さて、今回はカメラの話です。
自転車日本一周に出発するにあたり、カメラは2台用意しました。
ミラーレス一眼のOM-D E-M5mkIIとコンパクトデジカメのスタイラス1sです。
OM-Dはフロントバーバッグに入れ、ちょっと凝った写真作品用。
スタイラス1sは常にタスキ掛けにして、ブログ用という想定でした。
しかし、バッグからカメラを取り出すというのは、やはり億劫になるもので、
結局、スタイラス1sばかりを使っていました。
写真作品としては、夜景や星景写真と呼ばれるものを撮るつもりだったのですが、
なかなかうまく撮れず、あきらめてしまったということもあります。
私の撮るようなスナップ写真や記念写真ではコンパクトカメラで充分でした。
で、このスタイラス1sがかなり便利で、使い心地も良かったのです。
それで自転車日本一周も含めて、旅カメラとしては最高かなと。
なので、スタイラス1sの何が良かったのか。それを書いていこうと思います。
まずその前に、スタイラス1sを一言でいって、どういうカメラかです。
高級コンパクトデジカメというカテゴリーのカメラで、値段的に安い方のものです。
カメラの機能を説明するのは難しいので、
詳しい説明は↓の記事を参考にしてください。
オリンパス ニュースリリース: 一眼並みの画質と機能を備えた「OLYMPUS STYLUS 1s」を発売
新製品レビュー:OLYMPUS STYLUS 1S(外観・機能編)
サンニッパの夢をかなえるオリンパスのコンデジ『STYLUS 1s』
目次
スタイラス1sのココが良い
一眼レフのようなデザイン
私の場合はまず見た目です。物として愛着が持てるかということです。
この形には意味があって、EVFと呼ばれる電子ビューファインダーがついているのです。
それゆえにカメラの上のほうが出っ張ってます。
出っ張りをなくそうと思えば、そういったデザインにも出来るはずですが、
このカメラはあえて、そうはしていないのです。
オリンパスの一眼レフの代名詞、OMシリーズのデザインを踏襲しているのです。
(実際はOM-Dのデザインと言ったほうが良いでしょうか。)
この一眼レフのようなデザインが一番気に入っているポイントです。
構え方もファインダーを覗き、脇を締めて撮ることが出来るので、
一眼レフに慣れ親しんだ私には、しっくりくるのです。
レンズが28-300mm相当、全域F2.8
レンズの話ですが、焦点距離は全て35mm判換算で表記します。
高級コンデジと呼ばれるカメラは24-100mmくらいのズームレンズのものが
多いかと思います。もしくは単焦点。
このカメラは望遠側が300mmまであって、遠くのものを大きく写せるわけです。
あまり望遠レンズを使わない私でも、やはりあると便利です。
旅の途中にはどうしても遠くのものを撮りたくなる時もありますし。
また、遠くのものを撮るだけではなく、圧縮効果を活かした撮影や
まわりをボケさせた撮影が出来ます。
写真に変化を与える意味でも、こういうことが出来るのはありがたい。
そしてもう一つ、レンズの明るさが全域でF2.8ということ。
レンズが明るいと多少まわりが暗くても、
早いシャッター速度で撮れるということです。
また、手ぶれ補正もついているので、手ブレ写真をかなり減らすことができるかなと。
なお、圧縮効果については、↓こちらを参考にしてください。
わかりやすく説明されています。
センサーサイズが小さいことにより、被写界深度が深い
センサーサイズが小さいことを、良いところという人は少ないかと思います。
基本的にセンサーサイズが小さいと画質が落ちると言われるからです。
ただ私は画質にはこだわりがないので、センサーの大きさはあまり気にしません。
このカメラの1/1.7型センサーくらいの画質であれば、特に不満はないのです。
それよりも被写界深度が深いということを重要視します。
被写界深度が深いというのは、ピントの合う範囲が広いということです。
スナップ写真や記念写真を撮るのには、利点だと思うのです。
F2.8で撮っても、それなりの被写界深度があるわけで、
多少暗くても感度を上げず、それなりのシャッター速度で、
パンフォーカスの写真を撮れるのが良いかなと。
アートフィルターが楽しい
アートフィルターは撮った写真を自動的に加工してくれる機能です。
これは今やどこのメーカーのカメラにも搭載されている機能ですが、
リーニュクレールというイラスト風に仕上げる機能があるのは
オリンパスだけかなと思います。
これが楽しくて良く使ってました。
パソコンなどでアプリを使えば出来てしまうのですが、
いちいち作成するのは面倒です。
このカメラでブラケット撮影の設定をしておけば、
普通に撮れば自動的に一緒に作成してくれるのです。
ラフモノクロームやデイドリームというアートフィルターも結構使いました。
細かいことですが、ココも良い
焦点距離表示が35mm換算で表示
これは出来て当然と思っていたのですが、前モデルであるスタイラス1では
出来ませんでした。倍率表示だけだったのです。
1sになってできるようになった機能です。個人的には出来て当然の機能かと。
ステップズーム
これも前モデルではできなかった機能です。
スームレバーを動かすと28,35,50,75・・・と
35mmフィルムカメラでおなじみの焦点距離でズームが変わる機能です。
これはレンズが一体型だから出来る機能でしょう。
単焦点レンズを交換するような感覚で使えるのが良いのです。
自動開閉式のレンズキャップが標準装備
これはあると便利。
撮影する時にいちいちレンズキャップを外さなくてよいのです。
見た目が悪いという人もいるのですが、この便利さは後戻りができません。
レンズキャップをなくすということも起こらないですし。
RAW+JPEGで記録できる
これは今や高級コンデジでは当たり前でしょうか。
ブログ用に小さいサイズのJPEGと家に帰ってから仕上げの出来るRAWを
常に同時に記録していました。
普通のコンデジの場合、RAWでの記録が出来ないものもありますし、
RAWが出来ても、JPEGが同時に出来ないものもあります。
上下に動くチルト液晶
腕を伸ばしてハイアングルで撮る時や、地面に近づけてローアングルで撮る時に
便利なチルト式の液晶です。
なくても良いけどあれば便利です。
ココが不満
レンズの広角側が28mm
やはり24mmがあればなと思うことが、よくありました。
ワイドコンバージョンレンズもあるのですが、大きいしカメラ側で設定しないといけなくて。
ズームレンズの利便性を捨てなくてはならないので、使いたくはないですね。
次のモデルではぜひ24mm~を実現してほしいものです。
USB充電ができない
一眼レフ等は殆ど出来ないので、出来なくても良いですが、
出来たらより便利かなと。
HDR機能がない
これもなくても良いですが、あればあったで楽しみが広がるかなと。
これも次モデルで期待。
こんな人は買ってはいけない
カメラは画質が一番重要と考えている人は、このカメラを選んではいけません。
センサーサイズが小さいので、画質はフルサイズのものに比べると劣ります。
画質を重視する方は、素直にフルサイズ一眼レフを選んだほうが良いと思います。
その分大きくて重くなりますが。
写真にボケを求める人も、このカメラを選んではいけません。
一眼レフで撮った写真=周囲のボケた美しい写真=きれいな写真と思われる方も
素直にフルサイズ一眼レフを選んだほうが良いと思います。
その分大きくて重くなりますが。
まとめ
ということで、このカメラは画質やボケを求めない人にとっては、万能カメラだと思います。
大きくて重いカメラより、気軽に持ち運びが出来て便利に使える、そんなカメラです。
大きさ・重さに関してはコンパクトカメラとしては大きく重いけど、
レンズを付けた状態のミラーレス一眼よりは少し小さく、そして軽いです。
重さだけで言うと、スタイラス1sは約402g、
似た形のオリンパスのミラーレス一眼OM-D E-M10mkIIは本体のみだと約399gですが、
これに同じ28-300mm相当の焦点距離を持つズーム(明るさは違います)、
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIを付けるとしたら、+285 gで計684gです。
ズーム倍率を押さえてコンパクトなもので選べば、
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ(28-84mm相当)が93gなので、計492gです。
女性に人気のあるPEN E-PL8は本体のみだと約357gと軽くなりますが、
同じレンズを付けた場合それぞれ642g、450gです。
なお、重さはオリンパスHPにある、カタログ数値です。
ミラーレス一眼で探せばもっと小さく軽いものもありますが、
同じくらいの倍率を持つズームレンズを付けた場合は、大きく重くなります。
センサーサイズが大きくなれば、レンズもそれなりに大きく重くなるのです。
また、センサーサイズが大きくて、小さく軽いというものは、
EVFがない等、機能面で変わってくるので、比較は難しいのです。
私の場合、ずっとスタイラス1sをたすき掛けにして自転車に乗っていましたが、
肩がこるということもありませんでした。
毎日持ち運ぶにも、許容範囲内の重さかと思います。
ミラーレスカメラよりは少し小さく、高倍率のズームレンズであり、
しかも全域F2.8と明るい。
EVFがあるので一眼レフのようにファインダーを覗いて撮ることが出来、
操作性も一眼レフと同じくらい良くて、カスタマイズも出来ます。
アートフィルターやアートエフェクト、フォトストーリーと言った
遊び心あふれる機能もついております。
それでいてお値段は比較的安くて、オススメです。
と言いたいところですが、どうやら生産が終了しているようで、
値段が高騰しております。
私が買った時は発売されてすぐだったので、6万円くらいでした。
その後4万円台まで下がっていたのでお買い得と思ってましたが、
あんまり高くなってくるとオススメしにくいです。
なのでこの記事を見てほしいと思った方は、中古で買うという手もあります。
中古の場合、その前の所有者がどのように扱っていたかわからないので、
不安もありますが、しっかりしたお店で選べば保証もあったりしますし、
良いかもしれません。
そして、その場合はスタイラス1とスタイラス1sで検討してみてください。
スタイラス1sで追加された機能は、スタイラス1のファームを更新することで、
追加することが出来るのです。
ファームアップしたスタイラス1の中身はスタイラス1sと同じものとなります。
違いは外装だけなのです。
グリップ部分のラバーの柄が違うのが見た目の大きな違いですが、
スタイラス1sのほうが、質感がアップしているとのことです。
比較記事としては、↓こちらがわかりやすいと思います。
なお、画質に関してはすごく評価が難しいと思うのです。
アマゾンでの評価を見ると、画質に関しては様々な意見があります。
ネット上にはサンプル写真などが溢れておりますので、
それらを見て判断してください。
決してセンサーサイズが小さいから、駄目ということはないと思います。
あと、デジカメ初心者の方は、カメラの性能うんぬんを考える前に、
絞り、シャッター速度、ISO感度の関係や、焦点距離ごとの効果など、
簡単でもいいので写真の勉強をするのがオススメです。
そうすることでもっとカメラを操作するのが楽しくなると思います。
「写真を撮る」のが楽しくなるわけではなく、「カメラの操作」が楽しくなるのです。
ひいては自分の意図を反映させた写真が撮れるようになると思います。
私ははるか昔、↓この本で写真を勉強しました。今ではもう参考にもならないでしょうね。
スタイラス1sの使い方をもっと知りたい人は、↓こんな本もあります。
最後に、オリンパス純正のバッテリーが高いので、
互換バッテリーで有名なROWAのものを購入しました。
しかし、これがあまりよろしくありません。使っていると途中で電源が落ちるのです。
バッテリー容量的にはマークを見る限り、全部使い切ったようではありませんでした。
同じものを3個持っていったのですが、どれも同じ症状がでました。
いきなり電源が落ちてしまうので、びっくりしてしまいます。
ROWAで購入したものは今までこんなのはなかったのですが、
スタイラス1sに関しては、相性が悪いようです。ROWAのものは避けたほうが良いです。
もう一つNucleus Powerというメーカーの互換バッテリーとUSB充電器も買ったのですが、
こちらは最後まで使い切ることが出来ました。
また、USB充電器は純正バッテリーも充電できました。
この充電器があれば、モバイルバッテリーからも充電でき、しかもコンパクトなので便利です。
ではでは。
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