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【2022年】日本一周自転車旅にオススメ! ツーリング自転車12選【2022年6月4日更新】

2016年におこなった自転車日本一周の経験を活かして、オススメの日本一周用自転車を紹介する記事、2022年バージョンです。

自転車日本一周は、どんな自転車でも出来ます。実際にママチャリやロードバイク、クロスバイク、ミニベロなどの自転車でされている方もいます。

自転車日本一周ブログ リンク集 2013年~2021年
過去の自転車日本一周ブログのまとめです。 選んだ基準は、基本的に毎日の記事で構成されるもので、...

上記記事では過去の自転車日本一周のブログをまとめています。使用した自転車も記載してあるので、見ていただければわかりますが、皆さん色々な自転車で日本一周されています。

ただ、やはり自転車日本一周をするならば、ツーリング用に作られた自転車の方が、楽に、そしてリスクも少なく出来るのでは無いかと考えています。実際に自転車日本一周をした経験から、この自転車なら日本一周するのに良いんじゃないかと思われるものを、紹介します。

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2022年ツーリング自転車の傾向

2022年の状況としては、新型コロナウイルスの猛威により、各国の自転車生産状況が悪化、それにくわえ自転車が見直され人気となり、自転車本体・パーツともに供給が需要に追いつかない状況に。

2022年も半ばとなり、ずいぶんと状況も改善されてきたようですが、希望する自転車がすぐに手に入る状況とは言いづらいものがあるようです。この記事も2021年版からずいぶんと更新しなかったのですが、記録の意味もあるので実際の供給状況は無視して、おすすめの自転車をピックアップしたいと思います。

2020年ころからのグラベルバイク人気(メーカーの意図もあるかもしれません)も定着しました。そのかわり、従来ながらのツーリング自転車は減少。グラベルバイクも、どちらかというとスピード重視のグラベルロードが多い印象で、ツーリング向けのグラベルバイクは少ないようです。

また、コロナ禍で生産状況が厳しいのか、丸石のエンペラーがネット上のラインナップからは無くなりました。ただ、販売店向けの紙のカタログには記載があるとのことなので、コロナ禍の今年度は生産を見送るだけなのかもしれません。長い歴史を誇る正統派ランドナーなので、生産終了にならないように祈るばかりです。今年度の生産は無いようなので、今回はラインナップから外しました。

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ツーリング自転車の特徴

紹介の前に、まずは私の考えるツーリング車に必要な特徴です。

  • ドロップハンドルであること
  • タイヤが太い目
  • キャリア・泥除けがつけられるダボ穴がある
  • それなりの変速性能があり、低ギア比があること、リアは9速まで
  • 丈夫であること

ドロップハンドルであること

ドロップハンドルは握る場所を変えることにより、体を動かすことが出来ます。長時間同じ姿勢で自転車に乗っていると体も疲れてきますので、ポジションを変えられるドロップハンドルはメリットであります。

どうしてもドロップハンドルが苦手の方は、フラットバーハンドルでも良いと思います。その場合はバーエンドバーをつけるなどして、ポジションを変えられるようにするのが良いと思います。

タイヤが太い目

ロードバイクのタイヤ幅は23mmや25mmが標準です。それに比べツーリング自転車のタイヤ幅は、35mm以上が採用されています。ツーリング自転車は速く走ることを主たる目的としていません。たくさんの荷物を積んで走る日本一周のような場合は、安定性を重視した太めのタイヤが良いと思います。

キャリア・泥除けがつけられるダボ穴がある

荷物をたくさん積むためには、キャリアを付けるのが必須です。そのためにはダボ穴と呼ばれるネジ穴がフレームにある必要があります。またキャリアだけでなく、泥よけも付けられるように複数のダボ穴があるものがよいでしょう。ツーリング自転車の必須条件ですが、カタログのスペックには載らなくて、写真をよく見ないとわからない場合も多いです。

ダボ穴がないロードバイクの場合、アダプターを使えばキャリア取り付けも可能です。ただし、アダプターの強度的な不安や、キャリア取り付けを想定していないフレームへの不安があります。

それなりの変速性能があり、低ギア比があること、リアは9速まで

ママチャリなどでは変速機能の無いものがあります。それで日本一周をしている人もいますが、坂道など大変です。日本一周をある種の苦行として行いたい場合は良いのですが、それなりに快適にしたい場合は、変速機能は必須です。スポーツ自転車の場合は、ほとんどが変速機能を持っています。

ここで重要なのが、低ギア比です。坂道を上る際に足への負担を減らしてくれます。ロードバイクの場合は荷物満載を想定していないので、低ギア比は高めです。より軽く坂を上るためのギアを持っていた方が良いでしょう。

リアが9速までとしているのは、チェーンの問題です。段数が多くなるとチェーンも細くなるので、耐久性の面からリアギアは9速くらいまでが良いと思います。9速でもチェーン切れやスプロケットの摩耗のリスクはあります。8速が無難と思いますが、海外メーカーのツーリング自転車は9速が多いです。

丈夫であること

ロードバイクは軽さが命ということで、最近はカーボン素材のものが増えています。昔のカーボンと違い強度は高いようですが、想定外の荷物を満載にした時には不安があります。

やはり昔ながらの鉄素材(クロモリが多い)が、強度的には安心感があります。同時に振動吸収性も優れているので、疲れにくいといわれています。たくさんの荷物を積むことを前提とされたカーボンのツーリング自転車が作られるまでは、鉄素材のものを選ぶのが無難と思われます。

まとめ

以上が私が考えるツーリング自転車の特徴です。

ランドナーでも低ギア比が無かったり、リア10速のものがあります。それらは省き、グラベルバイクでツーリング自転車的なものをチョイスしました。これらで無くてはダメなわけではありませんが、日本一周の経験から、これなら良いかもという自転車を紹介します。

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アラヤ フェデラル

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 12-32T 8s
タイヤ・スポーク数650×38B(37-584) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ450/500/550
本体カラーダークモスグリーン、スチールグレー
標準価格税込 \88,000(本体価格 \80,000)
付属品泥除け

最近の自転車日本一周でもよく使われている定番のツーリング車ですが、2021年モデルから大幅に変わりました。従来ながら必要最低限の機能は持ちつつ低価格なオススメの自転車ですが、過去のノウハウが利用できないことも考えられますので、若干注意が必要です。

【アラヤ フェデラル】2022年モデルについて
さて、今回はフェデラルの2022年モデルについての話です。 HPではずいぶん前から公開されてい...

2020年モデルまでとは違いタイヤが650B(27.5)という、近年MTBで多く利用されているタイヤに変わっています。今までのような入手性にすぐれるママチャリと同じタイヤではありません。2022年、日本一周中の交換タイヤとして、650Bが売っていないという声がtwitterで聞こえています。出発前にしっかりとしたタイヤに交換するほうが無難かもしれません。

また、2022年5月からさらに値段が高くなっています。それでもツーリング自転車としては求めやすい価格なのですが、ご注意ください。

最後にランドナー全体に言えることですが、Wレバーはデュアルコントロールレバーに比べ、操作性が劣ります。荷物満載の自転車では、片手を離して変速するというのは、意外とバランスを崩しやすいと感じました。もちろん慣れればそれほど問題はないといえますが、暗いトンネルや斜度のきつい上りではデュアルコントロールレバーの方が良いと思います。そこが少しだけマイナスポイントでしょう。

FED / ARAYA Federal / アラヤ・フェデラル
アラヤは1903年に日本で初めて自転車のリムを生産し、1946年から高い品質を誇る”ツバメ自転車”を生産・発売し、現在に至るまで長く日本の自転車を見続けてきた”日本の自転車ブランド”です。


アラヤ ツーリスト

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターWレバー(ダウンチューブレバー)
フロント/リアギア28/38/48T / 12-32T 8s
タイヤ・スポーク数650×38B (37-584) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ500/550
本体カラーボルドーレッド、ナチュラルカーキ、ミッドナイトブルー
標準価格税込 \132,000(本体価格 \120,000)
付属品泥除け

2022年、大幅なモデルチェンジ。フェデラルと同じように、タイヤが650Bに変更となりました。スワローワンドナーが生産終了したため、アラヤのランドナーはツーリストが代表モデルとなります。フェデラルの質感を上げたツーリング車です。

タイヤ変更が1番大きなトピックですが、前年モデルにあったフロントキャリアやフレームポンプがなくなるなど、コストダウンが図られています。それでも昨年より高くなりましたが、これは現在の状況を考えると仕方のないところでしょう。

TUR / ARAYA Touriste / アラヤ・ツーリスト
アラヤは1903年に日本で初めて自転車のリムを生産し、1946年から高い品質を誇る”ツバメ自転車”を生産・発売し、現在に至るまで長く日本の自転車を見続けてきた”日本の自転車ブランド”です。


アラヤ ディアゴナール

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア30/46T / 11-32T 8s
タイヤ・スポーク数 700×32C (32-622) 32h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ450/500/550
本体カラーダークグレー、クイーンズアイボリー
標準価格税込 \103,000(本体価格 \94,000)
付属品泥除け

2014年の登場時は伝統的なスポルティーフの性格が強かったのですが、2019年からSTIレバー、カンチブレーキとなり、伝統的なスタイルから現代的高速ツーリングモデルに変わってきました。今年度からはフロントギアが30/46T(以前は34/50T)となり、荷物満載のツーリングでも坂道が登りやすいギア比になってきたので、取り上げることにしました。

STIレバーのツーリング車としては値段もお手頃です。日本一周用と考えた場合、スポークの数が32Hと若干の不安はあります。700Cタイヤは650Bより入手性が良いですし、種類も豊富です。

DIA / ARAYA Diagonale / アラヤ・ディアゴナール
アラヤは1903年に日本で初めて自転車のリムを生産し、1946年から高い品質を誇る”ツバメ自転車”を生産・発売し、現在に至るまで長く日本の自転車を見続けてきた”日本の自転車ブランド”です。


TREK 520

フレーム/フォーク素材クロモリ/スチール?
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア26/36/48T / 11-36T 9s
タイヤ・スポーク数700×38C(38-622) 36h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズ480/510/540/570/600
本体カラーレッド
標準価格税込 \181,500(本体価格 \165,000)
付属品リアキャリア、フロントキャリア、トゥークリップ

昨年から継続ですが、値段が大幅にアップしました。「主なテクノロジー」内の説明に「アルミディスクツーリングフォーク」の記載あり。今までクロモリではないものの、鉄のフォークだと思っていたのですが、アルミなのかもしれません。スペック欄には520 alloyとあり、合金なのは確かですが、アルミの表記はないのでやや疑問です。なお英語サイトの説明の記載では「alloy disc touring, rack mounts」です。フォークだけアルミにするメリットはあまりないと思うのですが、どうなのでしょう。

低ギア比はフロント26Txリア36Tで0.72、これなら荷物満載でも激坂を上れるでしょう。むしろ使うことは無いかもしれないくらいです。ちょっとしたリスクとしては、リア9速ということでチェーンとリアスプロケットの耐久性くらいでしょうか。2019年に日本一周にこちらを利用している人で、チェーンが切れた人がました。

ただ、海外製のツーリング車はどれも9速になっています。メーカーとしては9速でも、耐久性は大丈夫という判断なのでしょう。切れる前に3000~5000kmくらいでチェーンは交換した方が良いと思います。

520 - Trek Bikes (JP)
520に乗って最高のライドで最高の一日を。最寄りのトレック正規販売店で最適な一台を見つけよう。

CINELLI Hobootleg Easy Travel

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア30/39/50T / 11-34T 9s
タイヤ・スポーク数700×37C(37-622) 36h
ブレーキカンチブレーキ
フレームサイズ46/49/53/56
本体カラーオンザビーチ
標準価格税込 \203,500(本体価格 \185,000)
付属品泥除け、フロントキャリア、リアキャリア

昨年から継続です。チネリのSTIレバーのツーリング車です。TREK520に比べると、ブレーキがカンチブレーキなのが大きく違うところでしょうか。ちょっと値段が高いです。

Hobootleg Easy Travel – Cinelli Japan

KHS GRIT55

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア32/48T / 11-34T 8s
タイヤ・スポーク数700×40C(40-622) 32h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズ440、490、520、550
本体カラーブルー
標準価格税込 \143,000(本体価格 \130,000)
付属品

KHSには「TR-101」というツーリング車があるのですが、日本では現在輸入販売されていません。本国サイトには2022年モデルとして記載があります。ただ今年から、グラベルバイクのカテゴリーでロングツーリングモデル「GRIT55」が発売されましたので紹介します。

フロントギアが32/48Tですがリアに最大34Tがあるので、荷物満載でもなんとか坂は登れるかと。ただ、日本一周用と考えた場合、スポークの数が32Hと若干の不安はあります。比較対象とするなら、「アラヤ ディアゴナール」でしょうか。

GRIT55 @ KHS Japan
FIND YOURSELF ON A KHS.小径車からロードバイク、マウンテンバイク、ツーリングバイクまでラインナップしている、スポーツサイクルの総合メーカーです。

MARIN FOUR CORNERS

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア30/39/50T / 11-34T 9s
タイヤ・スポーク数650B(?-584)/700×42C(42-622) 32h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズS/M
本体カラーサテンブラック、グロスグリーン
標準価格税込 \137,500(本体価格 \125,000)
付属品

2021年モデルから値段以外の変更は無し。

フロントギアが3枚で、ツーリング車に近いグラベルロード。タイヤはフレームサイズによって変わり、Sサイズは650B、Mサイズは700x42cのタイヤです。

日本一周用と考えた場合、スポークの数が32Hと若干の不安はあります。

ページが見つかりませんでした – MARIN JAPAN


コーダーブルーム KESIKI Touring

フレーム/フォーク素材アルミ/スチール
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア30/46T / 11-32T 8s
タイヤ・スポーク数27.5×1.75(44-584) 32h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズ420/460/500
本体カラーダークグリーン
標準価格税込 ¥96,800(本体価格 \88,000)
付属品ベル、リフレクター、フラットペダル

2021年モデルから、値段以外の変更は無し。

KhodaaBloomは日本の自転車メーカー、ホダカ株式会社のスポーツ自転車ブランドです。コストパフォーマンスにすぐれたロードバイクやクロスバイクをラインナップしています。

KESIKI Touringはグラベルロードではなく、走る場所を選ばないオールロードバイクと説明されています。厳密に何が違うのかはわかりませんが、名前からもツーリング向けの自転車として企画されていると思います。

ツーリング自転車としては少なくなった、フレームがアルミなのが特徴です。GIANTの名車グレートジャーニーもアルミフレームでしたので、アルミフレームだからダメというつもりはないですが、オススメするかというとやや不安です。

フロント2速ですがインナーギア30Tとそれなりの低ギア比があります。タイヤが27.5x1.75でETRTOでいうと44-584、いわゆる650Bと同じリム径でタイヤ幅が少し太くなっています。このあたりもツーリング向けです。

昨年より価格設定は高くなったものの、STIレバーで税別10万円以内はかなりのコストパフォーマンスといえます。日本一周用と考えた場合、スポークの数が32Hと若干の不安はあります。

KESIKI Touring|KESIKI|自転車|コーダーブルーム
日本人による日本のスポーツバイク、KhodaaBloom の公式ホームページです。製品情報や取扱い店舗、スポーツバイクをこれから始めたい人のためのお役立ち情報を発信しています。

JAMIS RENEGADE A1

フレーム/フォーク素材アルミ/アルミ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア34/50T / 11-34T 8s
タイヤ・スポーク数700×37C(37-622) 32h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズ440(650c)/480/510/540/560/580/640
本体カラーAno Palladium、Black Pearl
標準価格税込 \118,800(本体価格 \108,000)
付属品

オススメするモデルが少なくなってきたので、ちょっとマイナス面はあるものも紹介します。JAMISはかつて「AURORA」というツーリング車を販売していたのですが、現在は販売終了。アドベンチャーバイクという枠組みで、グラベル、ツーリング自転車を販売しています。

RENEGADE A1はアルミフレーム・アルミフォークモデル。これ以外のRENEGADEはカーボンフォークなので、このモデルを紹介します。

一番オススメしにくい点はギア比で、フロント34Tリア34tのギア比1.0が一番軽いギア。脚力ある人向けで、荷物満載の状態で激坂を登るのはちょっとしんどいかと思います。

あと、フロントキャリアの取り付けが微妙というか、写真を見る限り判断できません。バイクパッキング的なスタイルなら可能でしょうが。

それ以外にもスポークの数が32Hなどがマイナス点です。

RENEGADE A1 - レネゲード エーワン / Jamis Bicycles - ジェイミスジャパン
1979年創業 アメリカの総合スポーツバイクブランドJamisジェイミス公式ウェブサイト The Power of Design.

ライトウェイ SONOMA ADVENTURE

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア34/50T / 12-32T 8s
タイヤ・スポーク数700x35C(35-622)、650x45B(45-584) 32h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズ420/480
本体カラーグロスチタンシルバー 、グロスブラック
標準価格税込 \106,480(本体価格 \96,800)
付属品ベル、センターキックスタンド、スマートフォンホルダー

毎年紹介しようかどうか迷ってしまうモデルが、このSONOMAアドベンチャーです。

フレーム・フォークともクロモリ、STIレバーで比較的お手頃価格。日本メーカーの日本人向け設計なので、すごく良いと思うのですが、ギア比とスポーク数がマイナス点。ディスクブレーキにこだわらなければ、軽いギア比のある「アラヤ ディアゴナール」のほうがオススメです。

https://www.riteway-jp.com/bicycle/riteway/sonoma-adventure

FUJI FEATHER CX+

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア36/48T / 11-32T 8s
タイヤ・スポーク数700×35C(35-622) 32h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズ430/490/520/540/560/580
本体カラーClay、Matte Khaki、Copper、Slate
標準価格税込 \121,000(本体価格 \110,000)
付属品

こちらも毎年紹介しようかどうか迷ってしまうモデルです。

フレーム・フォークともクロモリ、STIレバーで比較的お手頃価格というのは、「SONOMAアドベンチャー」と同じ。こちらもマイナスポイントは、やはりギア比とスポーク数。

あと「SONOMAアドベンチャー」との比較でいうと、SONOMAはベントフォーク、FEATHERはストレートフォーク。ツーリング自転車としては、直進安定性や衝撃吸収性の優れるであろう「SONOMAアドベンチャー」が良いのではないかと思います。

FEATHER CX+ - FUJI BIKE フジ自転車


GIOS MITO CLARIS

フレーム/フォーク素材クロモリ/クロモリ
シフターデュアルコントロールレバー
フロント/リアギア32/48T / 11-34T 8s
タイヤ・スポーク数700×38C(38-622) 28h
ブレーキ機械式ディスクブレーキ
フレームサイズ480/510/540
本体カラーSAND、DARK GREEN
標準価格税込 \140,800(本体価格 \128,000)
付属品

GIOSも以前は、スパジオというツーリング車がありましたが、現在ではグラベルバイクがその役目を担っています。

フレーム・フォークともクロモリ、低ギア比もあって、オススメしたいところですが、スポーク数が28Hというのが、1番のマイナスです。32Hでも荷物満載の場合、スポーク折れが発生する可能性があることを考えると、28Hはかなりのマイナス点です。

GRAVEL BIKE SERIES - GIOS COLLECTION | JOB International GIOS・BASSO ハイクオリティ輸入自転車
株式会社ジョブインターナショナルでは、ハイクオリティな輸入自転車を販売しております。 初心者からプロまでカバーする高い品質と豊富な品揃えをご提供いたします。


まとめ

以上、2022年版、日本一周自転車旅用ツーリング自転車12選です。今年は丸石の3車種、「MASI CXGR」がカタログ落ちになりました。丸石のは復活する可能性はあるのですが、今年は絶望的ということです。その分、今まで取り上げなかった車種もくわえて、12車種となりました。

改めて見ると、エンペラーシリーズがなくなったことにより、Wレバーのツーリング車(ランドナー)がアラヤの2車種のみとなってしまいました。また、ママチャリと同じサイズの650Aのタイヤを装着したツーリング自転車はなくなってしまいました。来年丸石のエンペラーシリーズが復活してくれれば良いのですが、そうでなければどうなることやらです。

この記事を書き始めた2017年には、アラヤ・スワローランドナーやミヤタ・アイガー、パナソニックの26インチランドナーOJC4もあったのに、どんどんランドナーは減っていくばかりです。

コロナ禍で自転車が人気となり、欲しい自転車がなかなか入荷しないという状況が続いているようです。日本一周を考える人の目安になればと、この記事を書いているのですが、どこまでお役に立てるかはわかりません。

一応、12車種を紹介したわけですが、とくにオススメするのは以下の3車です。

「アラヤ フェデラル」は昔ながらのWレバーで、手元変速のできる自転車に比べ操作性はやや劣りますが、値段の安さが魅力。もちろん日本一周用ツーリング自転車としての実績もあるので、一番オススメしやすいモデルです。

ただ昨年からタイヤが650Bに変わったため、タイヤの入手性が悪くなりました。日本一周するなら、あらかじめパンク耐性の強いタイヤに交換してから出発するのが良いと思います。旅の途中で買おうと考えても、選択肢が少ないもしくはない場合も考えられます。

「TREK 520」はSTIレバーを備えた現代的なツーリング自転車の中で、1番のおすすめ。STIレバー、ディスクブレーキと現代的な装備の上、前後キャリアが標準装備と追加投資が少なくてすみます。

ただ、今年から大幅に値段が上がってしまったのが残念なところです。なお、フェデラルの650Bのタイヤに比べると、ツーリング用や通勤用など700Cのタイヤは種類が豊富です。また、緊急時にはツーリング用タイヤでなくても、650Bよりは入手性に優れていると思います。

「アラヤ ディアゴナール」はSTIレバーのツーリング自転車として、軽いギア比もありつつ、お手頃価格ということでオススメです。ブレーキがカンチブレーキでディスクブレーキに比べると制動力が劣りますが、フェデラルと同じなのでそこまで深く考えなくても良いのかもしれません。

ややデメリットとしてはスポーク数が32ということくらいです。リアキャリアにホムセンBOXをつけるような、アホみたいな量の荷物にしなければ、32Hでもスポーク折れのリスクは少ないのではないかと思います。もちろん空気圧管理はしっかりとした上でです。

以上がオススメの3車種です。ツーリング向けグラベルバイクを検討する場合は、「アラヤ ディアゴナール」を基準にすると良いのではと思っています。軽いギア比があるか、フレーム・フォークの素材、値段など。

また、ツーリング自転車とグラベルバイクの違いに、フロントフォークがベントフォークかストレートフォークかというのがあります。「KHS GRIT55」「MARIN FOUR CORNERS」「コーダーブルーム KESIKI Touring」「JAMIS RENEGADE A1」「FUJI FEATHER CX+」「GIOS MITO CLARIS」など、基本がグラベルバイクのものはストレートフォークで、クイックな操作性。ベントフォークの方が直進安定性や衝撃吸収性に優れると言われているので、ベントフォークの方がよりツーリング向けです。

 


過去のアーカイブ記事はこちら。

【2021年】日本一周自転車旅にオススメ! ツーリング自転車11選【archive】
2022年版を書きました。 こちらの記事は生産終了モデルが含まれています。資料の意味で...
【2020年】日本一周自転車旅にオススメ! ツーリング自転車11選【archive】
2021年版を書きました。 こちらの記事は生産終了モデルが含まれています。資料の意味で...
【2019年】日本一周自転車旅にオススメ! ツーリング自転車12選【archive】
2020年版を書きました。 こちらの記事は生産終了モデルが含まれています。資料...
【2018年版】日本一周自転車旅にオススメ! ツーリング自転車12選【archive】
2020年版を書きました。 こちらの記事は生産終了モデルが含まれています。資料...
【2017年版】日本一周自転車旅にオススメ! ツーリング自転車15選【archive】
2020年版を書きました。 こちらの記事には生産終了モデルが含まれています。資...

コメント

  1. koboto より:

    日本一周車、わたしも検討中ですが辿りつくのはやはりグレジャニ、ルイガノになっちゃいますね。
    前回記事も含めほぼ全面的に同意することしきり。
    他の関連ブログはまだ全部見切ってませんが個人的なグレジャニの問題点として後方写真のデレーンとした異様なサイドバッグ膨らみが気になりますね。
    容量が大きいのと生地の柔らかさが原因かなと推測してますが、もし購入したら背面側に切りぬいたプラ段ボール板をがっちり貼り付け、
    バッグ側面には登山ザックのようなコンプレッションベルトを3-5か所位縫いつけようかなと考えてますね。
    前側は縁石ぶつけで破れ報告が多いので10-15センチくらいロールアップで巻き上げ固定。
    防水性はほぼないようなので厚手ビニール袋で対処。
    そんな感じで考えてます。
    でも手持ちのクロモリクロスバイク改造も捨てがたい選択肢なので悩むところ。
    こちらの記事といい他の方のブログといいとても参考になりますよ。
    長々失礼しました。

    • keta-Gketa-G より:

      >kobotoさま
      グレジャニのバッグは防水面でも強度面でも、評判は良くないですね。
      個人的には予算が許すなら、オルトリーブのものに交換するのが、一番良いと思います。

      クロモリクロスバイクの改造に関してですが、どういう自転車なのかわからないので
      なんとも言えないのですが、愛着のある自転車で日本一周というのは、いいものです。

      • koboto より:

        そうですねバッグはオルトリブ買い替えがベストなのかもしれませんね。実際旅の途中で買い替えている方も複数いらしたようなので
        クロモリはレイノルズ520の700c、10年選手でどちらにしろホイール・パーツ全交換なのでそれならいっそ。
        前後ダボ穴・フォーク中間ビスもありまさしく旅用に打って付け。
        バッグ買い増しとなるとグレジャニの旨味も多少薄まるのでクロスバイク改造にググッと傾いてますね。
        アルミクロス700c改の方のブログではスポーク折れとパンクが多発してましたが、28c幅が主因と思われるので32cまたは36cを想定。
        平地高速性・ダウンヒルは無視し、山岳・リアス海岸用に8速トリプル42-30-22、
        スプロケはクロスかワイドか迷いましたが、ギア比0.8以下は不要という以前のこちらの記事を見てクロスでいいかなと。

        まだ10位しかブログ見てませんが(何しろ1ブログ見切るのが大変なので)バイク形式が違ってもトラブル発生状況・頻度・対処法など生報告は非常に価値ありますね。

        最新記事拝見しましたが薄々感じいていたことをズバッ!ですね笑
        彼らも色々必死なのかなと思わないでもありません。
        旅報告自体は青年のはつらつさや葛藤を感じさせてくれるものもあるので悪くないんですが、検索ヒット狙いがあからさまだとやっぱひいてしまいますよね。

        またまた長くなって申し訳ありません

        • keta-Gketa-G より:

          >kobotoさま
          私も旅用自転車で高速性を捨てて、クロスレシオにするのは理想的だと思います。
          市販の自転車に求めるのは厳しいですが、自分で組むなら理想的なものが作れますね。
          以前、私はフェデラルをフロントMTB用の42-32-22T、リア13-26Tのスプロケで組んでいました。
          日本一周ではDEORE DXコンポでという、こだわりがあったので採用しませんでしたが。
          のんびりとした自転車旅なら、十分だと思います。

          最新記事に関しては、大人気なくて恥ずかしいと思ったりもするのですが、
          自分の意見を書ける場所としてのブログですので、こんなのもいいかなと。

  2. Otama より:

    はじめまして、たまたま見かけたのでコメントです。
    私は日本一周とかは考えていないですが、普段JamisのBosanovaに荷物をのせてキャンプにいっている観点からの考えを書きますね。実際に日本一周をした人間ではないので参考程度にどうぞ。

    グレジャやランドナーの多くがカンチブレーキを採用していますが、制動力に不安があります。
    ツーリング車にはギア比より制動力を重視の考えから、荷物を積んでの下り坂を考えると最低でもVブレーキ、悪天候などを考慮すればディスクブレーキがより良いのではと思っています。(登り坂は最悪押してあがればいいので)
    ただディスクブレーキはホイールの取り外しには向いていないので、いざというときに輪行でトラブル回避というのがしにくいです。
    そんなわけでグレジャやランドナーよりもTernのVorgeTourが日本一周には向いているのでは?と思います。
    ただお値段がずっとお高いのが欠点ですかね~
    それでは、失礼します。

    • keta-Gketa-G より:

      >Otamaさま
      文中のソノマ アドベンチャーやMASI CXのところに書いたように、
      私も今後のツーリング車としては、ディスクブレーキが主流になっても良いかなと思ってます。
      日本一周では輪行はあまりしないので、輪行は前提にしなくて良いかなと。
      それよりも旅中のメンテナンス面がちょっとどうかなとも思います。
      そして今の時点では選択肢が少ないのが、ネックです。

      TernのVorgeTourに関しては小径車ということで、私は疑問です。
      荷物の積載量やタイヤの持ちとか、折りたたみによるフレームの強度も。
      ハンドルバーもドロップハンドルではないので、ポジションを変えられないかなと。
      もちろん日本一周をすることは可能でしょうが、グレジャニよりデメリットが多いかなと思います。
      また、最大のネックはおっしゃるように、値段かなと。

  3. HAMA より:

    初めまして。いつも楽しくブログ読ませて頂いております。自転車はド素人なのですが(自転車持ってません)、将来日本一周したいので旅用自転車の購入を考えています。今回の記事を読ませて頂きましてTREK520にしようと思うのですが、一点だけ教えて頂けますでしょうか。写真を見る限り前後輪に泥除けは無いタイプのようですが、雨天の走行時など不都合は無いのでしょうか?

    • keta-Gketa-G より:

      >HAMA様
      ブログ読んでいただきありがとうございます。
      TREK520、ツーリング自転車として、性能は申し分ないのではないかと思います。

      泥よけに関しては、無くてもなんとかなるけど、あった方が良いとは思います。
      未舗装の道を走らない限りは、それほどひどいことにはならないですが、前輪が跳ね上げる水しぶきがうっとうしいときがありますかね。
      しかし実際に泥よけ無しで、日本一周している人もいます。
      この辺は予算の関係もありますので、購入時にお店に相談していただくとよろしいかと思います。
      泥よけを取り付けるダボ穴はあるので、あとはタイヤの幅に合わせて、泥よけを選ぶ必要があります。

      • HAMA より:

        ご返事ありがとうございます。なるほど、泥よけなしで日本一周された方もいらっしゃるんですね。でも私は多分水しぶきとか気になってしまう性格だと思いますので、泥よけは付けたいなと思います。泥よけを取り付けれるダボ穴があると聞いて大変安心しました。そんなことも全く知りませんでした。通える距離にTREKストアがありますので、行ってみる決心がつきました。ありがとうございます!

        • keta-Gketa-G より:

          まだ、TREK520 2019年モデルを使って、日本一周をされている人をブログやTwitterで見たことがありません。
          ぜひ日本一周の際はブログやTwitterで、レポートしてくれると、今後の旅人の参考になると思うので、よろしくお願いします。

          • HAMA より:

            実は…出発は15年後の予定です(笑)。今すぐにでも行きたくてたまらないのですがそういう訳にもいかなくて…、定年後に出発します。この度、通勤で自転車が必要になりそうなのでどうせなら高額ですが奮発して憧れの旅用自転車を購入して、今は近場のツーリングしか出来ませんが楽しもうと思っています。出発まではるか先ですが、それまでは先輩チャリダーの方々のブログで旅の疑似体験をさせてもらいます(笑)。keta-Gさんの来月からの北海道の旅も楽しみにしています。思いっきり楽しんできてください。