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【写真展への道 その3】作品制作!【自転車日本一周写真展】

さて、今回は写真展への道、第3弾です。

もう写真展が終わってから、1ヶ月以上経っています。今更なのですが、日本一周後の写真展開催を考えられている方の参考になればと思い、書き記します。

【写真展への道 その1】 プレスリリース!【自転車日本一周写真展】
以前、こんな記事を書きました。 これ以降、写真展に関することはブログには書いておりませ...
【写真展への道 その2】ダイレクトメール!【自転車日本一周写真展】
6月7日から11日まで行われた写真展「チャリダーズ! 2016年日本一周の旅」に、たくさんの方に来て...

今回はいよいよ作品の制作です。取りかかったのは、写真展開催1ヶ月前の5月初旬です。

自転車日本一周中に撮った写真の中から、展示する作品を選び、プリント、展示用に加工という流れです。

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写真のセレクトの前に

まずは日本一周中に撮った写真から、展示するものを選びます。実際にセレクトするには、”どのような写真を何枚選ぶのか”が必要です。

これにはコンセプトと展示方法を考える必要があります。

コンセプトはプレスリリースを作る時に考えてありますので、それをもとにします。私の場合は「日常に溶け込んだ風景、その地に暮らしている人には普通に思えても、他から来た人にとっては新鮮に思えたり、驚きがあったりする風景」をコンセプトにしました。

いかにも観光地の写真ではなく、日常の風景です。また、自転車日本一周した人には、あったあったと思い出していただければなと。

そして、どのような配置で、何枚展示するかが重要です。

今回は壁4面を3人で使用。言い出しっぺの特権で、私は壁2面を使います。壁1面は、幅2m高さ2mです。ただし、低い位置になりすぎても見づらいですし、高くなりすぎてもいけません。

展示枚数はあまりにも多くなりすぎると、コンセプトがぼやけてしまいます。しかし、200日以上にわたる、日本一周の中で撮った写真は膨大な量です。たくさんのものを見てきているので、あれも見せたい、これも見せたいと思うのは仕方のないことです。

ということで、コンセプトが多少ぼやけたとしても、見てきたもの、自分のいいと思う写真をできるだけ展示したいと考えました。

そして、展示方法ですが、横1列に何枚か並べ、それを何段にするかというのが一般的な考え方だと思います。

しかし私が考えたのは、日本列島の形で展示しようというものでした。その地方地方で撮ったものを、当てはめていくという形です。

写真1枚の大きさはA4サイズくらいが大きすぎず、小さすぎず良いかと。ただ、私の写真は全て正方形サイズで撮っております。なので、A4サイズの短辺に合わせて、20cm x 20cmで作ることに。

壁面の大きさに合わせて、日本列島の形も考えつつレイアウトを考えました。最終的に、決まった形が↓このようなものです。

私のブログでは、旅の行程を四国編や日本海側北上編と言ったかたちで分けていたので、それに合わせて選ぶ枚数を決めました。

離島3枚を含め、計58枚です。

写真のセレクト

いよいよ写真選びです。

私の場合は写真展開催を決めた時から、どの写真を写真展に使おうかと、まとめ記事やTIPS記事を書きながら、漠然とですが考えていました。

写真の管理にはpicasa3というちょっと古いソフトを使ってます。これで「写真展 四国」とか「写真展 日本海側北上」というアルバムを作り、まずはそこにどんどんと気に入った写真を、放り込んでいきます。

その中でのバランスや全体のテーストを考えて枚数を絞り込んでいきます。「アルバムに追加」と「アルバムから削除」を繰り返していくのです。

最終的には、このように絞り込みました。

プリント用ファイルの作成

展示する写真が決定したら、次はプリント用ファイルの作成です。picasa3で見ているファイルは、小さいサイズのJPEG画像。プリントをするにはRAWファイルから、高解像度のファイルを作成します。これには、カメラに付属していたオリンパスの現像ソフトを使いました。

現像ソフトでは、色味の調整やトリミングを詰めていきます。

RAWファイルで撮るメリットは、画質を落とさずに、露出やホワイトバランスを変更できること。JPEGファイルで画像処理をすると、僅かかもしれませんが画質が落ちるのです。

また、スクエアサイズで撮っている場合は、JPEG画像では写っていない左右も記録されています。

元画像とプリント用に作成した画像の比較を。下がプリント用の画像です。

左の配管のはいり方が、中途半端だったので、しっかりと入れました。逆に右側の壁は特に情報がないので、カットしても問題は無し。この写真では、町中の電線や配管のゴチャつきと、その中に巨大な弘法大師像が存在する面白さを表現できればと。

色味としては元の画像ではちょっと青みが強いように感じるので、ホワイトバランスを調整して、黄色みが強くなるようにしました。

今回の写真展での写真は、色鮮やかな写真というよりも、こってりした色ノリ感がある写真にしようと。

サイズとしては、ブログ用に使っていた小さいサイズは960x960で、プリント用に作ったファイルは、2976 x 2976です。

このようにプリントする写真をすべて仕上げていきます。

写真のプリント

いよいよプリントです。

最初はプリンターを使って、自分の納得いく色味で仕上げようと考えていました。

しかし、全58枚もあります。インク代、用紙代、失敗したときのプラス費用などなど、結構金額がかかりそうです。そしてそれ以上に、時間がかかりそうです。

ギャラリーの方に話したところ、ネットプリントでも結構仕上がりが良いよと。金額的にも、それほど高くならないし、出来上がりも早いとのこと。

紹介してもらったのが、こちら↓

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1枚150円で、平日15時までの注文は、当日発送です。銀塩プリントのメリットはそれほど重要視はしませんが、とりあえず試してみることに。

いきなりすべてを依頼すると、仕上がりに納得行かない場合、すべてやり直しになってしまいますので、とりあえず7枚で。

7枚というのは、四国編の分です。注文後、翌々日にはプリントを受け取りました。

品質に関しては、問題はありません。画面で見るよりは、ちょっと黄色みが弱いかなと思うくらいで、色味に関しても、不満はありませんでした。

残りもすべて依頼することに。注文はA4サイズ、イメージフルふち、無光沢紙です。離島3枚はKGサイズです。ただ、配送料を無料にするため、離島3枚分はA4サイズも注文しました。

最初のおためしは送料(メール便160円)含めて、1,230円。残りの分は送料無料で、5,001円です。

送られてきた写真はこんな感じです。到着時は写真を撮ってないので、残っている写真で。これは送料無料にするために注文した、離島分のものです。

展示用に加工

写真展における写真の展示方法としては、額装、木製パネル貼り、スチロールパネル貼りが
一般的かと思います。

プリントをそのまま壁面に貼るということもありますが、これはチープに見えるので、あまりオススメではありません。カジュアルな演出としてはありですが。

見栄え的には額装が一番良いと思うのですが、コスト的に非常に高くなります。木製パネル貼りはコスト的にはそれほどでもなく、厚みもあって見栄えが良いのですが、サイド面の処理(通常テープ貼り)が面倒です。

手軽にできて、コストもかからないスチロールパネル貼りが、無難なところです。

スチロール貼りのデメリットとしては、ボードの反りがあります。これはサイズにもよるのですが、長期間の展示では、パネルが反ってきて展示が落ちることもあるようです。

ただ、今回の写真展は5日間の開催ですし、写真のサイズも1辺20cm角の正方形サイズと小さいので、それほど意識しなくても良いと判断しました。

購入したのは、こちら

ハレパネとはスチロールボードの片面に糊がついているものです。紙を剥がせば、そのままプリントを貼り付けられます。

これのA2サイズを10枚購入しました。通常は5mmか7mmの厚さのものを利用するようですが、ちょっとケチりまして、3mm厚のものを購入です。

パネル1枚で6枚分使えます。失敗も考えて、60枚分あれば大丈夫かと。

プリントの余白を切り、ハレパネも20cm角に切り、貼り付けて終了です。

と言葉で書くと簡単ですが、これがなかなか大変な作業。特に、プリントをパネルに貼る時は、歪まないように、また空気が入ってしまわないようにしなければなりません。

一度パネルに貼ったプリントは、剥がして再利用することは無理なので、失敗は許されません。慎重に進めます。結局、A4サイズ55枚を貼り終えるまでには、休日3日間位は使いました。

実際に出来上がった作品をとりあえず床面に並べてみて、展示を想像してみます。やはり実物を並べてみると、なかなかの迫力です。

四国はこんな感じ。

こちらは北海道。

九州はこんな感じ。

さて、作品も出来上がりました。後は搬入です。

ではでは。