存在を、今回のリアキャリア選びの条件にしようかなと思うのです。と言うか、信頼性、使用実績、値段の面からいうと、このモデルが一番良さそうに思います。
一応今回のリアキャリア選びの条件としては、取付可能のもので、サイドバーがあるものとしようと思います。
リアキャリア選び
それでは、実際にどのようなリアキャリアがあるのか見ていきます。
NITTO (ニットー) 日東 キャンピー リア キャリア
材質:中空スチール
最大積載荷重:16kg
参考重量:1200g
標準価格:OPEN
まずは定番の日東キャンピーです。思ったより最大積載荷重が少ないです。サイドバッグの取付位置が低く、低重心に出来ます。ネックはやはりお値段です。
TUBUS ロゴ クラシック
海外のサイクリストに定番のTUBUSからはこちら。
材質:クロモリ
最大積載荷重:40kg
参考重量:800g
標準価格:¥21,600(税込)
最大積載荷重が驚きの40kg。荷物をたくさん積むのであれば、これなら安心です。ただ、オーバースペックという気もします。値段も高いですし。
TUBUSにはもうひとつロゴエヴォというのがあります。
ただ、輸入元のピーアールインターナショナルのHPには紹介されておりません。TUBUS本国のHPには記載があるのですが、ドイツ語なので詳しいスペックはわかりません。
いちおう、クイックリリースアダプター等のアクセサリーを使用する場合は、ロゴクラシックをとのことです。
TOPEAK ユニ スーパーツーリストDX ノンディスク リアキャリア
材質:中空アルミ
最大積載荷重:30kg
参考重量:875g
標準価格:¥7,668(税込)
先にも紹介したTOPEAKのスーパーツーリストDXですが、これには色々なバリエーションがあります。こちらのモデルはキャリアーレッグの長さを変えられるユニチューブラーラックシリーズのものです。29インチや700cのタイヤにも対応しております。ただし、ディスクブレーキには非対応。ディスクブレーキに対応したモデルは別にあります。
29インチや700cの自転車ではこちらが選択肢となりますが、650Aや26インチHEの自転車では、どこまでのメリットがあるのかと。レッグの長さを変えるための機構やボルトが、新たなリスクを生むかもしれません。値段も高くなるので、あえてこちらを選ぶ理由はありません。
TIOGA リア ステンレス チューブラー キャリアー(パニアタイプ) CAR09200
材質:中空ステンレス
最大積載荷重:25kg
参考重量:1140g
標準価格:¥24,300(税込)
日東キャンピーにそっくりなこちらのキャリア、材質がステンレスということです。また、最大積載荷重が25kgと日東のものより大きくなってます。フロントに比べるとリアキャリアは、日東よりこちらのほうが良いかもしれません。値段はちょっと高くなりますが。
フロントキャリアの記事を書いているときは気が付かなかったのですが、こちらは26”、27”、700C 対応になってます。日東のものは26インチ用と27インチ用で別れているので、こちらのほうが使いまわし出来ます。
BLACKBURN アウトポスト リア ラック
材質:アルミチューブ
最大積載荷重:25kg
参考重量:997g
標準価格:¥18,360(税込)
フロントキャリアのときも紹介したブラックバーンのリアキャリアです。フロントに比べるとリアはスペックが凡庸です。値段も少し高めで、あまりメリットはないです。
Ibera(イベラ) IB-RA4
材質:アルミ
最大積載荷重:25kg
参考重量:770g
参考価格:\3,799(税込)
今回大注目のリアキャリアです。アマゾンでは取り扱いがありますが、サイクルヨシダやサイクルベースあさひのネットショップでは、取扱がありません。イベラブランド自体は扱いがあるのですが。
イベラは台湾のブランドで、日本ではオオトモが輸入しているようです。オオトモはホームセンターなどで販売されている自転車を作っているところ。(レイチェル+など)
オオトモのHPには記載がないので、正規輸入品では無いのでしょう。アマゾンでの評価はなかなか良いようです。フェデラルにも取付けた方のコメントもあります。ただ、自転車日本一周で使っている方は、ネット上では今のところいらっしゃらないようです。
高さを変える機構があるということで、「TOPEAK ユニ スーパーツーリストDX ノンディスク リアキャリア」に近いかなと。ただ、その機構自体はTOPEAKに比べ、貧弱そう。最大積載荷重も劣りますし。ボルトの使用数や、作り自体を見るとどうしても、安っぽいです。値段なりかなと。
値段としては実売価格で、「TOPEAK スーパーツーリストDXチューブラーラック」より少し安いくらい。この金額差をメリットと考えるかどうかです。
後日、購入して、リッジランナーに取り付けました。
まとめ
探したところ、もう少し種類があるのですが、アマゾンでの取扱がないなど、入手性の問題で省きます。大まかに実売価格1万円以上のモデルと、2~4千円のモデルにわかれます。
日本一周の実績がある「ミノウラMT-800N」と「日東キャンピー」が、最大積載荷重18kgと16kg。今回取り上げたモデルは全てそれを上回っているので、最大積載荷重の面で言えばどれも問題ないでしょう。
それからいうと、ここであげたモデルはどれを選んでも良いかなと。そして、実売価格1万円以上のモデルを選ぶメリットはそれほどないかもと思います。
最終的に「TOPEAK スーパーツーリストDXチューブラーラック」と「Ibera(イベラ) IB-RA4」が候補です。実績で言えば、TOPEAKのもの一択です。値段も大きく変わらないので、イベラのものを選ぶ理由はありません。イベラのものを試してみたいというのもあるのですが、過酷な日本一周中に壊れるのは、やっぱり困ります。
やはり実績から「TOPEAK スーパーツーリストDXチューブラーラック」がよいかなと。